1人でエジプトを旅した際、
道に迷って、どうにも帰れなくなったことがある。
どうやら、まっすぐだと思っていた道は
まっすぐではなかったらしい。
予想していたところとは、
違う通りへ出てしまった。
見覚えがない道、ビル。
夜。ひとり。
怖い、焦る、言葉が通じない。
ようやく見つけたレストランで、
片言の英語が通じる男性に、助けを求めた。
彼は、いい人だ。信頼できる。
わたしの、心の奥でそう感じていた。
それは合っていた。
彼は、タクシーを捕まえてくれて
私の滞在しているホテルの行き先を、ドライバーに伝えてくれた。
ホテルのエントランスに着いたとたん、
待っていた添乗員が怒号を発して、ドライバーをやり取りした。
私は、ぼったくられそうになっていたらしい。
それにしても、よかった。
帰ってこられた。
とにかく
「どこへ行っても、死ぬことはない。」
そう思った。
助けは必ず現われる。
ましてや、ここは日本。
生まれ育った場所だ。
死ぬわけじゃない。
やりたいように、やったらいいのだ。
ビビッて、後ろ向いて、ごにょごにょ言っているから
後からやってくる者たちに
いとも簡単に抜かれてしまうのだ。
彼らは怖くないのじゃない。
怖い経験やいろいろな経験をしてきているから、
多少のことでは動じないだけなのだ。
いろいろな経験は、
時間とお金を投資してでも持ったほうがいい。
毎日の、ささやかな日常のなかでも、
いつもとちょっと違うことをしてみることから始めてみよう。
いつもは右を曲がるところを、左に曲がってみる。
そんなことからでいい。
--- y.