前回、天才少年のその後の記事を書きましたが、小さいうちに早く試験に受かることや、詰め込み式の学習はそんなに意味がないことを指摘しました。むしろ、暗記力は、子供の方がよいわけですから、大量の情報を暗記する型の試験は、その分野が本当に好きでのめりこんでしまえば、子供の方が得意な可能性すらあります。
それでよく聞かれるのが、東大入試も膨大な知識を暗記しなければいけないんでしょ? という質問です。
私は、まったくピンとこないので、いつも???と思っていたのですが、本当にそう思っていらっしゃる方が多いような気がしたので、それに関連する記事を見つけたのでご紹介します。
現代ビジネス
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/56024
この記事の中にも、東大入試の一例が載っていますが、東大入試は、もちろん基本的な知識は必要ですが、知識のみを問われるのではなく、知識の応用力が問われます。論理的思考力、考える力が中心となっているのです。私に言わせれば、覚えることが少なくてすみそうだから東大入試が好きだった、というところです。
PCやインターネットを使えば、知識は簡単に検索できる時代なのですから、ノーベル賞受賞者の名前を全部覚えたり、ミジンコの種類を40種類言えることには、ほとんど意味がありません。でも、知識を有機的に結び付けて意味を見出すことが人間の知性です。その力は、どんな仕事をする上でも、そして生きていくうえでも、必要なはず。
うちのスクールでも、英語ができるのはもちろんですが、英語を使ってどう思考力を深めるか、というところに重きをおいて、日々授業しています。