子供の頃、運動会は賑やかだった。
朝の静けさを破り、開催を知らせる花火が上がる。
校庭に鉢巻姿の生徒たちが列ぶと、壇上から校長先生の開会の辞が述べられると、さあ!いよいよ運動会の始まりだ。
スピーカーからは絶え間無くマーチが流れ、子供たちは紅白に分かれ精一杯闘うのである。
そんな時は日頃勉強が得意でない子もヒーローになれる。
中でも花形は足の速さを競う徒競走が面白い。
バトンを繋ぎ、協力して一等賞を狙うリレーが始まれば応援合戦も最高潮だ。
スタートを告げるピストルの音、味方におくる大声援、コーナーを曲がる選手の立てる足音と砂煙。
お弁当を囲む輪の中から上がる家族の笑い声。
やがてそれらの音が鎮まると、誰もいなくなった校庭を静けさが包む。
大人も子供も一様に楽しんだのが、運動会であった。
近年何処の運動会も静かである。
音楽は流れず、応援合戦も静々と行う。
何故なら近隣から騒音を立てるなと苦情がくるからである。
ニュースで騒音防止法を盾に、幼稚園や保育園に園児の声を防ぐようにとの声が寄せられたが、専門家により、この時期の子供たちの声を無理におさえるのは発育上好ましくないとの意見が寄せられ、騒音防止法を見直す取り組みが行われるといっていた。
そんなことをわざわざ行政が取り組まなければならないなど、狭量な世の中になったものである。
母は強し
子供が飼っているカナヘビの餌を捕まえに来た三女。
少し前まではアリさえも怖がっていたというのに、逞しくなったものである
私は花摘み
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