サマセット・モーム

『人間の絆』 より抜粋

 

-------------------------------

イザ肝腎の場になってみると、

本能、感情、その他なんだかわからないものの手の中に、

彼は、全然手も足もでなかった。
 

ただ環境と性格という、二つの力に動かされる機械のように、

動いていたのだった。
 

彼の理性は、いわば横からの傍観者であり、

事実の観察はしていたが、干渉する力は、皆無だった。

-------------------------------

 

 

頭では分かっているけど、身体が言うことをきかない。

理性が役に立たない。

 

そんな経験をたくさんしてきた。

してきてしまった。

 

でも、仕方がない。

モームも言っている。

 

 

その経験でさえも、血肉に変えて

宝にしてみせる。

 

 

 

---y.