● あなたならできる!
こんにちは。 正木美奈子です。
あなたは、部下、チームのスタッフ、後輩などに、何かを「教える」立場になったことはありますか?
教える相手によって、「何を・どのように・どのくらい」教えるか、変わってきますよね。
例えば、すでにある程度経験のある人に教える場合、
まったくの初心者のように、手取り足取り、という教え方では相手が「うざい」と感じてしまうかもしれません。
それよりも、その方の経験を活かし、相手に自発的に考えてもらいながら、自分はサポートに回る。必要な時に手を差し伸べると、成長を促進させる、といわれています。
その反対に、初心者の場合は、Step by Step (段階的)なアプローチが効果的です。
ただし、ここで一つ気を付けなければいけないのが、教育には、ある程度時間がかかるということ。
そして、繰り返し教えなければいけない場合もあるでしょう。
特に、新卒や若い人に教えていて、こんな風に感じた方はいませんか?
「最近の若者には、常識が通用しない!」と。
そうなんです、世代が違えば、常識も変わってくるんです。
きっと、あなたの「一世代」上の人々は、あなたが入社してきたとき、同じように感じたことでしょう。 そう考えると、いつの時代も同じです。
あなたはこうも思います。
「でも、私の時は、あんなに同じミスを繰り返さなかったわ!」
良く分かります。
「聞いたことは一度でできるように、しっかりメモをとり、そして復習し、頭の中でイメージトレーニングをしてやってみる。 私は、こうやって仕事を早く覚えてきたもの」
でも、あなたが短期間でできたからといって、あなたの部下や後輩が、同じようにできるとは限りません。 もっと短時間でできる人もいれば、2倍かかる人がいるかもしれません。
学びのスピードは人それぞれです。
スタートダッシュが速いからと言って、マラソンに1位でゴールできるとは限りません。
はじめに時間をかけて、よく理解したうえで進めた人は、そのあとのプロセスが早く進められるかもしれません。
そう、この「プロセス」が大事なのです。
まぐれで初めから良い結果を出してしまった人は、本当にそれが正しいやり方だったのか、わからず進んでしまい、あとで躓くことになります。
ですから、初めは「○○な行動をとったから、○○になった」という行動を、しっかり把握することがたいですです。
そして、くれぐれも焦らずに。
会社から、すぐに結果を出すよう求められていると、どうしても近道をしたくなります。そして、あなたができるスピードを、あなたの部下にも要求しがちです。
教育には時間がかかります、ぜひじっくり取り組んでくださいね。
そして、もしあなたの部下が、自信をなくしかけていたら、この言葉をかけてみて下さい。
「あなたならできるわよ!」
モチベーションがあがり、本人がその気になったら、学びの速度は上がります。
是非、お試しくださいね。
