遺品整理 | 非常口

非常口

前向き、後ろ向き、グルグル・・
不愉快な方はスルーして

先月中旬に義母が亡くなった。

怒涛のように葬儀まで終わって、

精神的にもようやく落ち着いてきた。

私よりも、義父、夫、義姉妹家族の方が

早くから冷静で落ち着いて着々と物事を済ませていく。

義理の姉のお葬式の取り仕切りは見事としか言いようがなく

6歳年上の義理の妹は熊本から何度も呼び寄せられて

遺品整理をこなす。

我が身を顧みて、実父母が亡くなった時にこんなふうにできるかなと

自信がない。

遺品整理となると嫁の出る幕ではないのが救いだ。

だって捨てて良いのか悪いのかなんてとんと分からない。

手の出せる領域ではないのだ。

 

実家の場合こんなふうにスムーズにことが運ばないだろうなと思う。

一つ一つの選択も難しいし、いちいち感傷的になって全然進まなさそう。

 

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追記(5/28)

形見に欲しいものは何もないけれど

ひとつだけもらえるなら欲しかったものがある。

お母さんの手の親指の爪だ。

爪の弱い母は、家事で爪がぼろぼろになるのを防ぐために

ピンクパープルのマニュキュアを塗っていた。

美味しいものを作り出す魔法の手

我慢強い信念の手

相手が喜ぶことを、何より大切にして、よく働く手。

尊敬と畏怖と憧れの象徴のような母だった。