マレー半島から帰国後、ここ10日ほど飽きもせずに絵を描いてます

凝り性の飽き性なんで数枚くらい描いたら納得して飽きると思うんだけど笑い泣き

 

 

2作目に選んだのが国立民族博物館の特別展が現在開催されている

もちろん、展示も興味深く良かったよ


コレ↓

 

30年以上ぶりに色鉛筆

簡単そうでなかなか難しいっーー


ズブの素人なんやから

いきなり上手描けたら天才やわな

 

影とシミの出し方が・・・ 

特に左端の上・下段の2つ

(グリーンとシカみたいなのは最初っから諦めて雑いっ)

 

まだ色々と手直し必要なんだけど...


夫曰く、遺作展にしてくれるそう(笑)

その名も『みんぱくり展』 

みんぱくチラシや展示を模写してるから


暫くは死なないと思う??ので、

日の目を見るのは先の話だと思うから、ここで先行披露します〜♪


素振り1000回じゃないけど、

模写を続けることで魅力的なタッチや構図など、作画センスもだんだんと磨かれていくっていうし、物の見方のコツも掴めるはずなんだけどねー

 

たぶん、あと2.3枚描いたら終わるんじゃないかなーー 飽き性だからアセアセ

遺作展するには足りないわな(笑)

 

 

 

本題

 

 

 

古代メキシコ展 その1

 

 

今これを書いているとき、主催:NHK・朝日新聞社など の『古代メキシコ展』が国立国際美術館で開催されている

(筆遅なんでこれをブログに載せた時には閉幕してるだろう)

 

一言でいうなら「なんて素晴らしい展示なんだ! よくぞ日本まで運んでこれた!」

 

本展は「テオティワカン」「マヤ」「アステカ」という3つの文明に焦点をあてて構成されている

 

この時代の遺跡ってむーーちゃくちゃ面白いの!

もうメキシコ人の独創的な感性の凄さに感心させられっぱなし

 

日本では馴染みが薄いメキシコの遺跡だけど

名前しか聞いたこと無いって、それぐらいの前提知識で行っても十分面白いので、

もし馴染みがないからと行くのを躊躇っている人がいれば、是非行った方がいい!

と個人的には断言したい展示物でした

 

なので、自分用のメモとして書いたら非常に長くなったのでブログも文明ごとの3部構成にしますアセアセ

 

 

 

テオティワカン文明はメキシコ高原に前2-後7世紀頃、マヤ文明は4-6世紀にユカタン半島に成立したので時期が被っていて、両文明の交流の痕跡もあります。

また、アステカ文明は少し時間の経った15世紀頃成立で、テオティワカン文明と同じメキシコ高原(メキシコシティ)が拠点だったという共通点があります。 ↓参照

 

 

そうした地理的・時代的な共通点以外で、特に目を引く共通点とすれば生・死を重要視していたという点じゃないかと

 

 

実はアタシが力説する一つにメキシコが大好きなこともあるの

今冬の夫の勤続特別休暇の候補にメキシコがあがってたくらい(チュニジアにしたけど)

 

このメキシコ20年前に2ヵ月に2回も旅したことがあるの

(1回目の一人旅があまりに楽しすぎて、翌月に元旦那と再訪して、その3ヵ月後に離婚したんだけど笑い泣き

あの時すごーく楽しかったこと、遺跡の凄さに驚いたこと 

今でも数ある旅行の中でもベスト3に入る印象的な旅だったー

 

ちょうど20年前 懐かしいー

毎夜、ゲストハウスの仲間とテキーラ飲んではサルサなどで猿回しの様にクルクル回されて(笑)

 

こちらはカンクンの遺跡と夜のグアナファトで学生音楽隊エストゥディアンティーナ

(恋人のようですが残念ながら34歳のオバハンと学生(ヘタしたら息子年齢))

 

 

あの時見たものが今回日本にもきている

 

ちなみに、日本に根付く仏教思想は、あの世とこの世が分けられ、亡くなった方は極楽浄土か地獄に落ちるかなどと考えられてるけど、メキシコの死生観は日本とは大きく違いが見られ、メキシコでは、死も生の延長と捉えられているんだそう。

 

アステカ時代の人々にとって、死は"新しい命へと生まれ変わる一つの過程に過ぎないもの"だと考えられていたことから来てるんだそうです。

※生の終わりではなく、永遠の生という幸福のために必要なステップ。アステカ宗教の特徴として、何らかの犠牲(特に心臓をくりぬかれ生贄にされる)により迎える死は、高尚な使命を与えられたことを意味したそうです。

 

メキシコ伝統のイベントとして「死者の日」ってのがあるの。

↓ウチのガイコツ

 

日本でいうお盆にあたる行事なんだけど、例年11月1・2日に行われます。 (一度行ってみたい!)
 

メキシコの街中には、骸骨の形をしたオブジェが飾られ、骸骨のメイクや衣装を着て仮装パレードが行われるのも特徴。
楽器を演奏したり、踊ったり、飲食をしながら、家族や知人が集まって故人の思い出を語り合い、生と死をお祝いする日という位置づけになっています。

「死」をポジティブに扱うという、日本では想像もできないイベントなんだけどね

 

逆に日本は死に対し、

死を不吉なものタブー視し、それを”生(日常)”から遠ざけている(あの世とこの世のような)

 

まぁ、色々と書いたけど、独特の死生観を展示した遺跡を見て欲しいの

 

 

 

 

オルメカ文明(メソアメリカ最古の文明)といえば黒人の様な顔の巨石人頭遺跡が有名だけど、こんな石偶もあるのね

「半人半ジャガーの幼児」だそうが...

キモい子にしか見えないわ

ジャガーはアメリカ大陸最大のネコ科の動物で、食物連鎖の頂点
同時に神への生贄として捧げられたり、毛皮のために狩られてきた

 

 

この顔 マヤ人特有だと思う

この先、よく出てくるよ

 

 

頭蓋ことを胴体から切り離し、前頭に毛を差し込む穴をあけ、芽の窪みに貝殻と黄鉄鉱をはめた装飾ドクロ

死者の世界の主であるアステカ文明の「ミクトランテクトリ神」を表す

ついでに前歯にも切り込み入れ加工してるよね?

遺体を弄んでいるようにも感じる... ちょっと日本人の感覚では有り得ないわな

 

 

「マヤ文明のジャガー土器」

ジャガーは権威の象徴で、神秘の力をもつとされた動物。

なんともいえない顔をしている... 瞼が腫れていて耳が横だから??

 

 

「クモザルの容器」

マヤの神話では小型で素早いクモザルは道化やいたずら者として登場する

黒曜石の目が少しこわいね

日中の“パンダ外交”のように、マヤの高官からテオティワカンへ外交的な絆を深めるために、

クモザルが贈られていたという論文もあるそうです。

 

 

アステカ文明の夏祭りの屋台で、焼きとうもろこしを売っていた人…ではなく

「熟したとうもろこしの女神」チコメアトル神の香炉。

わりとニッチな神がいたのだな。それだけとうもろこしが重要な食物だったということでもある。

 

 

「星空の石板」 両脇に金星と星、中央にワシと兵士を表している。

戦争や生贄で亡くなった兵士の魂は太陽と共に天球上を旅しなければならなかった

もはや絵文字を解読する考古学者スゴイ!

 

 

「球技」 古代メキシコにもサッカーの様なものはあったの

ただ、生死を賭けた試合だったそう 恐ろしやーー

アタシが昔チチェン・イッツァの球戯場で聞いた話では、娯楽ではなく、戦争や豊穣を願う儀式として行われていた。

試合結果によってチームのキャプテンが生贄になったとされてるんだけど、

それは負けたほうではなく勝ったほうが名誉として生贄に捧げらる事もあったとかアセアセ

アタシなら名誉なんて要らないズルしても負けたいけどなー

死生観の違いだよなー

 

現代人の目から見ると…相撲さんの様な丸みでなんだかほっこりする。

まるで「えいやっ!」と何かを繰り出すような躍動感ある姿はスピード感とバランスがいい

競技はゴム製のタイヤな防具を腰に巻き、腰でボールを打ち、壁上部の輪に通すと得点

腰巻きとボール

実際にこんな石製だったかどうかは不明で、実用的には木や革製だったのかもしれないとか。

 

 

「人身供犠」

 

 

 「シペ.トテック神の頭像」

意味は「皮を剥がれた我らの主」 

生贄になった人間の皮を身にまとった神で、

アステカ王は戦争時にこの神に扮して人間の皮を身に着けていたそうだ 

想像するだけでゾッとするな  

そーしてシュールだ  よく見ると”口の中に口がある”んですーー (皮を身に纏ってるから)

もはや神というより魂抜けたオッサンにしか見えないわアセアセ

 

 

「歯状ナイフ」

人身供犠が盛んだったアステカ文明の生贄用のチャート製ナイフ

目と歯がゆるキャラとしか思えないキモかわいさ~💕

喉元とか切る(こんな顔して狂暴?)にはどうかと思ってたら...

多くは使用の痕跡がなく柔らかい組織に一度だけ使われた儀礼用とされてたそう

 

 

ここからは、メキシコ三大文明の一つ「テオティワカン文明」を紹介

2000ほどの住居用アパートメントに10万人ほどが住んでいたとされるが、

確認されている絵文字は未解読で、主な使用言語もわからないという謎多き都市だそう。

メキシコシティから日帰りで行ける巨大なピラミッド群

 

↓参考に借りしました

 

 

テオティワカン最大のピラミッド

 

 

太陽や火などを象徴する「太陽のピラミッド」正面の広場から出土された『死のディスク石彫

これはメキシコシティの博物館でも見た! デカいんだよー

頭蓋骨がモチーフで、地平線に沈んだ夜の太陽を表しているんだそう。

(日没は死=太陽が死ぬ、太陽は夜に地下界を彷徨い、日の出は再生をする)

ドクロの口からペロンと出た舌がなんともユニークだよね 

ドクロ系が多いのもメキシコの遺跡の特徴で大好き! 💀💀💀ルンルン

 

 

「テオティワカン最古のマスク」

王墓に捧げられた奉納品じゃないかと

しかし、何このつぶらな瞳! 

吉田戦車の伝染るんですのカワウソ君と系統が同じチュー

 

 

この窮屈そうな姿勢の男は「火の老神石像」

火や太陽に関わる儀式に使われ頭の上に火鉢を置いて火を焚いていたそう

 

 

「耳飾りを着けた女性立像」

埋葬墓から両手を後ろに縛った生贄1体と、ピューマ・狼・蛇など動物や副葬品の中心にこの立像があったそう

 
展示物を見て気づいたんだけど、歯が剝きだしているのが凄く多いの
日本の石像とかは口を開けるとか歯を見せないでしょ
メキシコでは歯が命なんだね

 

 

な、なんか怖いーー

これも12体の生贄の中心にいたそう ほらこれも歯を見せてるでしょう! 

 
 

「錐」

生贄2体の肩に刺さったままで見つかったって!

王や高位の神官が「放血」という自己犠牲の儀式を示すものがあるそう

マヤではエイの針を使っていて、男性器の先を刺して血を流したらしいんですって おいで

そうそう、依然聞いた話では舌も刺すパターンもあったわ

 

ちょっと想像しただけで痛さを想像して気持ちが悪くなるわー 

 

 

ホントに興味深いものが沢山あり過ぎて これでまだ1/3ほどアセアセ

 

 

この展覧会にはよくぞこんな大きな物を運んできたなーってのもあって

その中の一つテオティワカンの羽毛の蛇のピラミッドの壁面を飾っていた大石彫

本展の目玉のひとつだ

 

「羽毛の生えた蛇神(ケツァルコアトル神)(後ろの写真みたいに飾られてる)

金星と王権の象徴の神様 

けっして、ファルコンじゃないからね(笑)

天上界では明けの明星として太陽を導く金星のシンボル、地上界では民を治める王権の象徴とされてます

 

「シパクトリ神」ワニ似た想像上の動物で時(暦)の始まりを象徴しているそう

羽毛の蛇神と共に圧倒的な存在感を見せていますねー

この羽毛の蛇の神殿の内部や周辺部からは、200体以上の人骨が発見されている。

死んだ人を埋葬でなく「生贄」として! しかも位の高い神官の遺体だという

崇拝の対象だった神や太陽への供物として捧げられたというから驚きなんだよねー

 

 

なんともかわいい「奇抜なアヒルの土器」 (ニワトリじゃなくあひるだよね??)

コミカルでおもしろ過ぎる造形! 

これほしいっ! このレプリカを出してほしいくらい

 

説明では貝で装飾された土器は、多くの貝製品と共に見つかり、

メキシコ湾との交易をおこなう貝商人のものだったのでは?と推測されているそう。

 

 

450~550年にサポテカ族によって作られた、テオティワカンのオアハカ地区出土の「人形骨壷」
image

 

 

「嵐の神(トラロク神)の壁画」 

テオティワカンの都市は、住居や公共の建物、儀礼施設をカラフルな壁画が彩っていたそうです。

大河がなかった古代メキシコでは雨はとても大切な生命線だったので、雨を呼ぶ嵐の神は最重要な神だったと。

その神がたくさんのトウモロコシを背負い、手にもトウモロコシを持って、

まるでトウモロコシの行商人のように描かれていてどことなく可愛いよねー

 

 

こちらも「嵐の神」 

ますだおかだの岡田圭右の「ウワオ!」って手をパーにしたみたいでカワイイ(笑)

 

 

でたー! 歯を剝きだした「マスク」 白い歯がまぶしいキラキラ

テオティワカンではこーいうマスクが550点ほどみつかってるそう

 

 

凝ったデザインの「香炉」 

フクロウは死を予言する地下界の使者

 

 

「三足土器」

心臓をとられた生贄と、その心臓を挿したナイフを持つ神官がデザイン

 

 

テオティワカン文明だけでも相当見応えがあったんだけど、

まだマヤ・アステカ文明があるからね

 

いやはや このペースだといつ終わるんやろアセアセ

 

続きは、マヤ文明を書きます