
先日ふとしたきっかけで入手したマイアニメ創刊号。
1981年創刊、アニメ誌としては後発。
真っ赤な表紙にシャアのどアップ。
今時の雑誌なら誰が描いたんだろ?と思うけど、この当時は当然安彦さんです。
そんな表紙をペラリとめくってみると、、、

とじ込み付録のカセットレーベル。
絵柄は当時の最新アニメ。ガンダムイデオンダイオージャ、スパンクタイガーマスク2に1000年女王。
1981年時点での一般的な録音/再生メディアといえばやはりカセットテープやアナログレコード。CDが発売されるのは翌年です。(byウィキ)
さらにページをめくってみると

アノ方コノ方からの創刊お祝いサイン色紙のプレゼント。
富野さんや西崎さんのサインまであるぞ。
で、肝心のアニメ情報、

劇場版 機動戦士ガンダム特集!
マイアニメ創刊号は劇場版ガンダム1作目公開直前の3月頭に発売されているのだ。
この直前、映画に先駆けてTV版が再放送された頃からガンダムやガンプラのブームに一気に火がついたと記憶してます。前年の夏に発売されたガンプラはこの頃まで店頭に積まれており何の苦労もせずいつでも買えましたから。

十数ページに渡るガンダム特集。
TV版の総集編に過ぎない内容ですけどビデオデッキが普及する以前の時代、映像として観られるチャンスというだけでも貴重。

この手のTV版再編集モノで話題になるのが新作やリテイクの映像カット。
上映中にお目当てのシーンをカメラで撮影するなんて行為も当たり前でしたよね。

ガンプラもまだこれしかラインナップされてないのだ。

劇場版ガンダム公開を前にしてイデオンのTV放送が終了。

ガンダムで火がついたリアルロボットアニメ・ブーム。
そのガンダムの監督が次に手掛けたアニメなんだから注目しないわけにはいかないってことでこちらも十数ページの特集記事。

イテプラを130名! 130名にプレゼント! 太っ腹〜

ガンプラ人気に影響されアオシマもリアルフォルムのロボットプラモを続々発売。

雑誌企画の連載。懐かしい〜!って人もいるかもと思って載せてみる。

1981年、この年の劇場アニメ作品のラインナップ。
ガンダムがブームになり始めたばかりで他はまだまだ低年齢層向け作品が多い。
美少女系ラブコメアニメなんて皆無、うる星やつらの放送開始はこの年の秋から。ジブリすら影も形もない。
ガンダムによってこの後リアル系と呼ばれるロボットアニメブームが到来するが、それまでどんな作品が主流だったのかといえば、、、

松本アニメです。
宇宙戦艦ヤマトが引き金になったと云われる現在にまで続くアニメ文化。その黎明期の主流は松本作品なのだ。
でも一言で松本作品、松本アニメと言っても実際にはその企画や構成には多くの人々が関わっており全てを松本センセが一人で産み出したわけではない。コミック本にも今で言うコミカライズ作品が存在する。
メカデザインも然り、松本メカと呼ばれる数々の宇宙戦艦を始めとした傑作デザインはスタジオぬえの存在なくしては誕生し得なかった。というのをご存知の方も多いことでしょう。そこらへんの経緯を座談会という形式で語られる10ページほどの記事。
ちなみにマイアニメ創刊号の入手経路は先月大阪で行われたココトモ模型展示会。
受付に希望者持ち帰り用に置いてあった数冊の本のうち、本誌のこの記事が目に止まり頂いてきたのだ。

松本センセと宮武さんがメカデザインへのコダワリや各メカの誕生のいきさつなどを生の声で語る。
ホントに生声で聞きたいなぁ

アルカディア号のTV版から劇場版へのデザイン変更についてなど。
全てのメカやキャラを松本センセがデザインしているわけではない。が、他の誰かが線を引いていたとしてもそのデザインが松本作品の世界観に沿うようデザインされていればそれは松本メカであり松本キャラと言って差し支えないだろう。

なんだかんだ懐かしさも手伝ってスミからスミまで目を通してしまいました^^
ちなみにマイアニメはこの5年後に休刊します。
◆主なアニメ誌 発行年〜廃刊/休刊年◆
月刊OUT(みのり書房)
1977年3月〜1995年5月号
アニメージュ(徳間書店)
1978年5月〜
Animec(アニメック)(ラポート)
1978年12月〜1987年2月
ガンダムの形式番号「RX-78」など、アニメックで考えた設定が後に公式化
ジ・アニメ(近代映画社)
1979年〜1986年12月
ファンロード(ミラージュプレス)
1980年8月〜2012年12月
マイアニメ(秋田書店)
1981年3月〜1986年6月
アニメディア(編集・発行:イード、発売:Gakken)
1981年6月〜















