ルフォーショー・リボルバー (フランス)
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1832年産まれのフランス人、ユージーン・ルフォーショーは1854年に若干21でリボルバー拳銃の貫通式シリンダーの特許を取得し、すぐさまピンファイヤ・カートリッジ式のリボルバーを販売。
それがルフォーショー・リボルバー。
翌年1855年にはS&W社もアメリカで貫通式シリンダーの特許を取得するもヨーロッパでの取得はルフォーショーが前年に取得した同様の特許に阻まれる形となる。
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ルフォーショー・リボルバーには多くのバリエーションや社外製造モデルがありそのモデル体系は把握しきれてないらしくまだまだ不明な部分もあるらしい。
画像のルフォーショー M1858はいくつかのタイプが存在するルフォーショー・リボルバーのうちおそらくはサード・タイプに分類されるモデル。
日本国内においてカートリッジ装填式 貫通シリンダーのリボルバーは一般市民が合法的に所持することはできない。
だがそれはセンターファイヤ式やリムファイヤ式での話。
センターファイヤ/リムファイヤはハンマーがカートリッジの底を叩くことで弾丸が発射する仕組みで現在の銃火器の主流を占める方式。
ルフォーショー・リボルバーはピンファイヤ式であり銃刀法においてそれは古式銃に分類される。
つまり、古式銃であるルフォーショー・リボルバーは現在の日本国内においても然るべき手続きを踏めば誰もが合法的に所持/売買することが可能なカートリッジ装填式のリボルバー拳銃なのである。
だから買っちゃいました、ルフォーショー M1858、
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なんつってね!
いや誰もダマされないってのw
いつもの銃模型、ガレージキットです。
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最中庵さんという方がやっている同名ブランドのガレキメーカーで販売している3DプリンターによるABS製キットです。
ちなみに、ヤフオクで買ったのですが↓このような状態で届きました。
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テープに注目。
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剥がしやすいようにマステ、しかも耳を作ることによってテープの端っこを爪でカリカリ剥がす煩わしさから開放してくれる細やかな心遣い。
それだけではない、耳の向きやテープ自体が斜めに貼ってあることにも全て意味があることがご理解いただけるだろうか。
ただ梱包してありゃいいだろ、ってだけじゃなく開ける人が開ける時に開け易いように配慮し考え抜かれたテーピング! 相手の身になって考えることのお手本だ。
実は自分もオク出品する際は内袋の包装ではけっこうコレやってますw
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ここまでも!
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各パーツの梱包!
ひとつひとつのパーツにマーキング!
かなり几帳面な方とみた。
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組説も手間がかかってる。
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キットは3Dプリンターによる出力品なので造形自体は非常に正確でカッチリしてます。が、どうしても積層痕が残るのはこれまた3Dプリンターの宿命か。
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右の小さいのはルフォーショー・ポケットリボルバーというモデル。同じく以前ヤフオクで買った最中庵製キットを仕上げたもの。
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軽く表面をヤスリがけしただけでちゃちゃっと作ったから積層痕がかなり残っちゃってます。
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そこで今回のM1858は積層痕をきっちり処理すべく、まずは溶きパテ厚塗りを2回繰り返してからひたすらペーパーがけ。
3Dプリンターキットも積層痕処理がなきゃラクなのにw
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モールドされていたマイナスネジ部分は磨きの邪魔にもなるので全て穴あけ。
そして塗装工程。全て缶スプレー。
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まずはサフ → ガンメタル。
その上からメタリックブラックを薄く吹いて、乾燥後にスポンジヤスリで濃淡のメリハリを強めに付けます。
エアブラシなら黒立ち上げでシルバー乗せるイメージかな? エアツール持ってないから原始的な方法w
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クリヤーオレンジでサビ表現。筆でテキトーにペタペタ。
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クリヤーブラックの缶スプレーでコーティング。濃淡のメリハリを慣らしつつオレンジも少し落ち着かせながら表面をツヤ有り状態に。
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最後にこすって銀sunでエッジを中心に部分塗り。
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黒塗装が落ちてサビが浮いてきたスチール感が表現できたかな?
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光の具合を調整してイイ感じに写してみた。
シリンダーは敢えて積層痕を少しだけ残してます。
銀sunは全面に均一に塗るんじゃなく、綿棒や指先にちょっと付けては部分的に所々ムラになるようにこすります。バレルあたりが分かりやすいかも。
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マイナスネジはプラ棒やプラパイプ。
最終的に接着固定してしまうので頭の高さはテキトー。
下の細い部分は単なる持ち手なので最後にカット。
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ネジも本体と同じ塗装工程。
銀sunは綿棒を使って外周だけ光らせる。
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グリップはいつもの黄橙色(おうとうしょく)の上からエナメル黒で木目調塗装。今回は黒を濃い目にしてみた。
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ネジ穴周辺シルバー塗って仕上げにツヤ消しトップコート。
その後シルバー部分だけツヤ有り塗って銀sun。
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ネジを装着。
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うーん、グリップはダメージ表現すればよかったな。
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カートリッジはガンメタルの上からクリヤーイエローとクリヤーオレンジをスプレー塗装。
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フラッシュ撮影したからラメってるけど実際はそれほどキラついてません。
サイドに出っ張っているピン、これがピンファイヤ式の特徴。
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▲拾い画像
本物のカートリッジは画像↑のような弾頭が付きます。右の画像が内部構造。
簡単に言えばサイドに出っぱったピンを叩き込むことで発火し弾頭が発射する仕組み。だから「ピンファイヤ式」。
それがセンターファイヤやリムファイヤとの違い。
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シリンダー側にもスリットがありそこにカートリッジのピンを差し込みます。
出っぱったピンをハンマーが叩くことで弾丸が発射される。
カートリッジの口径は11ミリ。たぶんw
.44口径くらい、と言ったほうがなぜかピンときますね。
装填されたカートリッジのピンを誤って叩くと暴発する可能性があるのでシリンダーの後ろ側には一回り大きなガードが付いています。
また、フレーム側に設けられた段差はピンが当たらないようにする逃げです。
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撃ち終わったカートリッジはバレル右側のエジェクターロッドをシリンダー側に押し込んで排莢します。
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実銃では手前のロッドをシリンダー側に押し込みます。キットは可動しません。
ちなみに、ピンファイヤ・カートリッジを発明したのはユージーン・ルフォーショーの父親であるカジミール・ルフォーショーなんですが、そのカジミールさんはユージーン君がまだ20才の時に50才の年齢で亡くなってしまいます。
幼い頃から父の仕事を肌で感じ続けてきたユージーン君は父の跡を継ぐように銃器製造に打ち込むことになるのです。
まぁぶっちゃけ、ルフォーショーのガレキを作るにあたってちょいと調べて知ったニワカ知識を今記事に書き連ねてみましたw
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キットは全長約30センチの1/1スケール。
可動部は空回りするシリンダーとただ動くだけのハンマーのみのディスプレイモデル。
ABS製ですが中身はスカスカな構造なので120 グラムくらいしかありません。オモチャの水鉄砲に近い軽さです。