※この記事に関連したトップ記事は犬の声を理解できるになっています。こちらからお読みください。

 

 

犬が吠えるとき・・・・

 

玄関を開けると、けたたましく吠える。

 

その行動を見てみると、

飛びついてきたりする。走り回る・・スリッパを咥えて。鞄を咥えて。手をめがけて噛んでくる。顔をひたすら舐める。お腹を見せる。そしてお腹を触ると手を噛んでくる。捕まえようとすると逃げ出す。

 

まあ、飼い主さんは、愛犬のこういった落ち着きのない行動を問題行動として捉えてしまう。

 

その犬のしつけと言われる対処法が、ダメ!イケナイ!と厳しく声をかける。無視をする。

そのような対応を教えられたり、学ばれたりしたと思います。

 

実際、そのような愛犬の激しい行動をとる飼い主さんからの声で聞いたことがあります。そのような対応で常に接していても、愛犬の行動に変化が見られないはず。

 

そこに「犬の声」を聴いていないからなのです。犬の声を「犬が発する音」つまり雑音として認識してしまっているからなのですね。

 

犬の声には感情が含まれており、どうしてそのような行動をとるのか、はっきりと表現しているわけなんです。

 

どうしてそのような飼い主の意にそぐわない行動や声を発するのか。

 

興奮した声で、「ヒャヒャヒャヒャヒャン!」「ヒンヒンヒン!」「キュンキュンキュン!」「ウォンウォン!」・・・etc

 

母音を左脳を使って処理する日本人だからこそ、その愛犬の発した声の違いも聞き取れ、上記に示したような声の表現をされることでしょう。

 

その声に込められた犬の気持ちを受け止めることができず、犬のしつけ通りに、注意したり、愛犬に背を向けて無視したり・・・・。

 

愛犬の気持ちになって考えてみると、どうでしょう。

 

愛する人を待ち焦がれ、家の中で一人ずっと過ごしている。

 

そして玄関先から飼い主が発する靴の音や服が擦れる音がしたりする。

愛犬はすぐに気付きます。誰が帰ってきたのかを。

 

そして待ち焦がれた想いが大爆発します。

 

最初は喜んで軽く飛びついてきたりしていたと思います。

「喜び」を素直に表現していたはず。尾を軽く振りながら喜びを表したり。

 

しかし、飼い主の行動はどうでしょう。

 

愛犬の毛が付かないよう、スーツが汚れないように気を付けていたり、

靴を脱いでスリッパに履き替えたり。

 

まずは自分のことを優先して行動してしまいます。

 

「犬の声」が届いていないのです。当然、愛犬も自分の気持ちが伝わっていないと感じると、さらに激しさをまして喜びの感情を表現してきます。

 

すると、飼い主はそんな行動をとる愛犬に対して、注意する・・・つまりは声をかけるわけです。すると、声を掛けられた愛犬はさらに嬉しくなって。注意するという飼い主の気持ちを間違って受け止めます。

 

こうすれば飼い主は自分に振り向いてくれる・・・と。

 

ずっと待たされた愛犬の気持ちを考えて、その愛犬が喜びを表したとき、素直に受け止めてあげることが大切なのですね。

 

まず最初に声をかけ、抱きしめたり、触れ合う。自分の気持ちが飼い主に伝わっていると感じた愛犬は、心を落ち着け、素直に飼い主と触れ合いながら、幸せを実感します。すると興奮も取れ、この人にはちゃんと自分の気持ちが伝わるんだと理解を深めていきます。

 

飛びつくことを、イケナイ行為だと認識してしまっている人が、ハマりやすい悩みなのです。

 

最初から待ち焦がれて喜びを表している愛犬に対して、声をかけ、体をくっ付けあって触れ合い、自分も幸せだよって穏やかな笑みで感情を伝えることが大事なんですね。

 

すると、だんだんと飛びついたり吠えたりする行為もおさまっていき、飼い主が帰ってくると、声をかけただけで、ちゃんと自分の気持ちが伝わっていると理解を深めた犬は、飛びつきもせず、ただ近寄ってきて軽く触れあうだけで満足していきます。

 

ちゃんと犬の声を聞いているのか。

 

まずはそのことに飼い主が考え直してはいかがでしょうか。

 

玄関を開け、すぐに自分優先の行動をとるのではなく、靴を脱ぐ前に、まずは荷物をそのまま地面に置いて、駆け寄ってくる愛犬と触れ合うことが大切なことに認識を変えることから始めると、すんなりと愛犬も理解してくれるようになります。

 

ただし、結構激しい行動で喜びを伝えてくる愛犬だったら、覚悟を決めて、じっくりと玄関で愛犬が穏やかになるまで付き合ってあげないといけないでしょうね。興奮が取れて落ち着きを見せるまで。

 

そのとき、聞こえてくるはず「犬の声」が・・・・

 

「フッ~・・・」と息を吐いて落ち着きを取り戻していることに。

 

そして体の力を抜いて飼い主に寄り添うようにして、体を任せてきている愛犬のここ穏やかな表情を飼い主さんは覚えることになるでしょう。目を細め、少し上向きに心地よさそうにしている、愛犬の優しい顔に。

 

犬も人間同様に、感情を顔に表すことに気づかれるはずです。そこにどのような思いが込められているか、犬の声とともに認識していかれると思います。