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愛犬に「ダメ」ですとか、「イケナイ」といった、愛犬の行為・行動に対して、否定する言葉をかけて、愛犬の行動を制御しようとする行為は、果たして正しいのだろうか・・・。

 

例えば、犬が飛びついてくる行為にも、この愛犬の行為・行動を否定する言葉を強い口調で言う。

 

まあ、そんな強い口調で愛犬に語り掛ける・・・というか、伝えなければならない関係であれば、大抵飛びついてくる子へと育っていることでしょう。飛びつきを止めないし、まったく理解を示していないと感じる飼い主さんが多いはず。

 

まあ、そう考えますよね。

 

どうして愛犬が飛びついてくるのか。

 

そこに愛犬の行動に秘めた想いがあるということに、ちっとも気づいていないからなのですね。

 

とっても簡単なことなのです。愛犬にとって、飼い主は唯一頼りとしなければいけない存在なのですから、自分の想いをこめて行動するわけです。

 

そしてその想いに気づくことができず、愛犬の心の焦りが徐々に激しい行動へと変化していきます。その一つが飛びつきなんですね。

 

もっと自分のことを意識して欲しい。もっと自分の存在を認めてほしいのです。

 

気を引いているんですね。もっと自分を見てほしい。すぐに自分の気持ちに気づいてほしい。

 

こんなときは、愛犬のことを否定するような強い口調ではなく、「解った解った」って抱きしめることが大事なんですね。

解っているからって、笑顔で飛びつく前に体を寄せて撫でたりして、スキンシップを図ることが大事ですね。

 

そして愛犬の気持ちが落ち着くまで笑顔で触れ合っていたらいいだけなんです。

 

ちゃんと気持ちは解っているよって伝えるために、笑顔で心穏やかに触れ合うだけです。

 

すると納得した愛犬は目を細め、少し上を向いたような状態で心地よさそうにします。体の力も抜いているので、自分のほうへ引き寄せて抱きしめることができるようになります。

 

息遣いも整います。そしてようやく愛犬の心を満足させた状態になるのです。

 

気持ちが落ち着いた犬は、周囲の様子がよく見えるようになります。すると、今まで見えていなかったことが見え始めて、新しい知識を得ることができるようになります。

 

「今まで怖がっていなかったのに・・・」

 

よく聞くのが、散歩中、今までは怖がっていなかったものに怖がる・驚くようになったりします。

たとえば、大型トラックが通り過ぎる音だったり、バタバタと音を立てている旗などに反応を見せるようになったりします。

 

今までに気づかないほど周囲が見えていないくらいに、心が落ち着いていなかったんですね。

そこで、「解った解った、大丈夫だから落ち着けって」って、常日頃愛犬と触れ合っていたら、愛犬もその時に感じた気持ちが伝わっているという心強さから、冷静さを取り戻し、しっかりと驚いたモノにたいしての認識を深めていく心の余裕が出てきます。

 

そのようにして、愛犬と飼い主が気持ちは伝わっている。という安心感を与える付き合い方と、

最初から愛犬の行動を制御・否定する付き合い方では、どちらが正しいと思われることでしょう。