調査会社の富士キメラ総研(東京・中央)は国内の食品などの容器・包装市場は2018年に

4兆5068億円で13年比1.4%増になるとの調査結果をまとめた。

このうち大きな伸びが期待できるとしたのは、バイオマス(植物資源)を原料としたプラスチック

の一種のPLA(ポリ乳酸)容器や包装だ。


PLA容器・包装の18年の市場規模は同32.2%増の19.3億円まで拡大すると予測した。

PLAは熱に弱い欠点があるが、サラダ向けの透明な容器として利用が広がっている。

耐熱性のあるPLAの研究なども進んでいるという。


PETボトルの利用も拡大している。

酸素などへのバリアー性能の高い製品の開発や軽量化などにより用途が拡大しており、

18年には12.7%増の2680億円となる見通しだ。


(記事参考:日経産業新聞 10/24)


コスモ石油は20日、千葉県木更津市内で給油やリース、車検など幅広いサービスを提供する

綜合型のガソリンスタンドを開いた。

クレジットカードやポイントカードで提携するイオンモールのなかにあり、利用客は買い物のついでに

一連のサービスを受けられる。

イオンモールは月に2万~2万5千台の来客を見込んでおり、それに合わせて需要を取り込む。


「イオンモール木更津」内に約3300平方メートルの敷地を確保した。

セルフ方式のガソリンスタンドのほか、個人向けのカーリース「コスモスマートビーグル」や車検、

修理などのサービスを一貫提供できる店舗も併設している。


今年5月には山形県天童市内のイオンでも同様のサービスを提供しており、今後さらに提携拡大を

検討している。


少子化やエコカーの普及でガソリン需要は減少傾向が続いており、ガソリンスタンドも経営が厳しく

なっている。

コスモではスタンドの活性化に向けてリースや車検など周辺サービスの拡充を進めており、

リースでは全国3200店舗の内約850店舗で提供している。

今後は1000店舗まで提携店舗を拡大する。


(記事参考:日経産業新聞 10/21)


島津製作所は22日、選別回収したプラスチックの純度検査に役立つ装置を発売したと発表した。

従来難しかった濃い色の識別も可能にすることで、高精度な検査ができる。

プラスチックのリサイクル業者などに発売1年で5台の販売を目指す。


製品名は「樹脂識別装置IRPF-100」。

ポリプロピレンやポリスチレンなど主要な3つのプラスチックを99%以上の精度で識別する。

測定には中赤外光を使うことで着色剤や添加剤の影響を受けずに、黒などの濃い色でも対応できる。

識別技術は三菱電機と共同開発した。

税別価格は1850万円。

調べられるプラスチック破片の大きさは5~15mm、厚さ1~2mmで、時間は1個当たり約0.5秒

かかる。

リサイクルの後工程の純度検査はこれまで手作業に頼っていた。


(記事参考:日経産業新聞 10/23)