




ホビージャパン 1976年6月号の特集記事「異色特集/松本零士の世界」。“異色特集”ってのが何とも引っかかりますがそれはさておき…。
ホビージャパンで松本零士氏の作品が特集記事として取り上げられた第1回のものです。といっても僅か11ページほどの記事ですが。
第二次大戦下に生き、そして散っていった名もない兵士たちの悲哀を描いた松本零士氏の傑作『戦場まんがシリーズ』から5つのエピソードが選ばれ、そこに登場した機体たちを1/72で再現。
その中でも「ベルリンの黒騎士」はシリーズ中でも人気のあるエピソード。
主人公であるヘルベルト・フォン・リヒター大尉が駆る黒塗りの機体にドクロが描かれたフォッケウルフ Fw190、そしてメッサーシュミット Me262。「名もない兵士たち」にも名前はあります。
フォッケもいいけどMe262のカッコよさったらないですね。小学生時分この作品を読んでMe262が実在のものであることを知りびっくりした覚えがあります。
1976年というと昭和51年、今から約38年前のホビージャパンです。誌面は今のより二周りくらい小さめでページ数も半分以下、巻頭の数ページを除きほとんどが白黒ページです。
当然ガンプラのガの字もありません。まだガンダムのTV放映すらされてませんからね。スーパーカーブームもこの直後なので掲載されている作例記事はほとんどミリタリー一色。アニメやマンガのキャラ物なんて一切無し。
誌面に躍る広告も今は亡き模型メーカーの名前が。エルエス、ニチモ、永大グリップ、日東。模型メーカーも減りましたねぇ。輸入され始めたウォーゲームも静かなブームみたいで話題になってます。テレビゲームなんてものはまだありませんしね。
作例の模型メーカーもバラエティーに富んでます。
「ベルリンの黒騎士」作例のフォッケはハセガワ、Me262はフロッグ、「メコンの落日」の隼はエルエス、疾風はタミヤとレベルの併せ技、P51はモノグラム。
現在ならハセガワ1社で事足りますけど。
当時私は小学生3年か4年生くらい、松本零士氏の作品どころかホビージャパンの存在すらまだ知りませんでしたので、この号を見たのは今回が初めて。
巻頭を飾る記事は38tやヘッツァーなどのAFVですよ。エレファント改造の「ポルシェ型タイガー」なんて記事にもかなりのページをさいてます。
最近じゃガルパン人気でAFV記事も珍しくないですけど、この当時はガチですからね。
また、当時のプラモ作りは写真や文献による考証を基に、実物をより正確に再現して仕上げるスケールモデルが主流の時代。極端に言えば塗装やマーキング、細部に至るまで現物に忠実なほどエラい…みたいな風潮であったことが当時の文章から読み取れます。
そんな中、戦記モノとはいえマンガに登場する機体のカラーリングをスケールモデルに施すなんてのは邪道な行いですらあったのかもしれません。
そんな風潮だからこそ付けられたであろう企画名「異色特集」。
もっと楽しく自由に模型を作ろうよ、…そんな企画意図の説明がわざわざ記されています。
でもこれが結果的に好評で、この後も年一回くらいのペースで数回に渡り「松本零士の世界」はホビージャパン誌上で特集されることになるのです。
そしてこの後に控えるスーパーカー・ブーム、スターウォーズ公開、ガンプラ発売、それらに合わせてホビージャパンの誌面も変化していきますが、それはまだちょっと先の話。
そういえば誌面を見ていてひとつ気付いたことが。
スミ入れされた作品がありませんね。
▼次の特集は キ99 が登場!▼
──────コメント(16)─────
ばいきんダディ
またスゴイのを入手されましたね。
スーパーカーブーム前夜という時期でしょうか。
この時代からあったんですね、ホビージャパン。
今じゃあガンプラ専門誌みたいですけど(笑)
硬派だなあ~・・・
硬派過ぎちゃって松本零士の戦場マンガシリーズすら所詮「マンガ」ということで「異色特集」なんでしょうか?
墨入れというのは近年の技術なんですね。
ガンプラ由来?
いやいや、昔の雑誌は楽しいですね!(^^)!
発掘のし甲斐があります。
2014/3/21(金) 午後 6:44
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あき
こんばんは~
えらい保存状態いいですね
昔は絵を描くようにプラモに色乗せてましたね
2014/3/21(金) 午後 8:38
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ソリッド
ダディさん、松本零士特集のPart.1だけは見たことなかったので某オクでず~っと網張ってやっと入手できました
誌面は確かに硬派ですね。現在のガンプラ一色で半裸美少女フィギュア情報満載のホビージャパンからはとても想像つきませんよね(笑)
バンダイの広告も1ページだけありますけど戦車推しです
戦記モノとはいえ、漫画は子供のものという空気が根強い時代だったでしょうからそれを取り上げること自体「異色」だったんでしょうね。
現在のホビージャパンではスケールモデルが異色にすら感じますけど(笑)
プラモはスケールモデル技術をガンプラに転用という流れですね。
今じゃ当たり前ですけど、ウェザリングされたモビルスーツを初めて見た時はちょっとした衝撃が走りましたね
2014/3/21(金) 午後 10:03
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ソリッド
あきさん、状態はまあまあでしょうかね 経年の傷みはあるもののボロボロではないというレベルです。
「絵を描くように色乗せ」とは、難しいコトおっしゃいますね 自分は昔も今も同じように色塗るだけなので違いがよくワカリませぬ
2014/3/21(金) 午後 10:04
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アバターZAKI
私がホビージャパンを買い始めたのは、やっぱりガンダムが初めて表紙になったやつからでしたねぇ。
ですので同じく1976年当時はまだ読んでませんでした。当時9歳です。
この作例のドクロマークなどはやはり男らしく手描きなのでしょうか?ガンプラの時代には、シートに描くとデカールになるなんていう商品がありましたが、墨入れ技法もないとなるとダイレクトに描いてるんでしょうね。
自分が戦場まんがシリーズに興味を持ったのはわりと近年なんですよね。なので立体物も1/144のヤツしか製作したことがありません。
こんなに早い時代から戦場まんがをモチーフに特集を組んでいるあたり、さすがホビージャパンというところでしょうか。
2014/3/21(金) 午後 10:49
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ソリッド
ZAKIさん、ドクロなどのマーキングは全て手描きです。
カラダに身に付けた技だけがプラモの仕上がりを左右する古き良き時代とでも言いましょうか、全てが手作業のプロによる逸品は美術品のような迫力がありますね
私はこの翌年の「松本零士特集Part.2」を持ってましたので、それが最初に買ったホビージャパンだと思います。表紙は例の試作戦闘機。
その後1/72で松本仕様の大戦機を10機は作りましたかね。海外メーカーのキットも少ないこずかいはたいて買い込んでましたよ。今で言う「積み」ですね(笑)
ホビージャパンは1969年にミニカー専門誌としてスタートしてますから、僅か数年であれよあれよという間に変化していった過渡期に勢いで松本零士特集やっちまえ…みたいなノリだったのかな?と想像してます
この号をリアルタイムで読んでたのは当時現役のスケールモデラーでしょうから我々よりちょっと先輩の方々なんでしょうね。
2014/3/22(土) 午前 1:45
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ばすたらん茶
すごいなあ、これ。
ぶっちゃけホビージャパンの創刊時期なんて全然知りませんでしたよ。
こないだブックオフで見かけたやつも、一番古いのでスターウォーズくらいの
頃でした。それでも「おおっ!」ってちょっと感動しましたしw
ガンダムの放映すらしてない頃ですもんね。
この当時で松本零士特集ってマニアックすぎるでしょ(^^;
2014/3/22(土) 午前 10:02
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ソリッド
バスタラン茶さん、改めて考えると息の長い雑誌ですよね~。
マニアックなりにその時代のニーズを取り入れて柔軟に変化してきたこともその要因なんですかね。
76年だとガンダムどころかヤマトブームすらまだの時期、そこで松本零士作品の起用ですからね、作品に光るモノがあったこととそれを見逃さなかったホビージャパン、というコトでしょう。勝手な憶測ですけど(笑)
スターウォーズも旧3部作の頃なら充分古いし「おおっ!」ですよ
古いホビージャパン、高いモノじゃないし一家に一冊くらいあっても面白いですよ
2014/3/22(土) 午後 1:38
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鼻タレながら空き地でキックベースしてた時代にHJ有ったなんて~
物凄いもん見つけましたねw
自分は1/72疾風なんぞを倉庫から発見してしまいました・・・・
逆ピッチのペラを作ろうかどーしようか悩み中^^;
2014/3/24(月) 午前 10:20
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ソリッド
禿零さん、鼻タレながら遊んでる子…見たことない(笑)
古いけど内容的にはそれほど大したモノじゃないですよ。
72疾風は松本仕様にして9月にお披露目、銃撃されて装甲めくれながら弾痕からオイルと煙吹いて飛んでる感じでいいですよ
戦士の銃の脇に飾りましょう。
あぁ、そうなるとパイロットも必要ですよ
2014/3/24(月) 午後 7:18
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真冬なんて実際に袖で拭いてた小僧でしたwカピカピ~
パイロット・・・台場まで作れと・・・←銃撃再現回避
凸ボリに驚愕してソッと箱を閉じたんですよ。゚(゚´Д`゚)゚。
2014/3/24(月) 午後 8:54
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ソリッド
禿零さん、凸掘りってエルエスとか海外メーカー いやエルエスは疾風なかったかな。
疾風については聞かなかったことにしましょう。
2014/3/24(月) 午後 9:58
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ハセガワの古~い奴です^^ 隼も有ったと思ったんですが見つからずです。
名前で大好きだったので作っちゃって爆破してたかも^^;
当時物でゴッツイ凹とホッソイ凸モールドです。
ブンドドしたいだけなのでとりあえず形だけ作ろうかとは思っています~
子供の頃はモールドなんて気にしませんでしたし。
2014/3/25(火) 午後 1:19
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ソリッド
禿零さん、ハセガワの疾風、相当古そうですね。
自分が作ってた当時、72疾風は国内メーカーじゃ絶版でした。
陸軍戦闘機、隼はエルエス、鍾馗と飛燕はハセガワ、疾風と五式は海外メーカー捜して作ったような遠い記憶...。
2014/3/25(火) 午後 7:14
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か
はじめまして!訪問ありがとうございます!戦場マンガシリーズ読んだことあるので、興味深い記事でした。それにしても、昔は墨入れ無かったんですね。誰が発明したんだろう‥
2014/3/28(金) 午後 1:33
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ソリッド
かさん、コメありがとうございます
私は戦場まんがシリーズがキッカケで大戦機好きになりました…というより松本零士作品全般に影響受けてます
スミ入れは誤ってプラモにかかった塗料を拭き取ったらミゾだけ残って結果オーライ、なんてコトかもしれませんね(笑)
2014/3/28(金) 午後 6:46
