戸建ての住宅がポコポコ建っていた
最近、近くの建築現場を見学していたらビックリした。
私が「家作りの本を読んでみよう」と決意したのはつい最近のことだが、近くの建築現場でちょうど戸建ての基礎工事が終わりそうだったので、しばらく注意して見ておこうと思った。
ところが、「あ～、基礎が終わったな。これから柱を立てていくんだな」と思っていたら、足場が組まれて、ハウスメーカーの名前が入った網のシートがかぶさってしまい中が見え辛くなってしまった。「せっかく勉強しようと思ったのに」と残念に思っていたが、次の日前を通りかかったら、なんと家が建っていた。しかも、2つ。屋根まで。
「このところ家にこもっていたから、ボ～っとしてるんだな。見たのは数日前だったかもしれない」と思って、次の日わざわざ見に行ったら、またポコッと一棟建っていた。その次の日も、またポコッと一棟。「ポコポコ建ってる、家が」と唖然としていたら、あっという間に8棟建ってしまった。
素人が想像するに、間違いなく柱は立てていない。柱なんか立てている時間はない。「まっすぐにして～、もう少し右、行き過ぎ～」とかやっていたら、1日で出来ることといえば、骨組みを作るぐらいが限界ではないだろうか。それから合板打って、外壁から屋根まで仕上げるには数日かかりそうだ。今回私が見たのは、外壁も屋根も出来上がっていたのだ。だから、柱は立てずに、パネルみたいなものを組み合わせたとしか考えられない。手元にある単行本を立てて、四角の枡を作ってみる。あとは、三角の板を4枚つければ屋根になり、家の形にはなる。
そういえば、建築工法でよく耳にするツーバイフォーは「柱」ではなく「壁」で建てると聞いたことがあるが、私が見たものがツーバイフォーというやつなのだろうか。普通は柱を立てた骨組みの上に大工さんがよじのぼってトントンやってるよな～と思ったのだが……。
『DIYで小屋を作る本』を読んだ
そんな折に、『DIYで小屋を作る本』を読んだ。手作りで小屋を建てた人の実例と小屋の施工方法が書かれたDIYの本だ。
この本の中でも目からうろこだったことがあった。それは、小屋を建てるまでにかかる日数。なんと「週末4回でできる！」という。どうなっているのだろうか。
ビギナーがセルフビルドする場合、おすすめは「2×4工法」と呼ばれる建て方だ。ホームセンターで売っている2×材を構造材とする建築工法で、床や壁は2×材で組んだ枠に合板を張り、パネルにして組み立てる。接合方法もビス（コースレッド）による単純な突き合わせがほとんどで、丸ノコやドライバードリルなど、基本的な電動工具さえあれば、加工技術もそれほど難しくはない。
完成した写真を見ると普通に誰もが想像するような小屋。大きさは2730×2730mmの正方形。約7.5平米だから、有効な面積は約4畳分ぐらいだろうか。こんな立派な小屋が「日曜大工経験のある男性2～4人で、週末4回ほどで完成する」そうだ。
建て方が書いてあるので工程をすべて追ってみた。
プランニングや大工道具の準備、資材の調達からはじまり、基礎、外壁、屋根、ドア、塗装に至るまで、写真付きの丁寧な解説がある。小屋というと難しそうに感じるが、作り方は家具やインテリアの日曜大工となんら変わりはない。ウチの収納棚を作るのと同じ要領で2×材をビスで留めれば、床や壁が出来てしまう。タイトルを改めて見れば「DIYで」でと書いてあるし、ホントにDIYレベルなのだ。
私もDIYをするが、確かにこの方法なら週末だけでOKだと思った。
仮に私が一人で建てるとしたら、基礎を平行にする手間があるのと、一人で壁を立てるのと屋根のあたりがちょっと大変かもしれない。
最後まで読むと、「プロによる指導があった施工なので2日で完成したが、DIYによる施工の場合は男4～5人で週末3回（6日間）」とあったので、「週末4回とは8日間ってことね」と思ったものの、全然いいでしょと思った。
とにかく、こういう本が1冊あれば、間違いなく小屋が建つというのがすごい。わからないところがあったらホームセンターで聞けばいいし、ネットで調べれば解決法はあるだろう。どこかで間違ったら、壊して作り直せばいいぐらいの感じでやればいい。
実例を見ると、ツリーハウスやガレージ、キッズハウスやサウナまで、ひとくちに小屋と言っても目的によっていろんな形があるのだなと思った。
まさに大人の秘密基地だ。夢が広がる。
もし私が小屋を自作するなら
『DIYで小屋を作る本』を読んで、私でも小屋を自作できそうなことがわかって嬉しかった。逆に週末4回で出来上がってしまうのはもったいないぐらいに感じる。せっかくだから、じっくり長い時間、1年でも2年でも楽しみたいものだ。
それにしても、何がうらやましいって、そんな小屋を建てる立派な土地をみなさんお持ちだということ……。そこだよな問題は。
最後まで読んで頂きありがとうございました。