以前ご紹介しました「ハット」ですが、正体がわかったところで庄野越えにあるという、もう一つのハットをさっそく見に行ってきました。
まずは中河内まで行かなければなりませんが、国道365号では面白くないので、10数年ぶりに県道285号で行ってみることにしました。
県道285号といえば、権現谷林道より以上に狭隘・劣悪な険道であったと記憶していましたが、さて…
余呉町菅並から中河内までの地図 黄色の道が主要地方道!!であるところの、県道285号であります、
行きは地図の表記通りに菅並集落の北のはずれ、六所神社の横から入ります。
この赤い橋を渡り(左奥は菅並集落 神社横から振り返って見た図)
六所神社の右側を通ります。
前回(といっても10数年前)来たときは、ここはコンクリートブロックで封鎖されていました。わずかな隙間から進入したのを覚えています。今回はブロックもなく普通に通れました。
その時は丹生ダム計画が頓挫しかけていた頃。まだ中止は決定しておらず、だらだらと道の整備が進められていました。最初1~2kmほどはよく整備された道でした。そしてその後は舗装が剥がれ落石・路肩欠損・法面崩落など多彩な演出があったように記憶しております。しかし今回はやけに快適な普通の県道になっています。今のところは…
やがて、上明神橋という大きな橋が見えてきました。
この橋、前回すでにあったと思いますが渡れる状態だったかどうか、あるいは渡った先に道(地図中の赤色の新道)があったかどうかは、記憶していません。
親柱の後ろに通行止めの看板が見えていますが、これは旧道(地図中 緑色)向けのもの。
前回はこっちを通ったような気がするので、ちょっと見に行ってみましょう。
最初こそまあまあの状態ですが
すぐにこんな感じになって・・・
路上の堆積物を見ると、どうやら高時川が氾濫して路面が冠水したような感じですね。もしくは道路沿いの沢から流れ込んできたような感じですか。
ここで、法面崩落。これ以降は歩きでしか進めません。旧道は1km程度ですが、まだ半分も来てません。
戻って先に行きます。
小原、田戸、鷲見と廃村を通過し、ここまではとても快適な道です。随所で工事やら材木の積み出しやらされています。
そして尾羽梨林道の分岐にやって来ました。右へ行けば、尾羽梨ダムを経て旧尾羽梨集落に至る道です。
尾羽梨方面
ここで、本線はかなり強固な(そうは見えませんが⋯)バリケードで封鎖中
左側が通れそうですが、川に向かって傾斜しているので怖い。右側の草むらを何とか突破すると、ユンボと簡易トイレを積んだトラックがいやらしい形で封鎖しています。地面に放置してある材木を動かしたりして進路を確保し前進!ここは路肩が半分以上欠損していたようですが、完全に修理されていました。
これ以降は再び快適な道が中河内まで続いておりました。それどころか、所々で拡幅工事が行われている痕跡があります。
丹生ダムの建設中止が決まった今、再び県道として甦らせようとしているのかもしれません。そうなると個人的にはとてもうれしいのですが。
そして中河内は廣峯神社に到着しました。
次は峠のハットを目指します。
後編につづく