サマセット・モーム
『人間の絆』 より抜粋
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真理などというものが、はじめから存在しないのだ。
してみると、大事なjことは、
まず自分は何者だということを、知ることであり、
それさえわかれば、思想関係などは、
ひとりで出来上がってくるのだ。
フィリップにとっては発見すべきものが、3つあるように思えた。
第一は、彼と、彼が生きている世界との関係、
第二は、彼と、彼がその中に生活している人々との関係、
第三は、彼の、彼自身に対する関係、
この3つだった。
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師匠は、言った。
「事実は正しい。
真実は人の数だけあり、正しいとは言えない」 と。
真実は人の数だけあり、
つまり、それは真理だとすると
真理を追い求めるよりも、
自分は何者なのか、を探ったほうがよっぽど有意義だ。
つまり、自己探求。
自分を掘る。
--- y.