こうして

クリスマスパーティーの

食事も和やかに進んで

皆んなが大分満足した後は

いよいよ子供達のお待ちかね

デザートのクリスマスケーキの

時間となりました。


そこで

前もって用意した

少し大き目のサイズの

イチゴのショートケーキと

チョコレートケーキの2つに

それぞれロウソクを灯して

部屋の電気を全て消すと

そこには、ただ色とりどりの

沢山のイルミネーションが

キラキラと小さく点滅してる

大きなツリーが眩いばかりに

輝いて居るのだけが見えました。


しかも 

部屋の中には

クリスマスの曲がBGMとして

静かに掛かって居たので

なんと見渡せば、まさに

西洋の神聖で幻想的な空間に

居る様な感じさえしました。


そして

またケーキの上の

小さな炎の揺らめきにも

目を輝かせて、子供達が

喜びながら皆んなで

そのロウソクを吹き消すと

さっそくケーキが取り分けられ

美味しそうに皆んな全員で

食べ始めましたが、やはり

それらのケーキも私が特に

気に入って居た店で予約した

ケーキだったので、私としても

皆んなが本当に喜んでくれたのが

何より嬉しい事でした。


この様にして

ケーキタイムが終わると

今度はイベントタイムとなり

そこで、皆んなには予め

知らせて用意して貰って居た

一家族に付き五千円相当の

クリスマスプレゼントの

交換会を行う事となりました。


先ずは

それそれの家族の

プレゼントを持った代表者が

部屋の真ん中で輪になって座り

自分の持って来たプレゼントを

流れて居る音楽に合わせながら

隣に手渡し、それを次から次へと

繰り返して行って、そこで

突然、音楽が止まった時に

持って居たプレゼントが

自分達の家族のプレゼントに

なると云う、この予測不可能で

何ともエキサイティングな

このルールは側で見て居る子供達も

また、このゲームに参加して居る

大人達でさえワクワクと楽しめる

催しとなったのでした。


そして

この様に楽しい

プレゼント交換会が済み

特に子供達の興奮が、一応

収まったところで、漸く

このクリスマスパーティーの

1次会は、お開きとなりました。


そこで

子供達は皆んなで

お風呂に入ったり、また

寝巻きを着て歯を磨くなど

それそれが親達に寝る支度を

促されながらも渋々と

用意された布団の中に次々と

寝かし付けられて居ましたが

やはり、それでも暫くの間は

ヒソヒソ声が布団の中から

聞こえて居ました。


こうして

残った私達大人は

パーティーでリビングに

散らかったプレゼントの

包装紙などを片付けたり、また

残った食べ物などにラップして

使ったお皿やコップを洗ったりと

皆んなで手分けしながら

手際良く片付けた後、漸く

私達は、お待ちかねの大人だけの

2次会へと出掛けて行く事と

なったのでした。


ところが

その朝から

余り具合が芳しく無かった

喜久雄は、やはり何度か薬を飲んでも

一向に回復する様な兆しも無く

そこで、2次会の夜の外出は

仕方無く断念する事になり

母親と共に子供達の面倒を見る為

留守番となったのでした。


それでも

私としては以前から

喜久雄を、その店に連れて行き

是非にも、そこで仲良くなった

大学生達にも紹介して

皆んなで一緒に楽しんむ事で

何かしら私達夫婦の共通の話題や

繋がりが作れると期待して居たので

その様な絶好の機会を失った事が

本当に残念でガッカリとした

気持ちにもなりました。


しかし

直ぐに私は

気持ちを切り替えて

取り敢えず、皆んなを

2次会の会場となる店へ

連れて行く事だけに

集中する事にしました。


そこで

数名の私達で

静かに部屋を抜け出し

まさに大人達だけで夜の町を

そぞろ歩きし出したので

私も観光地を案内するガイドの様に

目に付いた店を指差しては

もう既に閉まって居るにも

拘わらず、色々と説明しながら

歩いて居ると、数分後には

その目的の店のカラオケバーに

到着しました。


ところが

連れて来た皆んなを

さっそく店の中に案内して

奥に入って行くと、既に

その仲良くなった大学生達は

もう皆んな席に座って居り

しかも私達がやって来た事を

本当に喜びながら皆んなで

迎えてくれたのでした。


そこで

私達はお互いに、先ずは

この日のお近付きの印に

皆んなで盛大に乾杯をし

その後は私が、自分の家族と

その大学生達をそれぞれに

軽く紹介すると、直ぐに

皆んなも互いに話し始めました。


この様に

暫くの間、皆んなで

お酒を飲みながら和んで居ると

突然、大音量のカラオケの

イントロが流れ出し、そこで

マイクを手にした、その大学生達の

一人がイキナリ立ち上がって

その曲を歌い出したので、私達は

ビックリしながらも、さっそく

拍手で歓迎し、また歌に合わせて

手拍子などを打ちながら

それこそ皆んなで、その雰囲気を

大いに楽しんで居ました。


こうして

この店に居る大学生達と

私達大人との異世代交流は

私が想像して居た以上に

とても楽しく有意義な

一時となりました。


しかも

私達は皆お互いに

本当にノリが良く、前の日が

私の30歳の誕生日だと言えば

それを祝って全員で乾杯し、また

その大学生達が来週には正月で

故郷に帰ると言えば、無事な帰郷を

祈って皆んなで乾杯し、更に

それこそ、彼らが来春には卒業で

この地を離れると言えば、とにかく

別れを惜しむ様に、また皆んなで

乾杯しては、大いに盛り上がって

行ったのでした。


この様に

幾度もの乾杯や

世代を超えてバラエティな曲を

皆んなが披露するカラオケの

効果も有ってか、私の家族達も

大学生達も時が経つに従って

増々、お互いに楽しく交流が

深まって行き、まさに年齢も

環境をも超えて、それぞれ皆んなが

仲良くなって行くのを見ながら

私も思わず本当に嬉しくなり

それこそ、喜久雄が居ない事など

全く気になりませんでした。


そして

この2次会も

そろそろ、お開きの時間となり

私達は、その大学生達の

一人ひとりに握手をしながら

本当に互いに別れを惜しんで

店を後にしましたが、しかし

その帰り道でも、私達は

何とも云えずワクワクする様な

満たされた気持ちのまま

アパートの部屋に帰りました。


この様にして

今までに無かった様な

特別なクリスマスパーティーも

全てが楽しく終わり、そして

次の日に実家の家族達が

別れる時には、満足そうに

『また来年!』と皆んなが

まるで合言葉の様に別れの

挨拶代わりに口々と言いながら

それぞれ車で帰って行くのを

見送って居ると、本当に

私達家族にとっても嬉しくて

楽しい思い出となったのでした。


しかし

この後の全ての

片付けの事を思うと

まさに大変に思えて来て

気が滅入ってしましたが

それでも、この後は直ぐに

年末年始が控えて居た為、そんな

悠長な事など云ってる暇は無く

とにかく、余り余計な事などは

考えずに、淡々と手や体だけを

それそこ、ただひたすら無心に

動かしながら、まるで忠実な

お掃除ロボットの様に

ずっと働き続けたお陰で

約1週間ほどでサッパリと

キレイに片付きました。


すると

その頃に、丁度

姉達から電話が来て

なんでも、この正月の三賀日を

是非とも皆んなで温泉旅館で

過ごしたいと母親から言われた為

そこで皆んなにも、そのつもりで

温泉旅館の手配や、そこに行く

用意もして欲しいと頼まれたと

と云う事でした。


そうして

姉達も急遽

旅館の手配の為に色々と

自分達で調べたり、また人に

聞いたりもして居ましたが

やっとの事で、以前からの

予約も無しに、その様に大人数の

大人と子供を合わせて10人以上の

団体客や、しかも小型犬のエイ君まで

泊めてくれる様な旅館を見事

探し出す事が出来たので、さっそく

予約を入れたのでした。


しかし

そうは云っても

さすがに、そんな急でも

予約が出来る様な旅館だったので

やはり、お客の殆どが団体客で

それこそ、施設としては

それほど素晴らしとは

云えませんでしたが、それでも

母親の心境としては正月を

一人ぼっちで迎えるよりも

先日の私達のアパートで開かれた

クリスマスパーティーの様に

皆んなが集まったところで

楽しく正月を過ごしたいと

強く感じる様になったのかも

知れませんでした。


ところが

この実家の家族総出の

楽しい正月旅行の筈が、なんと

私自身にとっては、実に

信じられ無いほどトンデモ無い

理不尽な目に合わされて

しまったのでした。


しかも

皆んなにとっては

まさに楽しい旅行中なので

その様な雰囲気を壊すワケにも

行か無かった為に、私だけが

その場から一人離れたり

ましてや逃げ出す事も出来ずに

悶々として居たのでした。


そして

楽しそうな

皆んなとは逆に

私自身は完全に気持ちが

沈み込んでしまって居ても

それを皆んなに悟られ無い為に

その旅行中の間は、それそこ

苦悶の表情さえ浮かべられず

ひたすら薄ら笑いを浮かべると云う

まさに拷問の様な時間を

過ごして居たのでした。




続く…







※新記事の投稿は毎週末の予定です。



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