桃を植えている。


ただ何となく、目の前に、桃の種が差し出されたので。



栗を植えている。


ただフラフラと歩いていたら、栗の苗をもらったので。



柿を植えている。


柿を食べたら、種が出てきたので、なんとなく土に埋めてみた。




桃も、栗も、柿も、

芽が出てきて、葉が出てきて、大きくなってきたので

楽しくなってきた。




でも、はたと思った。


なぜ、桃を植えているのだ?

なぜ、栗を、柿を、植えているのだ?




桃は、実がなったら、それを桃タルトにすることができる。

桃ジュースだって、できるだろう。


栗は、栗ごはん、モンブランケーキを作れるだろう。


柿は、そのまま食べてもいいし、ジャムにしてもいいだろう。


どれも美味しそうだ。




でも、わたしは、

桃タルトを作りたいのか?

栗ごはんを、柿のジャムを、作りたいのか?




私の作った桃タルトが、誰かのお腹を満たしたとき

その人は、幸せになれるか?


私の作った栗ごはんが、誰かの悲しみを和らげるか?


私の作った柿のジャムが、

香ばしく焼けたパンをさらに美味しくして、

誰かを喜ばせることができるか?




なぜ、桃を植えるのか。

栗を、柿を、植えるのか。



そもそも。そもそも。



そもそも、に立ち返る時期が来ている。


植えてみて初めて、その時期が来ていることを感じる。



桃栗3年、柿8年。



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今日も、気にのっていこう★