コスモドラグーン・・・
──── 宇宙に4丁あったり5丁あったりすると云われる最強クラスのコスモガン 、またの名を─────
戦士の銃
これまで作品中には No.0からNo.4までのシリアルナンバーが存在しているが、その所有者は作品ごとに変わるため誰が何番のコスモドラグーンの持ち主である──とはっきり言い切れない
また、作品によって登場するシリアルナンバーが1〜4、または0〜3の4丁というケースもあるため 一概に5丁あるとも言い切れない非常に困った状況なのだ
そんな所有者変遷の中でも今もって謎多き存在なのがメーテルが所有しているとされるコスモドラグーン。
2018年からその発売がアナウンスされ、2019年末に満を持して発売されたのが、
HWS(ハートフォード)製モデルガン
コスモドラグーン
シリアルNo.3 メーテルモデル
────だ。
HWSのコスモドラグーンは既に第1弾としてシリアルNo.4 鉄郎モデル、第2弾のNo.1 ハーロックモデルが発売されているが、リアルサイズのフル可動アクションを搭載した初の市販立体アイテム。
コスモドラグーンの初登場は1979年に公開された劇場版「銀河鉄道999」、40年待った ─── という御仁も少なくはないだろう。
あれ?
じゃあ原作コミックやTVアニメのコスモドラグーンは?
すばらしい質問です!
1977年に連載開始の原作版や翌'78年からTV放送が開始されたTVアニメ版でも「戦士の銃」は登場しますが、劇場版の戦士の銃とはデザインが違うのです。
デザインだけじゃありません。「コスモドラグーン」という呼び名も劇場版デザインの戦士の銃に与えられたもの。
原作連載では劇場版公開後にいつの間にかコスモドラグーンのデザインと呼称に変更されたのですが、劇場版公開後も放映され続けたTVアニメ版のデザインに変更は無くコスモドラグーンとは呼んでいないのです。
つまり、
原作初期デザインとTVアニメ版デザインの戦士の銃は「コスモドラグーン」ではない、
少なくとも「コスモドラグーン」とは呼ばない、呼ばれていない
劇場版 戦士の銃=「コスモドラグーン」であるが、「原作版/TV版コスモドラグーン」とは呼ばない、呼ばれていない
ゆえに、コスモドラグーンは劇場版「銀河鉄道999」で初登場、
というムダ知識w
そして、後に世間を混沌に陥れることになるコスモドラグーンのシリアルナンバーも劇場版以降に加えられた後付け設定。もちろんメーテルがコスモドラグーンを持ってるなんてのも更に後から付け加えられた設定なのは言うまでもない。
が、そんな後出しジャンケンでも公式に発表されたからには受け止めなければなるまい。目を背けて文句を言っても何も始まらないのである。
余談ながら、
これまでにもメーテル・バージョンと呼ばれるコスモドラグーンが商品として立体化されたことは幾度かありました。
松本零士アームズセレクション、長さ約7センチほどの食玩のコスモドラグーン。
そのシークレット扱いとしてシルバーカラーのメーテル・バージョンが存在。

ボディのカラーリングは他のバイス製モデルと共通。
違いはグリップのみ、スタッグホーン調のプラ製白グリップを装着。
昨年秋に発売されたダイキ製 水鉄砲のメーテル・バージョンは記憶に新しい。
バイス製のみボディがダークグレイ、それ以外はシルバー・ボディに白系グリップ、
このカラーリングの組み合わせがメーテル・バージョンのテンプレになった感があります───
が、しかし───
作品中でメーテルがコスモドラグーンを撃ったシーンはあれどメーテル・バージョンとしてのコスモドラグーンが描かれたことは一度も無く、いわば幻の存在。メーテルの神秘性になぞらえたかのような実体なき謎多きコスモドラグーン。
とはいえ、火の無いところにケムリは立たず
OVA「クイーンエメラルダス」劇中において、コスモドラグーンの所有者としてトチロー、ハーロック、鉄郎、そしてメーテルが所持していることをハッキリと語るエメラルダスのセリフがあるのだ。
エメラルダスはメーテルの姉である。
───えっ! そうなのっ!?
という 初耳の方も中にはいるやもしれませんが、そうなんです。
エメラルダス/メーテル姉妹の生い立ちを知りたい方はOVA「メーテル・レジェンド」と「宇宙交響詩メーテル」をご覧あそばせ。
ラー・アンドロメダ・プロメシュームが1000年女王だったとかね。
まぁそれはともかく、、、
おそらくはエメラルダスがトチローから預かったコスモドラグーンを妹のメーテルに渡したのでしょう。推測ですけど。
でもそのコスモドラグーンも「メーテル・モデル」として造ったものではないハズ。
そもそも、設定上においてもコスモドラグーンにメーテル・バージョンなどはどこにも存在しない。
いや、メーテル・バージョンだけじゃなく、ハーロック・バージョンや鉄郎・バージョンなんてのも存在しない。
4丁ないし5丁のコスモドラグーンは基本的に全て同じ、違いは「0」から「4」までのシリアルナンバー刻印だけ。
つまり、
メーテルはコスモドラグーンを所持してはいるが、少なくとも劇中において「メーテル・バージョン」というものは存在しない。
──── と考えられます。
以上、余談でした。
ところで、
ハートフォードから最初の鉄郎モデルが発売された早い時点から私はメーテル・モデルのチョイス一択だったんですが、そのワケをこの後に1000文字ほどかけて綴りましたがクドいので消しましたw
メーテル・モデルをチョイスした理由、それは一言でいえば銀ピカのリボルバーが好きだからです。
そして、モデルガンも金属製リボルバー萌え。
これら金属製モデルガンの重量感や作動音、冷たい手触り、そして金色の輝きすら、五感全てを刺激する満足感(変態?)
つまり、
金属製モデルガン好きがいつしかピカピカ銃好きに及んだのです。
つまり今回HWSのコスモドラグーンはメーテル・モデルとしてではなく銀ピカのモデルガンとして買ったというワケです。
とりあえず、こんなもんで前置きは終わりましょう。
さて、
ここからが本題です。
長文を読むときは適度に休憩、またはスルーしましょう

鉄郎モデル、ハーロックモデルを横目にスルーしてようやく手にしたHWS製のコスモドラグーン、
じっくりと 自慢 分析してみますかね。

メーテル・モデルと呼ばれるコスモドラグーンでは定番化しているホワイトのスタッグホーン風プラ製グリップ。
スタッグホーンとは鹿のツノ。
拳銃の贅沢なグリップ素材としても間々使われます。
ただし標準的なオートマチック拳銃用ならまだしも、大型リボルバー用のグリップに使うとなるとかなり立派なツノが必要になりますね。もしホンモノのスタッグホーンでコスモドラグーンのグリップを作ったなら本体の値段を超えるんじゃないでしょうか。それは実銃においても同じことが言えますけども。
シリアルナンバー刻印

「3」の文字がこれでもかと刻印されてます。
上の画像に写ってるだけで4ヶ所、そしてシリンダーにも、
パーツ毎にシリアルナンバーを刻印してあるのはシティハンターのワン・オブ・サウザンドみたいなもんですかね。
ちなみに、コルト社が銃を工場で量産する以前は世の中の銃は1丁1丁ワンオフだったそうです。
つまり同じモデルの銃でもパーツ同士の互換性は保障されてなかったのです。
今でこそ大量生産される工業製品に互換性があるのは当たり前ですが、そういう考え方自体が無かった、あるいは必要性が低かったというコトかもしれませんね。
素材は主にHW(ヘビーウェイト)樹脂と一部に亜鉛合金。

光沢のある黒光りしたような部分が亜鉛合金製。全てシルバーでメッキされヘアライン処理で美しく仕上げられてます。
グリップのフレームや後部エネルギー開閉弁も金属製です。
その他のノッペリしたシルバー部分はHW材。
HWパーツは全てメッキではなく塗装です。
HW樹脂はABSよりも高比重なので樹脂製モデルガンに多用されている素材なんですが、メッキをかけるのが非常に難しい素材。
そのハードルを乗り越えてメッキを施し商品化された他のモデルガンもありますが スタンダードモデルの2倍以上の値段だったそうな。
上はダイキ製の水鉄砲。ABS素材なので全面ビッカビカなフルメッキ。
HWSのメーテル・モデルにもダイキのようなフルメッキ仕上げを期待していただけにその点は残念。
フルメッキではないという点が個人的にかなり引っかかってたので、メーテル・モデルを入手するか否かの最終決断は現物を見てから下そうと思い 商品入荷の連絡をもらったその日にハートフォード東京店まで出向いたんですよ。
その時に加藤代表にお会いできたので直に質問をぶつけたりしながら色々とお話を伺えました。
HW材へのメッキは試行錯誤してみたそうですが、出来るんだけどメッキが浮いたりの失敗率も高くコストがハネ上がってしまうそう。
ならば、仮に素材をHWからメッキが比較的容易なABSに置換してみたらどうか?
金型は共用可能ではあるそうです。でもHW材が前提の金型なので今度はABS表面に波打ちやヒケが目立ってしまい、その修正や仕上げにかかる手間など別の問題が発生するだろうとのこと。当然コストも上がる。
まぁそれで売値がハネ上がったとしても完璧な鏡面メッキのメーテル・モデルを手にすることの方を歓迎するファンも決して少なくはないんでしょうけど、松本零士氏からの「あまり高くしないでね」というお声もあったそうで結局問題を全てクリヤーするのは困難なことからフルメッキは見送ったそうです。
でも試作品としてだけでもフルメッキされたのを見てみたかったな〜
だがしかし、それでもシリンダーにだけはHW材にメッキが施されてます。

一見ステンレス製かと見紛うシリンダー。
実物を見るとシリンダーと亜鉛合金パーツ部のメッキはビミョーに色味が違うんですが、塗装よりは100倍カッコイイ!
シリンダーは塗装です。
早く画像差し替えた方がいいっすよ〜
と言っても予約数が初期ロットの数を上回っており需要に供給が追いついてない状況のよう。
そうそう、現物を見るまで迷っていた私が購入を決断した理由はこのメッキされたシリンダーです。
あまりにも見事な仕上げに震えました。
あえて言いましょう、
このシリンダーを買ったのだと
なぜならば───
シリンダーはリボルバーの顔だから!
※個人による見解です

いや、マジでシリンダーがメッキでなく試作品と同じ塗装だったら買いませんでしたね。
加えて、先ほども言ったように銀ピカ・モデルガンとして買ったのでホワイト・グリップにもコダワリません、
ので、

通常の木製グリップを用立てていただき後日送ってもらったので近々に交換します。
この木グリは既に市場に出ている鉄郎モデルやハーロックモデルに装着されているものと同じもの。コルト・ドラグーンとも共用。
コスモドラグーンのモデルガンは元々コルト・ドラグーンのモデルガンをベースに作られているので共用パーツは少なくないのです。

上∶コスモドラグーン メーテル・モデル
下∶コルト・ドラグーン 2ndモデル
両者は全く違う銃のようでいて実は共用パーツ80パーセントくらい。だいたい。
ということでベースとなったコルト・ドラグーンとの比較。

コスモドラグーンのデザインモチーフは コルト・ドラグーンをはじめとしたコルトのパーカッション・リボルバー。
劇場版 戦士の銃が「コスモドラグーン」と呼ばれる所以。
モデルガンにおいても同様、コスモドラグーンにするための新規に造られた専用パーツをコルト・ドラグーンに取り付けるという成り立ち。
もしもイチからコスモドラグーン用の金型を作っていたなら更にとんでもない金額になったことでしょう。既存のモデルガンのパーツを最大限流用することでコストを抑えているのです。

細かいパーツは必要に応じて置換されてます。
コスモドラグーン用に新規に造られたパーツはだいたい亜鉛合金製。
ですが、例外もあります。

バレル=銃身の先端、フラッシュハイダーはコルト・ドラグーンのバレルに追加する構造。
このフラッシュ・ハイダーは金属ではなくHW材です。なぜならば、ここを金属製にしてしまうと銃刀法に抵触する恐れがあるためなんですが、それは後ほど。
他のコスモドラグーンの立体モノとも比較してみます。

一番上は友人のFEADERさんが3Dプリンターで独力で創り上げたフル可動のコスモドラグーン。
コレはかなり凄いモノなんですが、説明すると記事ひとつ分になっちゃうので既に記事にしてますw
最後にリンク貼っときますのでごキョーミある方はどうぞ。
真ん中のグレーっぽいのはバイス製。真鍮のグリップフレーム以外の本体はオールアルミ、俗に言うバイス・フルメタルと呼ばれるモデル。
無可動なので「文鎮」なんて呼んだりします。
ちなみにシリアルナンバーは「4」。HWSでは「鉄郎モデル」ですが バイスのシリアルNo.4は「エメラルダス・モデル」。
ただ、バイスの場合はシリアル刻印が違うだけで他は全く一緒。
シリアルと所有者の組み合わせが流動的なのでモデル化するメーカーが違えば所有者が変わったりもします。
まずはバイスとの比較。

バレル=銃身はHWSメーテルの方が太め。モデルガンのパーツを流用してるため。
バイスの方はパーツ流用の制約が一切無いので各部バランスは自由にデザインされてますが、長さが両者とも全く同じなのが興味深い。

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