壁に取り付けたブラックチェリーの板がタイルとの境目で変色した!!!と連絡がありました。
調べてみると、木材の種類によって反応する程度に違いはあるものの、木の成分がアルカリ性の物質と触れる事によって変色してしまう事があるそうです。
タイル目地はセメントでアルカリ性なので、木に触れた部分が変色したそうです。
そこで早速色々実験してみました。
まずは、変色させてみました。
重曹、漂白剤、それぞれを直接木に付けます。
重曹の方はしっかり変色。5分ほどで黒褐色になりました。
アルカリ性分が変色の原因ですので、酸性の液で中和すれば良いそう。ネットを探すと「木の変色戻し」という商品もありますが、今回は家庭にありそうなもので試します。
①レモン果汁
一番下の変色した部分から。
100%レモン果汁を直接木に付けてみます。
②削る
以前は削ったこともあったので試しました。
少し表面を削ればとれます。(一番上の横線)
③酢
ホワイトビネガーが無色で良いそうですが、なかなか売っていません。市内のスーパーや酒屋などに聞きましたが、どこも置いていませんでした。
諦めてお馴染みの穀物酢を使いました。
レモン果汁と同じ様に約10分直接浸しました。
●結果
この通りです!!!感動しました。きっとプロもびっくり。
レモン果汁、お酢は他の部分が変色することなく、見事さっぱり綺麗になりました。
削った部分ももちろん、このあと塗装すれば綺麗になると思いますが、年月が経って色付いた木材の場合、そこだけ色が明るくなってしまうのでなるべく全面を削った方が良いと思います。
左の縦線(漂白剤)は白くなってしまったので、中和させても戻りませんでした。ここから直す場合はしっかり削らないとダメですね。
★豆知識(?)
お酢の場合、どうしてもにおいが気になる時はハッカ油を少し垂らすと良いと聞いたので試しました。ツンとくる臭いは和らぎましたが両者が混ざって変な臭いにはなります。
たまたま店に来てたイラン人に「失敗したワインのにおいダネ」と言われました。
※ご注意事項
今回はブラックチェリーというもともと赤褐色の木材でした。和室などで使用する白木の場合はお酢の色が付くかもしれません。(そうするとホワイトビネガーや薬局で酢酸を探す方が良いのかも)