友人が目黒にマンションを購入し、お呼ばれしたので、遊びに行ってきました。
友人の旦那さんは、トレイルランをやる人で、その話題になり、
トレイルランのドキュメントのDVDを魅せて頂きました。
DVDは、NHKのハイビジョン特集で、
鏑木毅を中心とした日本選手たちのレース展開や、
外国選手たちの人間模様、壮大なロケーションなど、
「ウルトラトレイル・デュ・モンブラン」の魅力を伝える内容となっていました。
「ウルトラトレイル・デュ・モンブラン」とは、
ヨーロッパアルプス最高峰のモンブランを巡る166kmという壮大なトレイルを舞台に繰り広げられるレース。
世界中からトップランナーが集まるビッグレース。
フランス、イタリア、スイスの3か国をまたぐ、本当に過酷な、過酷なレース。
なんでも、富士山を10往復するような、標高差があるのだとか。
想像を絶する世界です。
私は、トレイルランには詳しくなく、鏑木選手など知っている選手は一人もいなかったのですが
2010年東京マラソンで、初のフルマラソンを完走したことがあるので
まったくの素人、というわけでもなく、
走る選手に感情移入して、映像に入り込んでしまいました。
印象的だったのは、鏑木毅選手の言葉。
「普通の人と同じ、普通のトレーニングをしていたのでは、勝てない。
え、そこまでやるの?!というくらいのことをしなくては、勝てない」
やっぱり、その分野の一流の人というのは、徹底的に、圧倒的なことをやっているのですね。
普通のレベルのことを、普通にやっていたのでは、だめなのだ。
あと、もう一つ。
フランスの選手で、70歳の男性。
このDVDで取り上げられた本大会は、たしか第7回で、
この選手は、第1回からすべて完走しているという、ものすごい強者。
癌でありながら出場し、レース後に手術する予定、ということ。
レース中、常に夫人が付き添い、食べ物や飲み物、メンタルのケアをしていた。
そのフランスの選手が、ゴールした瞬間
「もう、これで最後にするよ」
というようなことを言いました。
そして、その後のインタビューでの言葉。
「一度、手に入れたものを、無くさない、ということはない」
つまり、一度、手にしたからといって、それが一生、自分の手元にあるとは限らない。
ということだろうと思います。
この選手は、一生ずっと、元気に走り続けることができるだろう、と思いながら生きてきて、
でも、もうこのレースで最後にすると決心し、そして出てきた言葉なのだろうと思います。
切なくて、なんだか、泣けてしまって。
この世に、不変のものは、ないんだな、と。
良いことも悪いことも常に変わり続けるし、留まることがない。
学ばなければならないことが、まだまだ沢山あります。