水安合格で晴れて水泳インストラクターとなり、最初の1クール(10回)は初心者クラスでの実習で、クラスを指導するベテランインストラクターの姿を見てのOJTでした。
それは、簡単な動作から水に慣れること、水の中で安全に動くことへと自然に誘導して、段々に泳ぐことの楽しさに繋げていく、という、競泳とは異なる泳ぎの世界でした。
最初に教えるのは、呼吸法、浮き方、立ち方、などで、とにかく、水の事故を防ぐために必要なことを身につけてもらう、そうでないと、安心して泳ぐことはできない、という考えに基づいてのことです。
OJT終了後は主として成人クラスの担当と自由遊泳の監視となりましたが、時には、他のクラスのサポートに入ったり、近隣の学校から委託の夏期水泳教室を担当したり、幼児から高齢者まで幅広い年代の方々の指導にもあたりました。
泳力別のクラスで頑張る方、自由遊泳でマイペースで泳ぐ方、シンクロや飛び込みや日本泳法という特殊種目に取り組む方、などなど、たくさんの水の楽しみ方を垣間見ることもできました。