今年もついに大晦日です。
お蔭様で無事一年を終えることが
出来そうです。

本年も、つたないブログに来訪頂き
ありがとうございました。
心より御礼申し上げます。

今年は、私のダンスも、
ちょっとは進化したような気がします。
パーティーで踊りながら
鏡に写る自分の姿を見て
もっとかっこよく踊りたい
そういう欲望が湧いてきます。

 

昨日は、ダンスホールうめはら

踊り納め


リボン、頑張りましたよ。


来年も進化する年にしたいですね。
みんなが
憧れるような踊りをしたい。
MMK(モテてモテて困る)
たくさんの女性を喜ばせたい。
煩悩は消えません。笑

皆様も、よいお年をお迎え下さい。


☆ちょっとだけ瓦版
安東先生の「ダンス道を行く」
今月号をもって終了となりましたので
掲載しておきます。


2024年 2月号
連載73  最終回 ダンスを愛して
世の中は芸術であふれている。
自分の周りも芸術だらけである。
私たちは身近にある芸術を芸術とは感じない、
感じる余裕のない、そんな感動のない日々を
送っているのだろうか?
そんなに忙しい日々を送っているのだろうか?
私は芸術とは人間が文化的生活、
心の幸せを感じる上であり、
非常に大切なものだと思っている。


憲法第25条では、すべての国民は健康で文化的な
最低限度の生活を営む権利を有するとある。
こんな身近に芸術があふれているのに、
それに気が付かず、文化的生活から離れていって
しまうのにはどんな理由があるのだろうか?
私はこだわりがなくなったこと、
こだわる人間が少なくなったことが、
原因のひとつであると感じている。


多様性が求められる時代、こだわりというのは
時代遅れなのであろうか?
「美」というものは、私にとって非常に
重要な芸術の要素である。食に対しても
強いこだわりがあり、私は美食家である。
こう書くと高価な物を食べていると思われるが、
そうではない。美味しくいただく美食家である。
一人で食べる食事、二人で食べる、大勢で食べる。
同じ物を食べても状況によって全て味が違う。
口に入って満腹になれば良いという物ではない。


こんな私だが、ほとんどこだわりを
持たないものもある。それはファッション。
多少気は使うが、オシャレではない。
洋服に関しては、裸じゃなければ良いという
程度である。基本、レッスンのときに着るシャツ、
ネクタイ、レッスンパンツ。
ちよっとオシャレなレストランに行くときは、
スーツを着て行けば良いか…、こんな程度である。
当たり前だが、ダンスの衣装に関しては、
もちろん「美」を意識して選んでいる。
でも普段着には全くのこだわりがない。
つまり芸術から離れているということである。
こだわりというものは、自己表現の一番大切な
要素であると感じる。


あるインターナショナルスクールの校庭に
こんな垂れ幕がかかっていた。
「みんな違って、みんな良い」
多様性とは、このことではないだろうか?
個という人格を肯定すること。
個という人格を持つには、こだわりを持ち、
他人と自分との違いをしっかり認識すること。
それが、多様性ではないだろうか?
相手を受け入れるとは、相手に流されるのではなく、
相手と自分の違いをしっかりと理解し、
協調・共存していくことではないだろうか。
こだわりを持たなければ、自分がなくなり、
相手に流され、相手に依存する人生となるだろう。
やってはダメなのは、自分のこだわりを他人に
押し付けること。これが現代では
ハラスメントなのだと思う。


芸術も同じである。自分の嗜好を他人に
押し付けてはいけないし、他人の嗜好を
否定してもいけない。「この音楽聴いてごらん」
そう言われて、好みでなければ、
「私の好みじゃないです」と言えば良い。
気を遣って「良い音楽ですね」そんなこと言う
必要もない。


ダンスも芸術である。
世界チャンピオンであれなんであれ、
自分の嗜好に合わなければ「私は、好きじゃない」。
それで良いと思う。「己に自信のない奴が、
常識に従う」。立川談志師匠の言葉である。
常識とは、誰が決めたのか?
「常識とは、18歳までに身につけた偏見の
コレクション」。アインシュタインの名言である。
常識とは社会がこう決めた、みんなが当然考えること。
しかし真の常識とは、「人格」のことを指すと
私は考えている。

 

何度もこのコラムで書いてきた「利他の心」

「利他の心」を持つためには、しっかりとした

揺るぎない自分を持つことであり、
全ての物に対して愛情をもつことだと思う。
このコラムを書いてきて6年が過ぎた。
ここで一回ペンを置きたいと思う。
これも私のこだわりだが、このコラムを一人で
作り上げてきたわけではない。ダンスビュウの
おかげでここまで続けてこられたのだが、
特にコラムの編集をしていただいた屋代さんには
感謝である。ここでペンを置かせていただき、
再び新しい企画でお役に立てることがあれば、
そのときにまた再びペンを走らせたいと思う。


ダンス業界の闇の扉を開き、ダンス愛好家の皆様が
感じていらっしゃることを、少しでも共有して
発信することで、ダンス業界の明るい未来に
進んでいこうと考えていた。これからも私は、
ダンスの普及を目指していきます。
ダンスは楽しい。ダンスを通じて、いつまでも
皆さまが美しいダンス景色を見られるように、
これからも努力していきます。コラムを読んで
いただき、ありがとうございました。
ダンス愛してやまない安東寿展(笑)。