コスモドラグーン 35 バイス レジンモデル 分壊方法 | ソリッドのブログ

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バイス  コスモドラグーン


上 : アルミダイキャスト 下 : レジンキャスト


バイスから発売されていたコスモドラグーンはアルミ製のフルメタル・モデルと樹脂製のレジン・モデルの2種類に大別できます。

全長約46センチ、近年発売されたハートフォード製可動モデルガンと同サイズであり過去に市販されたガレージキットのコスモドラグーンなどと比較しても群を抜くサイズとボリューム感。

バイスのフルメタル/レジンどちらとも形状や寸法はほぼ同じで違うのは材質と重さ、そしてカラーリング。




金メッキなどの一部特殊な仕上げのモデルを除き、アルミ製はグレー、レジン製はブラックの塗装が施されているようです。






画像のバイス製コスモドラグーンはレジンモデル。このツヤ消しブラック塗装も悪くはないんですが、なんとなく味気ない感じがするので前々からリペイントしようと考えてました。

で、リペイントするにあたって分解手順をネットで検索してみたものの全くヒットしない。

ので、試行錯誤して分解してみた方法や手順を記事にしときます。

とはいえ、検索ヒットしないってことはバイスをバラした人は少ない、またはバラす人はいない。つまり分解方法を記事にしても需要がない、ってことを意味しているかもしれないが気にしないw



なにはともあれ、早速分解してみよう。さしあたって簡単に分解できそうな部分を探してみる。


実銃のモデルガン(またはガスガン)でもまずバラすのはグリップ周り。

とりあえず赤矢印↑で指した3本のネジを外してみる。

ネジをハズしても特に部品がハズれる様子がない、ので、、、



後ろ側の赤矢印のネジ2本も外す。



グリップ周りがゴッソリそのままハズれます。

ここまででハズしたネジは5本。実銃モデルガンでも同じ構成、なんですが、、、



実はグリップ周りのパーツは接着剤でガッチリと本体に接着されているのでネジをハズしただけではハズれません。

なので、ネジを5本ハズしたあとにグリグリこじったりして何とかハズすことができました。

ただし、レジンは決して頑丈な材質ではないのでうっかりバレルを折ったり曲げたりしないよう要注意です。




実銃やモデルガンだとトリガーガードとバックストラップを締結している赤矢印のネジがグリップの底にあるのでこれをハズします。




ちなみに○赤い丸○青い丸で囲んだネジはそれぞれ同じサイズなので混ざってしまっても問題ありません。





これでハズしたネジは6本。


しかし、例によって各パーツは接着固定されており簡単にはバラせません。


グリップも接着されているのでカッターをスキ間に差し入れてハンマーで軽くコンコンと叩きます。



特に位置決めピンなどは無くベタ付けされてるだけなのでカッターの刃は抵抗なくスイスイ入っていきます。




刃が半分以上入ったらカッターをクイクイと上手いこと動かして先へ進めます。
ここまで来れば底の方からフレームとグリップの間にマイナスドライバーなどを差し込んで広げれば剥がれるはずです。



接着されていたグリップがハズれました。




反対側のグリップも同じ要領でハズします。

グリップのフレーム=トリガーガードとバックストラップもそれぞれ接着されてるので、、、



ちょっとこじってバラします。

全てバラさなくても塗装するのに支障はないですけど、せっかくなのでバラせるところは全てバラしてます。
画像で右側にあるトリガーガードだけは金属製ですね。


ちなみに、グリップ周りのパーツ群がどういう風に接合されているか予め知っていたわけではありません。
他の分解作業に関してもこれまでにコスモドラグーンや色んな拳銃のガレキを何丁か作っている経験に基づきつつ多分そういう構造だろう、という推測を立てながら行ってます。

基本的にバイスのコスモドラグーンは分解できるようには作られていないので、この先も思い切った方法を用いないとバラすことができないと思ってください。



トリガーを外すには赤矢印のネジをハズしますが、実はこれネジじゃありません。

シャフトがただ差し込んであるだけなので、、、


裏側から細い棒などを当てて押すなり叩くなりしてみます。




するとこのようにシャフトが抜けます。




トリガーはスプリングと一緒に簡単に取れます。

ネジに見えるけど単なるシャフト。例によってそれはバラすまでは分からなかったので最初はマイナスドライバーで回しました。が、どうにも手応えがないので反対側から押してみたところ抜けたのです。



お次はいよいよフレームやシリンダーをバラします。


リペイントするにはシリンダーやローディングレバーはバラしたいところ。
バラさなくてもマスキングを駆使すれば不可能ではないですが、気分的にバラせるものならバラしたい。

構造的にバレル側のフレームとシリンダー側のフレームは前後に分割できるはず。さすればシリンダーが単品で抜けるし各パーツも小さく分割されて塗装作業も楽になるって寸法。



怪しいのは赤矢印のネジ。
コレを抜けばフレームが前後に別れる、またはシリンダーがハズれるのでは?

と思ってマイナスドライバーで回そうと試みるもダメ。全く回りません。

このネジは左右にありますが両方とも完全に飾りモールドです。ドライバーで回したおかげでモールドもちょっと崩れてしまったよw



他にハズせそうな部分はローディングレバーのシャフトくらいしかない。

たぶんこの赤矢印のシャフトを抜くとローディングレバーがハズれ、その奥にフレームを留めてる何かしらのネジなどがあるはず。

ちなみに、なぜここにローディングレバーのシャフトが埋まってるのが分かったかといえば、このバイスレジンモデルを中古で入手した時から既に画像のようにパーツが紛失した状態だったのです。





反対の右側には水滴型のパーツが付いてます。こちら側もハズしてシャフトを押して抜けばローディングレバーは簡単にハズれるはず。

だけど、そう簡単ではなかった。

右側の水滴型パーツはハズれません。本体と一体成型されたモールドのようです。

じゃあどうやってシャフトを抜けば良いのか。



結局右側にも穴を開けました。これでシャフトを押し出すことが可能となります。

ちなみに右側の水滴モールド、本体と一体成型だとは知る由もなかったのでハズそうとしてガリガリゴリゴリやっているうちに欠けてどっか飛んでいきましたw

まぁこのくらいのパーツなら自作すれば良いだけのこと。フルメタルのモールドをお湯丸しても良いし。

もしもこの記事を見て分解しようとしてる方がいるならば最初から右側から穴を開けるか、さもなきゃシャフトは3ミリ径のアルミ製なので左側から2.5ミリくらいのドリルでシャフトを破壊してしまうのが一番の早道です。

仮にフルメタルモデルをバラすなら後者を選択した方が良いでしょうね。

3ミリ径のアルミ材はホムセンや模型店などでも比較的簡単に入手可能だし、さほど強度が求められる部分ではないので同径のプラ材でも充分に代用可能でしょう。





適当な棒がなかったので棒ヤスリを当てがってハンマーでやや強めに叩いてみると、、、




シャフトが抜けてきました。



ローディングレバーを留めているのは長さ1.5センチ✕Φ3ミリくらいのアルミシャフトです。
左側からしか挿入できない構造、一度ハメたら抜くのは困難。というか実質不可能です。

重ねて書きますが、バイスのコスモドラグーンはモデルガンやガスガンのように分解することを考慮して作られてはいないのでそれをバラそうとするならば相応の荒業と思い切りが必要になりますね。



ローディングレバーをハズして現れたネジの頭。




ネジ、っていうかボルト。けっこう太い。




ヘキサゴンレンチで、、、




バレルが邪魔でクルクル〜とは回せないので差し替えながらキコキコ回す。




ボルトが抜けました。長い。

ボルトのネジ山部分はけっこう長いですが5ミリ分ほど回せば抜けますので、いきなりフレームがハズれて落として壊さないよう要注意。



シリンダーはそのままではフレームの出っ張りに引っかかるので真鍮パイプを赤矢印の方向に抜きます。




何の変哲もない単なる真鍮パイプ。




ようやくシリンダーがハズれました。



ローディングレバーの先端もハズしましょう。

赤矢印部分のピンを抜けば簡単にバラせるはず。

キリなどで押したけど中空ピンだったことに気付かず手応えなし。


先の尖った棒ヤスリで押したら引っかかって一緒に上がってきた。




ピンさえ抜ければ先端パーツとスプリングがスポッと抜けてくる。




留めてるピン、




中空で「C」型断面になってます。スプリングの作用でポロっと抜け落ちないようにするためでしょう。

なので、細いキリの先で押しても貫通してしまい更に外側に押し付けてしまうので抜きづらいのです。



いよいよ最後、


ローディングレバーのプランジャーをハズします。が、

マイナスネジですね、、、はい、トラップですw
ドライバーで回そうとしましたが回りません。モールドがちょっと崩れただけ。




たぶん、裏から樹脂製のピンを圧入して固定してるのではないかと推測します。
つまり先のローディングレバーがアルミシャフトで固定されていたのと同じく分解できない構造、だと思われます。

バラすにはドリルでシャフトを破壊すれば良いんでしょうが、とりあえずこの部分はマスキングして塗装することにします。理由は特にありません、気分です。




ひと通り分解できました。

ちなみに、破壊を伴う分解ゆえに記事タイトルは敢えて「分壊」にしてます。という要らんコダワリw




使用した工具類。

モデルガンやガスガンをバラすにはあまり使わないカッターやハンマーが大活躍!

本来の目的であるリペイントはまだですがいずれ記事にします。





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