第三土曜の降水確率は数日前から広範囲で40%前後と予報されていた。ところが前夜には10~20%地域が各地に展開している予報内容へ。しかし午後には西方面から崩れるらしい。対して東方面は日没まで雨の心配をしなくて済みそうな空模様。
決行・中止の白黒で言えば白っぽい灰色。やるにしてもフルサイズで時間を使うのは諦めた方が良さそうではある。どの程度足を伸ばすかは行き先方面次第だな。
そして迎えた朝。出発したあとカメラ携行を忘れていることに気づいて慌てて引き返し、都筑PAへの到着は まんまと遅刻。えーと15分くらいだったかな・・・
面目ないっすーー!!
気を取り直し、PA売店前の露天テーブルで参加者と腰を下ろす。いつものように地図と携帯端末を開いて行き先相談。
「西と北西地域は午後から怪しいんだとさ。」
「東と東南は夕方まで雨を心配しなくていいみたい。」
「どこへ行くにしても帰るとこ(=自宅)は変わらないんだよねぇ・・・。」
「ってことは自宅近辺の空模様を基準にしなきゃ。」
「降水地域分布予想だとこんな塩梅。」
「昼下がりにそちらの家は降り出す予想ですな・・・。」
走る時間帯である日中のことだけを考えると房総がベスト。でも帰る地域(=自宅)は夕方前には降り出すから、逆算すると房総にいられる時間は ろくすっぽ無い。
流れがやたら良かったとかで結果的に早く巡ったのならまだしも、時間に追われる走りは望むところではない。そして できればカッパを着ることなく終わりたい。
今回はコンパクトに切り上げてしまおうと話しは まとまった。
さあ、出発だ。エンジン始動!
いつもどおり渋滞する国道。その淀みから抜け出し快調に流れる道を駆けていくと景色に見覚えを感じた。あぁ、そうか、今や趣味のようになっているカフェ探索で通った道だ。
「ここを曲がるとあのカフェだなぁ。」
小ぢんまりとした道を少々窮屈そうに泳いでいく路線バス。気が付けば小さなお店が所狭しと並び観光客で賑わう道。小さな物陰が無数にあって あちこちで人々が盛んに動き回る光景は、さながら大小の魚が行き交う珊瑚礁みたい・・・・と、グーグルのストリート・ビューで見た覚えのある景色が目に飛び込んできた。
「たしかこの辺に今度行ってみようとチェックしといたあの和菓子のお店が・・・んで駐車場はこっちに・・・あぁ、これか。」
程無くして出た海岸線を なぞって しばらく走ったとこで ひと休み。広々テラス席に腰を下ろした。
潮風を のんびり眺めながら時間の波間に揺られ、寄せては返す見知らぬバイクたちを見送ったり。
「こんな好い天気なのに昼下がりには崩れるんですなぁ・・・。」
「ねー。なんだかねー。」
「帰るの もったいないわー。」
「かと言って まんまと雨に降られるのは嫌だし。」
陽射しが忍び足で空を渡っていく。溶けていく氷は緩やかに時を刻んでいた。


