小鹿野の名がこのイベントで初登場するのは2008年。バイクで町興しをしているとの触れ込みに誘われ初訪問して以降5~6年ほどは ほぼ毎年一回 足を運んできた。風まかせイベント以外でも単独走で今日まで何度か訪れてもいる。
公道用のみならず国内外の珍しいバイクを多数集めた博物館があったりと本気度が ひしひしと感じられる素晴らしい展開だった。
しかし・・・
博物館は開館から3年と経たず閉館してしまう。バイク歓迎ムードに やや陰りが・・・・と思いきや、町の飲食店に立ち寄るとライダー歓迎の空気が途切れてはいなかった。
バイクは文化として歴史が浅い上に小鹿野から生まれた産業でも主要産業でもない。古来より小鹿野で育まれてきた文化遺産へもっと注力すべきなどの声が 持ち上がっても何ら不思議ではないだろう。
町興しにバイクを掲げる お祭りが終わってしまったのなら日々を育てるしかない。バイク乗りが小鹿野を愛し続けること、つまりお祭りだろうとなかろうとそこへ足を運ぶのを積み重ねるのだ。文化とは長い歳月をかけた静かなる お祭りだとも言える。
町のそこかしこにあるバイク用駐車区画線から滲み出る、ライダーという種族への愛情。
ライダーの体温と心意気が試されている。