私が、ダンスを習い始めた頃は、
圧倒的に男性客が多かった。
東宝ダンスホール
新宿ステレオホール
女性教師がひしめき合って
活況を呈していた。

ダンスを覚えたいと思い
新宿の団体レッスンに行ったら
男性講師と女性アシスタントで
男性客が50人ぐらいいた。

これじゃ、らちが明かないと思い
恵比寿で個人レッスンを始めた。
この頃は、彼女をゲットすることが
最大の課題であったのです。
人生が、かかっている。

なんとしても
会社のクリスマスパーティーで
かっこよく踊ってモテたい。
それが、本心です。


現代は、どうかといえば、
教室は、マダムが席巻している。
男性客は、珍しい存在。
どうしてこうなったか?

例えば、中年男子が
ダンスを習おうと思ったら
入会金を払ってレッスンをする。
1時間、1万円ぐらい。
それだけ払って踊れるか?
まず無理
じゃぁ、何レッスンすれば
踊れるのか、保証はない。

1万円あれば、仲間と飲みに行ける。
さぁ、どっちを取るか
そりゃ、ビアガーデンかな。
100人中95人は、飲みでしょう。


男性客を増やすためには、
レッスン代を安くするか
サービスを良くするか

あるいは、両方
手を打たなくては増えません。
男性の心理は簡単です。
「美人と楽しく踊りたい」
それが殆どです。
しかし、
そんな男性の心理に
寄り添う教室はありません。
やがて、男性客は去っていく。

ダンス教室は今まで
経営資金が足りなくなると
取りやすいところから取る
つまり、マダムの財布を狙うのです。
どうせ、ダンスは、
辞められないんだから
何とかなるさ。

その結果、
今のような状況になりました。
自業自得です。

もちろん、
経営努力している教室もありますよ。
安東DSは、低価格路線です。
でも、お客さんが多ければ
やっていけるのです。



ブレイキンの初代金メダルは、
日本の湯浅亜美選手が取りました。
もし、ダンスがオリンピックに
なっていたら、どうでしょう。
まったく違う
未来があったでしょう。

青少年の育成に欠かせない
男女のカップルという問題。
社交ダンスが若者に普及しないのは
残念なことです。


☆ちょっとだけ瓦版
<ケンさんのブログから>
何故、社交ダンスはヒップホップよりやさしいのか?
2020-04-10 08:37:12

若者達の間でダンスと言えば、
学校教育にも取り入れられている
ヒップホップダンスが主流と言えます。
タレントが踊る踊りも、
バックダンサーが踊る踊りも
その多くがヒップホップで有り、
誰でも簡単に楽しめる
とあってアッと言う間に
社会全体に広がりました。

かつては社交ダンスが
近い将来オリンピックの種目に
認定されると言われ、
社交舞踏教師協会も関係各省に
働きかけ様々なイベントを通して
尽力して来たのですが
いつの間にかにその勢いは萎えて、
世の中に対する社交ダンスの知名度も
ヒップホップに遥かに及ばない
寂しい地位と成ってしまいました。

社交ダンスは、目の前の人の
心と身体に触れながら踊ることで
正しいコンタクトが生れ
自分のテクニックが生かされるのです。
この人と人との関わり合いを
深く理解する為に、社交ダンスは
人間形成の踊りとも言えるのです。
相手の事を正しく理解する能力が
身に付けば、普段の生活や
社会生活が円滑になるのです。