私は上の子の試験中をとても楽しみにしていた。
試験期間は子供の帰りが早いから。
3〜4時間、午前中で下校。

上の子は4日間の試験期間、最初の3日を私と、最後の1日を友達と過ごすと決めていた様で、必ず早く帰ってきてくれた。
中学生の頃、2人でランチに行ったことに味をしめ、上の子のリクエストで毎回2人のデートを楽しんだ。

はま寿司とか、モスとか、牛タン屋さんとか、ガストとか、焼肉とか…

時間はないけど、ささっと近所のレストラン巡り。

あの子の最後の試験は亡くなる3日前に終わった。
試験3日目(亡くなる5日前)の前夜、あの子は大好きなジョリーパスタでウニのメニューが出てるから、それを食べに行こうと言った。

毎年2人で楽しみにしているメニュー。

私は銀行に行く用事があったので、ジョリーパスタに車をとめて食事前に100メートルほど先にある銀行に歩いていこう、と言った。
上の子は了承し、2人で話しながら銀行に行って用事を済ませた。
5月にしては暑かった。

亡くなった後、あの子のメールを見た。
先生や友達との学校のやりとりだろう。

内容までは知らない。


その中に下書き、と赤い字があるのを見つけた。


あ、ジョリーパスタに行く直前のやり取りをしたものだ。

胸がドキッとした。

子: 終わったよー

私 : りょうかーい、もうすぐ着くから待っててね

子 : はーい、いつものとこ。

私 : あと3分

子: ジョリパ行けるかなぁ(下書き)

私に送らなかった、心の中の呟き。
具合悪かった
無理させた


能天気な私はそんなことも知らずにあの子といることを楽しんでしまった。
なんてバカな母親なんだろう。
あの子の事を一番わかってあげたい、と思っていたのに
全然気が付かなかった。


最近、下の子の試験中。
外では試験期間で早く帰っている子を見かける。
そのたびに思い出す。
楽しかったあのランチの時間。
そして最後のあの下書きのメールを。


運命って意地悪だなー。

私とあの子の最高の時間まで、たった一つのイタズラで真っ黒に塗り替えるなんて。

これ以上エネルギーを奪わないでほしい



本当にごめんなさい。