原付二種スクーターのホイール&タイヤサイズ変更(後編) | 自由猫の溜め息

原付二種スクーターのホイール&タイヤサイズ変更(後編)

ヤマハ、アクシス90(3VR)

3.5J幅リアホイールに換装できるのか?

 

以前のエンジン載せ替え後に車体から降ろしたエンジンでは、ホイール単体でエンジン(駆動)ケースとのすき間あり(数mmですが…)なので、ホイール幅と同等または狭い幅のタイヤなら装着できるかも?と…安易な考えで…

 

標準ホイール&タイヤを取り外して、3.5Jホイール&100幅タイヤを、エアー入った状態で取り付けようとするも…

画像黄色部分のエンジンケース一体マフラー取り付けステー部分がタイヤに干渉して、駆動軸(スプライン)に対してタイヤ&ホイールがある程度まっすぐ(垂直)にならず、駆動軸がホイールセンター穴に入らない…

やはり…安易には受け付けてくれないですね。

 

タイヤが干渉しているので、タイヤを逃がすしかない。

せっかくビードあげたタイヤを、干渉している側のみビード落として干渉部分から逃します。

エアーを抜いて、ビード落とし道具でビード落とします。>画像無し

 

すると…ん…あれっ…ふぅ〜 入った!

とりあえず装着はできました。>第一関門突破?

なんだ、簡単じゃん…と、その時点で思ったのが間違いの元。

 

この状態でコンプレッサーエアーでビードあげ&空気圧調整。

とりあえずのマッチョな?完成イメージにニンマリ。

結構ギリサイズですね。

 

エンジンケースとのすき間は…?と見ると…

ありゃ?

エンジン(駆動)ケースに逃げが設けてあるん…?

降ろしたもう1基のエンジンは黄色線の位置でダイキャストアルミケースが平らでした。

こちらのエンジンでは逃げていますねぇ…未確認でした。

 

反対側のマフラー取付ステー部分も同じ程度のすき間があり、もしかすると110/70−10タイヤでもいけたかもしれませんね。

あらためて120/70−10DUROタイヤのショルダー端〜端幅を確認してみると120ぴったり!

タイヤ幅118mmもある110/70−10YUANXINGタイヤが規格外?ってことですかね。

 

片側約5mmの拡幅が可能かどうか…際どいところですね。

110(実質118)はたぶんOK、120は不明…というところでしょうか…

もしも振れがあればアウトでしょうか。

このあたりはタイヤ銘柄等の個体差にもよりますね。

 

リアサスとの干渉…こちらもまあまあ際どいですがセーフ!

 

センタースタンドもこんな感じでしたでしょうか…画像なし

リアサス含め、純正スタンド/社外スタンド等々、個体差が出る部分と思います。

 

やれやれ…と、ほっとしていると…

また次なる難関(うっかり?)が…

センターナットを締めてもホイールにそこそこのガタがある。

こりゃダメだね…と。何が原因だろうか?

 

このホイール&タイヤを車両から取り外すには…車載の状態で右側のみタイヤビード落としが必要。

…で、タイヤレバーでやってみる。

まだタイヤを組んで日が浅いので、意外とあっさりビードがずれて落とすことができた。

ホイール&タイヤも外れた。

 

純正サイズのホイール&タイヤに戻してみたり…>後にこれが新たな災いを…

 

原因調査の結果、軸(ネジ部)突き出し量が増えているので、ネジ長が足らず、ナット下のワッシャが軸のネジ基部にあたってナットがホイールを完全に押さえていない状態の様子。

それならば…と、ホームセンターで適当なひとまわり大きめのワッシャ(ネジはM14?なので16mm穴)を準備。

それで締めてみると、たしかにホイールのガタはなくなった。

 

…が、ホイール&タイヤが回転しない!>ロック状態!

ブレーキシューの面取りをしてみるも、状況は変わらず。

 

ネットで調べてみると、事例があり、ホイールとエンジン(ミッション/ギアボックスベアリング)との間に入る1mm厚(20mm穴、外径30mm)のワッシャが入っていないと、そのような状態になるらしい。

 

おかしいな…入れていたハズ >この「ハズ」が問題の元

今一度、調べてみると、一度取り付けてみた純正サイズホイール側に、取り外したときに貼り付いて外れていた。

焦って慌てると、ろくな事にならない…ということ。

 

ワッシャを戻し、またまたホイール&タイヤを車両に組み込み、購入した大きめのワッシャと標準ワッシャ2枚重ねでナットを締めて…

ホイールガタもなくなり、ホイール&タイヤも普通にまわるようになりました。

 

バッテリーボックス下部は、走行中にタイヤが上下動したときに干渉する可能性があったので、リブを切り落としておきました。

すでにバッテリーレス仕様なので、ケース内にはバッテリー代わりのコンデンサのみ。

ざっくり逃がすこともできますが、復元難しいほどに切断したくないので、とりあえずこの状態で様子見します。

 

じゃ…最後にマフラー取り付けて終了…と思えば…甘かったですね。

 

マフラー(純正ノーマル)がタイヤやホイールに干渉して、マフラー取り付けると…またホイールがまわらない!

そもそも…純正ノーマルマフラーと標準ホイール&タイヤの関係は…

これですからね…

ホイール&タイヤ幅が大きくなると、黄色ラインホイール&タイヤ前後で干渉…当たる。

 

とりあえずハンマーでパンパンと…マフラー側の当たる部分を凹ませてみましたが、それでも際どい関係…

 

ここまで来て戻るわけにもいかず…最終手段に出ました。

 

 

ネットオークションで、干渉避けられそうな適当な格安マフラーを探していたら…

送料込み5千円台ほどで、こちらを確保しました。

 

長期保管品?

排気はほとんど通していないように見えるものでした。

3YK(50cc用)とのことでしたが、3WFエンジンにも問題なく装着できました。

 

チャンバーとしては、あまりに安いので、もしや爆音で使わなかったとか?

…と思って、恐る恐るキックでエンジン始動したところ…

拍子抜けするほどに、純正マフラーとほぼ同じ音質で、少し音量大きくしたような排気音。

たぶん逆パターンで、あまりに「らしくない」音なので放してあったのでしょう…たぶん。

 

見た目は「アレ」(小僧・ヤンキー仕様?)になりましたが…

とりあえずアイドリング〜低速の排気音は、迷惑なほどにうるさくないので、ヨシとしました。

 

車体に対するリアホイール(タイヤ)のセンターですが…

 

 

このように、やや右にシフトしました。

交換前から元々の状態だったのか、社外3.5Jホイールの仕様なのか不明です。

 

随分遠まわりしましたが、無事ホイール&タイヤ換装ができて安堵しました。

 

とりあえず完