今日は、会社で会議です。
明日は、舞華であるご婦人から
指導を頼まれているのです。
さて、何を教えましょうか?
やはり、リード&フォローかな。


リードの基本は、
女性が動きたくなるように仕向ける
ということです。
仕向けるためには、女性の身体の状態
足がどの位置にあるか、バランスはどうか
常に知っておく必要があります。

男性のリードの難しさには、
いろいろ、いっぱいあって
一言では言い表せないわけですが、
例を挙げることはできます。

タンゴ
スローアウェイオーバースロー
テレスピン終了時に
男性は女性のウェイトを
右肩で背負うように受けて

(谷堂恵美先生)
左足を軸に女性を
バシッと回転させます。

おっ、うまくいった!

 

タンゴのオープンプロムナードで、
男性が女性のアウトサイドに出た瞬間
女性が、のけ反って
キックをする場合があります。
リバースターンをするつもりだったのが
キックになるのは、ミスリードです。
女性は自然に反応したわけですから
責任はありません。

こういう場合は、
男性がアウトサイドに出る時に、
身体を絞るわけですよ。
すると骨盤の右サイドが女性の股関節に
当たりますから、それがシグナルとなって
女性はリバースターンを理解します。


ワルツのシャッセフロムPP
私の友人は、このステップを
2年習っているそうですが、
まだ先生からOKが出ないそうです。
詳しく説明を聞くと
ふむふむ
納得のいくコツがいくつかありました。
私も勉強になります。

次に、
ワルツにおけるヒンジのリード
女性をふわっと浮かせ(スイング)
男性の左脚で女子のお尻をキャッチします。
心地よく座らせて次のステップに向かいます。

ワルツにおけるレフトホイスク
女性をほんの少し浮かせ(ややスイング)
男性の左脚で女子のお尻をキャッチします。
心地よく座らせて
ゆったりとした情感を漂わせて
次のステップ、たとえば
コントラチェックに向かいます。

ワルツにおける
スローアウェイオーバースロー
女性を浮かせる(スイング)動作は
ありません。


リードは、場数を踏まないと
上達しません。
個人レッスンも大事ですが、
コインパーティーで腕を磨くのも
大事なことです。
マダムキラーと言われるぐらい
腕を磨きましょう!


★其井湯♨アラカルト
四字熟語
「唯々諾々」(いいだくだく)
はいはい、と言って何でも承諾する。
おもねるようすをいう。
韓非子(かんぴし)の語から出た。
「主(しゅ)(主人)未(いま)だ
命(めい)ぜずして(命令しないのに)唯唯、
使わずして(使役しないうちに)諾諾、
(主人の)意に先んじ旨(むね)を承(う)け、
貌(かお)を観(み)、色(いろ)を察(さっ)し、
以(もっ)て主の心に先んずるなり」と。
「唯唯」は、はいはいという返事。
「諾諾」は、「そうそう」と承諾するようす。
召し使いや側近が主人におもねることを述べたもの。
およそ実社会でも、組織の中で上下関係があれば、
下の者の取る態度としてよくある話だろう。
「事なかれ」というのに近い。
上役の言うことに唯唯諾諾として従う、
と言えば主体性のないおべっか使いで、
将来性はなさそうだ。


★其井湯♨瓦版
「ダンスおじさん放浪記」
ダンスグラン原宿(以下DGH)は、
本誌でもお馴染みの金光進陪氏が作り上げた
社交ダンススタジオだ。瀟洒なビルの地下に
2フロアを持つラグジュアリーな空間。
噂には聞いていたが、行ってみてわかった。
ここは若きオーナー経営者である金光氏が、
世の中の良いものを見て吸収して自分たちの
理想に落とし込んた場所、つまり夢の
ダンス・ワンダーランドなのだ。
そのDGHでなんとフリータンスが
開催されているというこそれならば、
と勇躍乗り込んだダンスおじさん。
フリーダンスは毎月第一木曜日の13時から
15時の2時間、「ENJOY DANCE 」
というのがイベント名だ。

まだ2回目の開催という3月のフリーダンスの
参加スタッフリストを見せてもらったときには
驚いた。金光進陪、金光真美、新井健伊稚、
新井由紀子、中川智宏、毛利桃子、高槻華那太、
河邊和輝、高橋理子、浅田花恋、大久保稔也、
阿部舞雪花(敬称略、リスト順)。なんと
12人、しかも元統一全日本チャンピオンも!
DGH所属スタッフの大半が参加する。
そして女性ダンサーは6人! こんな豪華な
フリーダンスってある!?
料金は4500円と、なるほど教室フリーダンス
としては最高レベルの価格設定。ただし、
これはビジター料金で、月会費を払っている
DGH会員は参加費無料というから驚いた。
ビジター料金でもこのスタッフの充実ぶりなら
決して高くないし、会員からしたら毎月
4500円分のサービスが付いてくるというのは
うれしいところ。そんなところもなるほど
ラグジュアリーかつ商売上手、という印象。

さて、フリーダンスは特に変わったシステムはなく、
座っていれば順番に誘いに来てくれる。
女性スタッフの一部はリーダーにも回るが、
参加者全体→この日は50〜60人くらい)の中で
男性客はやはり少ない(10人くらい)ので、
スタッフの周りは早い。この日の男性客は
3~4曲に1曲は踊れた感じ。
特徴的なのはラテン2曲にスタンダードー曲
という曲順。なるほどここはラテンの教室だ。
具体的には、ルンバ・ルンバ・ワルツ・
チャチャ・チャチヤ・タンゴ・ジャイブ・
サンバ・スローで繰り返すというもの。
他では見ない構成だ。
若いスタッフも多いのでフリーダンスの
腕前は差があるが、総じてレベルが高く、
またスタッフ教育のたまものか皆さんマナーがよく、
サービス精神も素晴らしい。1曲1分15秒程度で
次々変わるお相手に目が回りそうになるが、
それだけしっかり踊れたということ
(何曲踊ったか、20曲までは数えていたが…笑)。

そして何と言ってもメインイベントは
金光真美先生とのダンスだ。いずれ女帝として
社交ダンス界に君臨するかもしれない真美先生だが
(冗談です)、フリーダンスでは気さくに
話しかけていただけて、リラックスした雰囲気で
たくさん踊ることができた。
まだバリバリに踊れる元ラテンチャンプである
金光オーナー夫妻のワルツやタンゴなど
裏種目が見られるのは貴重。
感心したのはスタンダード種目では腕をたたみ、
あくまでパーテイダンスとして踊っていたところ。
それでいて上手い。意識が高い。素晴らしい。
トライアルなどはなく、料金内で楽しんでもらおう
というのも良いところ。休憩時間には金光先生夫妻の
ミニレクチャーもあり、これまた楽しく役立つ時間。
大満足で帰るダンスおじさんであった。