母は少し離れた場所に住んでおり、子供の葬儀に来てくれた時、まだ信じられないような、きょとーんとした顔をしていた。
来てすぐに、ショック冷めやらぬ下の子に説教をした。
下の子は走って出ていき、しばらく戻らなかった。
包んできた香典も私が"いいよいいよ"と言うと"ふーん、そう?"と引っ込めた。
下の子がそれをみていて"普通なら引っ込めずに無理にでも渡すよね?"と言った。私も私だったら"これはあなたたちにじゃなくて上の子になんだから"と言って渡すと思う。
通夜、葬儀中もなんか変。
退屈凌ぎに自分の仕事を持ってきており、私は76になってもまだこんな仕事してるのよ!と言わんばかりにはつらつとそれをやっていた。
葬儀の時、少し嫌悪感があり母を避けていた。
火葬場では私に自分の楽しみにしているコンサートの話を詳細にしてきた。
私は"うるさい、うるさい、うるさい!!!"と心の中で叫んだ。生返事をしたところ、少し腹を立てて公共のロビーで小音ながらYouTubeを見始めた。
たまりかねてその場は夫に連れ出してもらった。
これまでの経験上、母がどう言う人かはよく知ってる。
でも相手にできない時もやはりある。
最近母は以前より頻繁に電話やLINEをして来る。
私が心配なのだろう。
だが、半分は違う。
聞いた事をありとあらゆる人に話すのだ。
母は"お母さんはこの事を1人の友達にしか話してないから"と言った。
聞いた時そんな話ありえるわけないだろう。と思った。
これまでのあらゆる不幸ごとを毎日毎夜電話して人に話しまくっていた姿を見てきたからだ。
まるで自分の身におこっているかの如く話しまくる。
夫の癌のことも瞬く間にひろめ、泣いて話したらしく、"泣かなくていいんだよ?"と人が励ましてくれたと言っていた。
子供のことも案の定、母の話の端々に人からのコメントが出て来る。
私たちは静かに耐えているのに、母はその話を食い物のようにして人に話す。
あの人にとって私たちの不幸は話の種。
私に電話をして来るのだって"〇〇(私)を今失ったら、お母さんは生きていく糧がなくなる"からだろう。(実際そのような事を言っていた)
結局は自分の心配をしているんだ。
数日前から葬儀前に予約したコンサートの詳細についてラインしてき始めた。
だれと、何時に、どこで待ち合わせして、なかなか取れないSS席で一番いい席が取れて…
お母さん、ほんとやめて。
それ何回も聞いた。
今はそれに何度も返事するのきつい。
言いたくても言えない。
母が臍を曲げて厄介な事をする人だからだ。
なんで、こんな人が母親なんだろう。
私がたまにまだちゃんと眠れない事など話すと聞いた後、必ず
まぁ、いいよね。
まぁ、いいよね。
夫くんがよく食べるなら、食事の世話とかして動いてるみたいだし。(まだ動くのもやっとの時)
まぁ、いいよね。
〇〇(子供)はあなたのこと大好きだったから。
まぁ、いいよね。
下の子は元気なんだし。
ほんと、ほんとにやめて欲しい。
私は家族に振り回されっぱなし。
下の子は1人になったから絶対迷惑かけない。