パン作りに欠かせないカッティングボード。
雰囲気のよい天然木を使ったカッティングボードを自作しました。
正直、「自作」と言えるかな?
という簡単な作業ですが……
今回は、素人でも簡単に作れるカッティングボードを紹介します。
カッティングボード作りで使ったもの
木の板、紙やすり(#240、#400)、えごま油、刷毛、ウェス(布きれ)。必要に応じて小刀。
えごま油はスーパー、その他の材料はすべてホームセンターで手に入りますが、ひとつ問題があります。
木の板をどこで手に入れるか?
カッティングボードの材料には、木のなかでも比較的硬いものが好まれます。
その理由は、柔らかい木を使ってしまうと、パン切包丁のギザギザした波刃ですぐに傷ついてしまうからです。
普通の包丁は刃こぼれしやすいため、まな板にはイチョウやヒノキのような刃当たりの良い柔らかい木を使い、カッティングボードでは硬めの広葉樹を選びます。
私は硬いナラと普通程度の硬さのクルミを使用しました。
ただし、ここで問題なのは広葉樹の板を扱っているホームセンターが少ないこと。
売っていても、木材売り場を探索して「おー、めずらしい」と見つける感じが多い……
木の板というと「材木屋さん」が頭に思い浮かんだので何度か尋ねたこともあります。でも、小売りをしていないことが多いようでした。ホームセンター以外ですと、木工ショップや木工教室、田舎の産直売り場等で手に入ることがあるのでたまにチェックしています。
ヤフオクなどで入手するのもアリですが、その場合は、すでにプレーナーで平らに加工されている乾燥材を選ぶと良いです。
オイルフィニッシュについて
塗装はオイルフィニッシュにしました。
オイルフィニッシュで使うオイルとしてはワトコオイルやオスモカラーなどがあり、それらはホームセンターで扱いがあります。
私の場合は、今回は食品を載せる板ということで、食用のえごま油を使いました(食用のオイルだから安全なのか?というと何とも言えませんが……)。ほかには、クルミ油を使うこともありますが仕上がりに差はないので、手に入りやすいほうを使っています。えごま油やクルミ油は乾性油なので、サラダ油やオリーブオイルと違い塗ったあとにべたべたすることはありません。どちらもスーパーで売っています。
オイルフィニッシュの注意点
今回使用したえごま油やくるみ油等の乾性油を使う時には注意点があります。
それは、使ったウェスを丸めて放置すると、自然発火することがあるということです。「できたー」と安心して、ウェスを放置するのは絶対にNG。
ウェスの捨て方はいろいろあるかと思いますが、僕の場合は塗装が終わったらすぐに使用したウェスを空き瓶に入れ、水をなみなみ入れて、完全に水に漬けた状態にしています。そして、ゴミの日が来たら普通にゴミとして出す感じです。
ワトコオイルなどのオイルも同じなので、一応参考サイトを貼っておきます。
使用上の注意 | はじめての方へ | ワトコオイル | 北三株式会社
カッティングボードを手作りする手順
新しいカッティングボードは、ホームセンターで買ったクルミを使いました。
20年前に買ったのですが570円の値札がついていました。自作なら安く上がりますね。
ホームセンターではサクラやタモ、けやきなどを見かけたことがあります。自由にお好きな樹種を選んで良いかと思います。
今回のカッティングボードは粗削りなイメージで仕上げたいので、無加工のままでやすりがけを開始します。ハート型にしたり、取っ手をつけたりと、カタチを加工したいという方はご自由に加工されてください。
①やすりがけ
紙やすり(#240)でやすりがけします。ブラシや掃除機等でほこりを取ります。
②塗装
えごま油を刷毛でうすく塗り広げて、数分後にウェスで拭き取りして終了です。
その後は様子を見て、オイルが表面の導管(プツプツした穴)から吹き出しているようなら乾いたウェスで拭き取ります。
翌日の作業
1日置いて乾燥したら、同じ工程を繰り返します。
私は2回目のやすりは#400にしています。軽く毛羽立ちをとる程度でOK。
カッティングボードの手入れ
何度か動画に登場しているナラのカッティングボード。
ホームセンターで買ったナラに引き出しの取っ手をつけました。
耳付なので一辺が斜めになっています。ただの四角の板でも、耳があるとアクセントになります。
この板は仕上げに手鉋をかけてツルツルにしたのですが、見ての通り無数の傷が……
硬い樹種でもパン切包丁の波刃には勝てない(勝つ必要もない)し、ずっと使っていれば反ってしまいます。
ずいぶんと傷んでしまったので、このカッティングボードは「鍋敷き」として第二の人生を歩んで頂きます。
木の製品の手入れの方法は、新しく作るときとまったく同じです。
やすりをかけて汚れを落とし、オイルを塗っておしまい(一回のみ)。
手入れの頻度は、「表面が乾いてきたなあ」と思ったらやる程度で充分です。
私は面倒くさがりなので、最初数回はやるものの、その後は放置。
それでも、「味が出て良い感じだ」ぐらいに適当です(笑)
カッティングボード作りの動画について
新しいカッティングボードを作ったり、手入れしたりする様子を動画に撮りました。
ぜひご覧ください!
最後まで読んで頂きましてありがとうございました。