まず、「これがないと生きていけないもの」というテーマで聞きたいのはどういうことなのかということから考える。
例えば、「空気」や「水」などの生命を維持するための物質的なものや資本主義社会における「お金」などといった「当たり前」と思われるようなことを聞いているのではないだろう。
これは、その人個人が生きる「目的」やその人が「生きることを支えてくれているようなもの」について聞いていると考えるのが妥当だろう。
個人の価値観の問題に帰結する内容が問われていると考えた。
では、自分にとってそれは何か、と改めて考えた時にとても難しいと思った。
結婚をして家族を持ち、子どもがいるような人は、「子ども」と答える人が多いのではないかと思う。それは、その人にとって生きる目的であり、その人自身が生きることを支えてくれるものでもあると思う。
私にはそういった存在はいない。
今流行りの「推し」や自分の偏愛するものについて書くのも面白いと思うが、有形物は思い浮かばなかった。
「これがないと生きていけない」というのは、裏を返すと、「これがなければ死んでしまう」、「これがないなら死んだ方がましだ」というふうにも考えられる。
そう考えると、まったく見えなかったものが少し輪郭をもって表れてきた。
それは、私にとって「信念」だと思う。
自分の信念に反するような生き方を何らかのかたちで強制されたり、そうせざるを得ないような状況に陥ったりした場合は、自分は死を選ぶと思う。物理的に死ぬことができなかったとしても、それは肉体的には生きながら、精神的には死んでいるようなものだと考える。
ただ、「生きる」ということを至上命題として命を繋ぐこともすごいことで、そこにフォーカスしてサバイバルしている、サバイバルすることを余儀なくされている状況にいる人もいると思うので、信念などといったことを考えられる自分は幸せなのだと思う。
