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「私」は…
「わたし」がしんどくても、
大丈夫です、ってすぐ嘘をついた。
「私」は…
「わたし」が嫌だな…と思っても、
いいですよ、って
引き受けてばかりだった。
「私」は…
「わたし」がもうやりたくない！って泣いても
色々と理由つけて
辞めてくれなかった。
「私」は…
「わたし」が要らないって言うのに
ありがとう、なんて言って
受け取ってた。
「私」は…
「わたし」が傷付いてるのに
その言葉はやめてください
と、伝えてくれなかった。
「私」は…
他の誰かを休ませてあげるのに
「わたし」を休ませてはくれなかった。
「私」は…
「わたし」がやりたい！って言ってるのに
人目を気にして
全然やってくれなかった。
「私」は…
「わたし」がこの人嫌い…って言っても
ニッコリ笑って話を合わせてた。
「私」は…
「わたし」が出来た！って喜んでも
まだまだ足りない、と
認めてくれなかった。
「私」は…
誰かを労う言葉は知ってるくせに
「わたし」の気持ちを伝える言葉は
覚えてくれなかった。
「私」は…
「わたし」が我慢しないで！と叫んでも
すぐに我慢して、
誰かの文句ばかり言ってきた。
「わたし」は…
何も 感じなくなった
ある日…
「私」は、
「わたし」がずっと気づいて欲しかった事に
やっと気がついてくれた。
「私」は、
『ずっと、いじめてて、ごめんね』…と
「わたし」に言ってくれた。
「わたし」は、
「私」に気がついてもらえて
…嬉しかった。
ただ…ただ…嬉しかった。
※2016年3月の記事を再編して投稿