月夜の散歩 | PHODOGIARY+

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満月の前後1週間くらいは、敢えて月が高く上る深夜に散歩に出る事が多い。


家の裏山にある林道は、往復5kmくらいの、沢に沿ったとても静かで気持ちコース。


昼間は歩いても楽しくないけれど、夜の散歩にはうってつけ。


雪が積もっているこの時季、月明かりだけで十分に歩けるくらい煌々と明るい。



人に言うと大概ギョッとされ「怖くないの?!」と必ず聞かれるが、


「怖くありません、人に会わない限り」




熊も冬眠中だし、夜の山は至って静か。



はるか昔、ヒトと暮らし始めたばかりのイヌの祖先と人間は、

こんな風に明かりも音もない世界を、一緒に歩いたのかも知れない。


恐れを知らない相棒が隣を歩いてくれる事は、どれほど頼もしかった事だろう。




昔、何かの本でこんな感じの事が書いてあった。


森の美しさを本当に知りたいなら、人が足を踏み入れないような場所、時間、季節に行かなければならない。

踏みならされた道を歩くだけでは、奥ゆかしい森はその美しさを分け与えてはくれないものだ。

しかし、恐れを超え、敬意を持ち森に踏み入る者に対しては、森は惜しみなくその美しさを与えてくれるだろう。




月夜の散歩は、本当に特別。


…鼻毛が凍るくらい寒いけれど!