ちょうど、先週金曜日に本題と共通するものを見てきた。
ひとつは肥後橋にある「キヤノンサービスセンター 大阪」で開催されてた写真展
『奇想民俗博物館「まつりと」』
ギャラリーごとに異なるテーマで開催し、品川は「森羅万象に宿る神々」、銀座では「祈り、舞い、祝う人々」、大阪では「小さな村の不思議な祭り」をテーマにした作品を展示していたそう (←全て終わりました)
山村や離島で伝承されてきた不思議な祭りに焦点をあて、不思議な姿をしている神様や、
独特の衣装、舞踊、儀礼など、都市部から離れた地域に残る祭りを主に紹介
「宮古島のパーントゥ」
来訪神が人々を追いかけて泥を塗り付け厄払いをする
そうね 恐いよね 悪夢だよね(笑)
「鹿児島 南さつま市 ヨッカブイ」
シュロの頭巾をすっぽりとかぶる妖怪が子供をさらう
麻袋に入れられさらわれる子供の混乱級の恐怖心が・・・ この子には申し訳ないがギャン泣き顔が微笑ましい(笑)
「鹿児島 悪石島 ボゼ」
悪霊や穢れを祓う神様、ボゼ。
すごい。
もはや本州の発想では思いつかない神様だよね
パプアニューギニアの森の精霊かと思うほどの佇まい ステキすぎる!
「沖縄 国頭村 シヌグ」
見れば見るほど実際のまつりを見に行きたくなる写真の数々
「山形 加勢鳥」
日本の祭りはたくさんの神様がいて
自然とミックスされホントに面白いと思う
西梅田の地下街「ドーチカ」で、3月1日から期間限定でモンチッチとコラボした
「ドーチカHAPPY SPRING モンチッチ花より団子 スプリング装飾」を開催している。
モンチッチって生誕50周年だそうよ
今見たらなんか猿の着ぐるみの子供にしか見えずあんまり可愛く見えない
なぜ人気があったのか分らないわ
この日は西梅田で開催された国立民族博物館の講演会も参加してきた
まつりを継続していくことは簡単ではなく、まつり保存会は厳しい状況だと聞いたことがある。
少子高齢化による担い手の不足や資金繰りの難しさ。
一方で、助成金を受け始めるとそうした資金に依存することになり、
逆に打ち切られたら継続できなくなるという問題も起こってるそう。
講習会ではザンビアでも、土着宗教からキリスト教へ変わり一時的に儀礼が途絶えそうになったそう。
今回、大分と島根から神楽面を製作されている方をゲストにして話や製作過程などの話も聞きました。
若い方が文化の継承を考え新たな活動を起こしている事なども伺いました。
全く同じように受け継がれずとも、時代時代に合った形でも未来に受け継がれることを祈ります
国立民族博物館(みんぱく)では3/28~ ↓特別展でがおこなわれます
超ど真ん中のテーマなんで楽しみ~♪ ご興味ある方はどーぞ万博公園へ
本題です
前回ではみんぱく(国立民俗博物館)の特別展『交感する神と人』をザクっと紹介しました
あまりの豊富さに時間を忘れそうになったけど、とりあえず閉館1.5時間前に常設展へ
この常設展がとんでもない展示量で1日居ても足りないくらい!
(建築好きなら博物館の設計は黒川紀章なんで、そこもじっくり見てください)
いつも南米・欧州とみてる間に時間が足りなく、アジア圏や日本がすっ飛んでしまうのよ
今回は旦那の大好物??なアレ
日本コーナーのアル物1区画だけ集中して見て帰ろうと
(膨大な展示品があるので、何かテーマを決めて見に行くのがいいと思います)
もォ やだー! 入口から面白いもの展示していて足が止まるんだけど~💦
すべての展示物をすっ飛ばし最奥へと しかし館内は距離も相当あるよね
お目当てはねーー
既にお気づきの方もいらっしゃるかと思いますが・・・
(コイツの思考回路なんて所詮ねー)
今回の民博のお目当てが藁人形&男根
キャー!
このブログ ちょいちょい男根ネタしてるけど
1日中こればっかり考えてる変質者じゃないんですよー
良識のある一般人です
さて、到着
先ずは神仏の座というコーナー
仏壇や神棚が整う以前の古い祭壇の姿のもので、それっぽい棒がたくさんありましたが、一番わかりやすいのをアップ
おもちゃじゃないわよ
(そんなもん国立博物館に展示しないし)
”ホータラ棒”と呼ばれる、新潟県長岡市のもの
”けずりかけ” (削り節みたいな名だなー)
花に鳥がとまっていてかわいい
”けずりかけ”の説明
縄と綱と題したコーナー
縄目や結び目に呪術的な威力をこめようとする考えから、
しめ縄はじめ、さまざまな縄と綱の造形が生まれました。
それらを飾ることは聖域の証であり、競技や芸能の扮装にこれを用いるのも、超人的な力の表現でありました。
相撲の横綱のまわしにしめ縄も同じなのかな
1970年頃の秩父の”正月餅”だそう
後ろに吊るしてるのもそうなのかな?? 干物のように色々吊るされてるよね
”芦ノ尻道祖神祭”
長野市大岡地区の道祖神に被せるしめ縄で作られた仮面
パプア辺りのマスク(精霊とかの)に有りそうな・・・ なかなかいい顔してるよね
愛知県稲沢市の”実盛人形”
かなりのデカさ 2.3mくらい? それよりなにより、武士としてはちょっと間が抜けた感じ
何の祭りかと調べたら↓ どんくさい話からの逆恨み??説?
※約800年前、斉藤別当実盛という武士が、
戦の途中に稲の切り株に馬がつまずき倒れたために落馬し、敵に見つかり討ち取られました。
不遇の死を遂げた実盛は稲に恨みをかけ稲を荒らす虫になったと言い伝えられ、
「虫送り」は彼の怨霊を鎮めるために始まったと伝えられています。
鹿児島県曽於市の”やごろどん人形”
鹿児島の大隅地方では巨人伝説を背景とした巨大な人形があちこちにあったそうだけど、
今日では数か所しか残っていないそうです。
祭りに行ってみたいと調べたところ↓
夜中の1時「弥五郎どんが起きっどー」のふれ太鼓で弥五郎どんが目覚める。
そして朝6時ごろ、身支度を整えた弥五郎どんが、神社の境内で網に引かれ、巨体を起こし街を練り歩くそう
岩川八幡神社にある弥五郎どん 約5mあります
着物の裾から見えるのは、担ぎ棒なのか? はたまた男根にも見えるが・・・ (アタシだけがそう見えるのか??)
岡山県高梁市の”里の神”
神様というよりお侍さん?
里の神の後ろにいるのは茨城県の”大助人形”
地域は離れてるし呼ぶ方も違うけど、似た様なものができるよねー
新潟県阿賀町の”しょうき人形”
なんと芸術的な間抜け顔!
このしょうき人形は秋田でも鐘馗様って呼ばれる藁人形であるのよ
(昨年秋の東北遠征の時に旦那に付き合って探しまわったんだヨ
ホント、秋田まで来て1日ずーーと どんだけアホなんか この時のブログはいつかの機会で)
どちらも立派な男根が付いてるのが共通!
![爆 笑](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/001.png)
千葉県佐倉市”虫送り人形”
手作り感あふれる簡素で薄っすい顔がいい味してるよ
この虫送りってのはアチコチであるけど、
田植えが終わった5~7月頃に行われる行事で、
稲などにつく病害虫は悪霊の仕業と考えられていたことから、これを追い払い豊作を祈り行われてる。
富山の南砺市にも”虫送り人形”(左)があります
ただの青い髭剃りあとのオッサンやん
愛媛の八幡浜市の”しょうじょう人形”
「あっぱれ!!!」って言ってそう
これは、祓われた厄をダイバンが柱に登り昇華させ、あの世(天)へ祓い捨てるという意味合いもあるようです。
地上に戻る時には、四方あるうちの東方向の綱に足を絡め、手を放し、逆さになり、バンザイをして降りてきます。
高所恐怖症には耐えられない失神要素がたっぷり
アタシがこの立場なら何て言われてもいいから全力でお断りするわ
青森は十和田市”めどち人形” もはや紐??
愛知県 設楽町”八日送り人形” 死に装束にも見えるねんけど
同じく名古屋市の”呪いの人形” うわぁ 混じってるやん!
知らん人がこれだけ並んでるの見たら怖いよねー どれも呪いの藁人形にしか見えんし・・・
ひえー! す巻き人形😱 これも呪い系??
じゃなく、石川県白山市の”でく” って人形芝居(でくまわし)で使われるものね
また、夢枕に出てきたら怖そうな薄気味悪いのが出てきたわーー
枝みたいなもん従えてるし・・・
”若宮”奈良県大宇陀の水分神社の御神体で平尾のオンダと呼ばれる奇祭で登場します
翁面を被り全身を糸(紙縒り)で縛られていて、見た目は完全に呪いの人形ですわー
枝も神様なんですって どーいうときに崇められるんだろ??
”山の神”滋賀県東近江市
この辺りになると、手抜き・チープ感が満載のキャラが出てくるんですけどー
長野県白馬村の”道祖神”
藁を編むとか木彫りとかじゃなく、ただ棒に絵を描くだけ
(それも小学生レベルの工作くらいヘタ)
これ神様とか言われてもなー(笑)
ただの切り枝みたいに見えるけど、群馬県中之条町の”道祖神”、山梨県富士河口湖町”いせき人形”
ぷっぷっつ これ、ただの紙切りやん
一応、鹿児島県南九州市で”火の神”やってるんですけど何か問題でも?
東北で見かけるもので地域により形・呼び方が違うの
アタシは岩手の遠野で”おしらいさま”として見たんだけどね
遠野では木製の御神体に布を被せてあって、
頭部が馬頭と姫頭の一対に彫刻されているのよね。
まあ、この一対で馬と姫ってことでアレを意味するのかな
山形のコレは原始的というか男根に見えるというか・・・
そーして遠野と言えば”コンセイ様”も
左のおけさ傘を被ったようなタイプは初めてみたわ
一つ一つゆっくりだったけど、もーーとじっくり見ていたかった
あと、使う用途を詳しく知りたいよね
さあ、お隣の祭事・お面コーナーも
お面なら鹿児島・沖縄あたりが南方文化が濃くおもしろいのが多いんだよね
この鹿児島県薩摩川内市の”としどん” 異様でいい味出してるよね
トシドンとは・・・
毎年大晦日の夜、家々を訪れる祝福の神様。
下甑の各地では、トシドンは天空や高い山や岩の上から、首のない馬に乗ってくると言われています。
シュロの皮やソテツの葉などを使い、鼻の長い恐ろしい顔をしたトシドンが、3歳~8歳の子どもがいる家々を訪れ、
外から「おるか、おるか、○○はおるか! 来て障子を開けー!」と言って家に入ります。
子どもと対話しながら、この1年の悪い行いを戒め、また、良いところや優れたところは褒めて励まし、
最後に新しく迎える年の約束をさせて、年餅と呼ばれる大きな餅を与えて去っていきます。
秋田のなまはげに共通するところがあるよね
対話というより・・・取り囲まれ追い詰められてそう(笑)
複数攻撃?? これだけ来たら泣いちゃうわ-
このフォルムが有名なは、鹿児島県薩摩硫黄島”メンドン”
この祭りも一度見に生きたいんだよねー
人々を災厄から守る来訪神
メンドンが人々を御神木で叩くことで、悪霊を追い出すと言われてます。
真っ赤な顔の左右に大きな耳のようなものがあり、横倒しにした落花生のような形の目が左右についています。
一見奇怪な形相だけど、よく見るとユニークな顔してるよね
節分の鬼の面みたいなチープな紙のお面なんかもあるね
”鹿踊” これは岩手県の遠野で見ました
愛媛県宇和島市の”牛鬼祭り”
”つくりもんまつり野菜一式飾り「蘭陵王」”
パーツの一つ一つが本物の野菜! 服の模様も野菜でできていておもしろ~い♪
これ野菜を空気を窒素に置換して密閉する「低酸素濃度処理」で処理してるとか
なかなか展示するのも大変そうだね
熊本県山都町の八朔祭りで作られる”仁王像”
おぉ―デカ!
高さ約4~5mの体を竹や杉にススキ、シュロの皮、木の実といった自然の素材だけを使って作っているの
迫力満点で森の絶対的な大王みたい!
八朔祭りとは・・・
毎年10組前後が参加し、それぞれの組で1体を完成させ、出来を競い合ってて、
別に仁王様を毎年作ってるんじゃなく、
歴史上の人物や伝説上の生き物、動物など、毎年さまざまな像が造られているそう。
兵庫県三田市”太鼓の飾り結び”
担ぎ棒が土筆か男根に見えるのはアタシが変態だから??
ちょっと不鮮明になったけど豪華絢爛な巨大神輿??
神輿とかまで集めてくるなんて、国立博物館だからこそのできるんだろうね
絵馬の絵も個性的 ”め”って大事だもんねー
もっともっと紹介したいものたくさんあったけど、テーマ?に沿ったものを中心に!
展示はもちろん超一級。そりゃ国立民族博物館なんだから!
ミュージアムもかなりイケてます。
商品なので写真撮ってませんが、こんなものまで売ってるのかってものがありました。
(そーして、セレクトセンスがまた良いのよ 価格も随分と良心的な設定だったし~♪)