最近読んだ本のご紹介


「十年屋」
廣嶋玲子さん 作   佐竹美保さん 絵

たまたま本屋さんで見かけた本で、
2巻の「愛しのバイオリン」を
その場で一気に読みました。


他のお話もゆっくり読みたい、と
思いましたが、図書館の貸し出しは常に
予約待ちだったので、3冊買いました。


廣嶋さんの本は、他にも読んだことが
ありますが、「十年屋」は子ども向けの
児童書ではありながら、なかなか大人が
読んでもハッとさせられるお話が散りばめ
られていました。


人間のズルさ、弱さを描きつつも、
人間という生き物を温かな視点で
描かれています。


そしてマンガ日本昔話のように、
人の道にそれることや、宇宙の法則に
反した生き方をすると、どうなるか、
というエピソードなどは、子どもに
とっても大人にとっても、衝撃を
与えると思います。


普遍的な善悪を、子どもはこんな
物語を通して学ぶのかもしれません。


わたしも、小学生の時に、教頭先生が
黒板にチョークで絵を描きながら、
閻魔大王の話をしてくれたことは、
ものすごい衝撃を受けたことを
覚えています。


ふわふわした優しいお話もいいですが、
生きる指針になるような、グリム童話など
も好きです。


わたし自身、いろいろな失敗や経験が
あったからこそ、この「十年屋」の
物語に、改めて気づかされることが
多かったです。


これから子ども達と関わる仕事の中で
たくさんの物語を伝えていきたいと
思っています。


p.s 
エピソードの中に、美味しいお菓子の
シーンが出てくるので、影響されて、
読み終わるとクッキーを焼きました。
物語に出てくるティータイムって、
本当に幸せな空気が漂っていて素敵です。