風が吹いている。
髪が揺れて、とても気持ちがいい。
宇宙が私に、風を送ってくる。
スピッツという、歌手のグループがある。
そのスピッツに、昔ヒットした 『ロビンソン』 という歌がある。
この土曜の夕方の、風に撫でられながら、この歌を思い出した。
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誰にも触れない 二人だけの国 君の手を離さぬように
大きな力で 空に浮かべたら ルララ 宇宙の風に乗る
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スピッツの歌のほとんどは、ボーカルの草野マサムネが書いている。
私は、妄想する。
草野マサムネは、甘いラヴソングに見せかけて、もっと別なことを言っている。
本当に言いたいことを、ストーレートに表現せずに、
オブラートに包んで。
しかも、そのオブラートが何重にも重なっているので、
よくよく聴かないと、気がつかない。
「君」とは、誰か。
「二人だけの国」とは、何か。
なぜ、誰にも触れないのか。
「君」とは、誰か恋人や友人ではなく、人ではない何かである。
私はそう確信する。
もっと、大きな、この宇宙を支配する、何か。
草野マサムネの根源を支配する、真理。
また別の歌 『ビギナー』 の歌詞。
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同じこと叫ぶ 理想家の覚悟 つまずいた後のすり傷の痛み
懲りずに憧れ 練り上げた嘘が いつかは形を持つと信じている
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ヒリヒリする。
草野マサムネの気持ちが、痛いほど伝わってくる。
明るい音でカモフラージュして、言葉を練り上げて練り上げて、
分からないように何重にも包んで。
草野マサムネの書く歌詞は、全てそうだ。
宇宙の風に乗る。
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今日も、気に、宇宙の風に、乗っていこう★