休みの朝は

目が覚めてもじっと目を閉じる。
開けたくない。
このまま目が覚めなければいいのに。

夫の生活音が聞こえる。


はぁ、やっぱ現実かぁ。

子供の頃、祖母と一緒に家に侵入した蟻を殺した事がある。
蟻は慌てて四方八方に逃げようとした。
それをなんの感情もなく当たり前の様に死なせた。
家に侵入してきた悪い害虫としか思わなかった。

私の子供の死も、世界中の大勢いる人からしたらあの蟻のようにひとかけら。

命に優劣がないとしたらあの蟻だって命の持ち主。

なのに何でこんなに辛いの?


あの子に会いたいんです。

あの子の声が聞きたいんです。

あの子を抱きしめたいんです。


朝になると頭が重い。
夜中中、眠っていても何かをずっと考えているのだろう。
朝起きた瞬間から、学生時代試験勉強をして眠りにつく直前のような頭の重さ。
少しの頭痛。
胸には黒い鉛の塊があるよう。


子供の頃は朝起きるのが好きだった。

今は全然好きじゃない。