そこに壁があるのだからドアではないと思う。通り抜けさせるには破壊するしかないはずだ。 文庫の解説が好きです。あとがきも。たぶん単行本で作品自体の評価はある程度、というかまぁほとんど、定まっているからですよね。なにかとてもぜいたくな数ページな気がします。たいていは。
希望の故郷にて居心地の悪さに関係していることは間違いない。が、ではなくて、に。が、だと限定的になってしまう。それにもっと詳しく説明しなければならないだろう。口数が増える。とにかく何らかの形で、やり方で、居心地の悪さはここにまで伝染している。いやそれはもともとあちこちにあったものだ。作者の意図は達せられたんだと思う。僕もとても居心地が悪い。
経験とは少し別の場所が落ち着かない小さな世界はどこにあるのだろう。物語の中で共有した場所、それは世界のすべてなのに部分。自分の中に感じる漠然とした存在感に安心する。普通ならば。いつもなら、不断なら。たとえば・・・、例を出すのはやっぱりやめます。そんなことを考えさせる。どんなあり得ない話とも違う。どこにでもありそうな話。なんなんだろうこの感じ。そしてそれが大好きなんだ。そんな本を読みました。