森ビルグループで太陽光を使った照明などを製造・販売するラフォーレエンジニアリング(東京・港、

古畝宏幸社長)は16日、鏡を活用して太陽光を集光し、室内の照明にするシステムを開発したと

発表した。

レンズ式の従来品の半分のスペースで同量の光を集められるようにした。

オフィスや公共施設、植物向上などに販売する。


鏡を使った集光設備を建物の屋上に設置して太陽光を集め、光ファイバーを通して室内を照らす

仕組みだ。

集光設備は太陽の方向に自動的に向き、縦横1メートル程度のスペースに設置することが可能だ。

税抜価格は390万円からで、電気設備会社などを通じて販売し、今後1年で50台の売り上げを目指す。


個人向けにも売り出す。

レンズ式で光ファイバーなどで安価なものを採用し、税抜で67万円と価格を抑えた。

日当たりが悪くなったマンションなどでの需要を見込む。

1年間で200台の売り上げを計画する。


(記事参考:日経産業新聞 10/17)


東京メトロは2015年度から営業運転する銀座線の最新車両に新たな省エネ技術を取り入れる。

走行時の電力ロスを減らせる特殊なモーターシステムを導入、現在の主力車両に比べ消費電力を

約37%減らす。

16年度までに銀座線全体の約半分に当たる18編成で採用する。


「シリコンカーバイド半導体」と呼ばれる特殊な機器をモーターシステムに組み入れる。

電力ロスの軽減や装置の軽量化で、現在主力の「01系」に比べ1日当たり一般家庭92世帯分に

あたる920kw時の電力を減らせる。

この危機は現在、車両の冷房や照明の電力を制御するのに使っているが、走行時も活用することで

一段の省エネを実現する。


「1000系」の最新型から採用する。

15年9月までに営業運転を始め、以降は1カ月に1編成のペースで順次置き換える。

銀座線以外の他路線の車両に広げることも検討する。


20年東京五輪に向け環境技術の向上は課題のひとつになっている。

東京メトロを利用する外国人観光客も増えるとみられ、効率の良い最新車両の導入で日本の省エネ

技術をPRする。


(記事参考:日本経済新聞 10/16)


大成建設は15日、トンネルを掘ると出てくるヒ素の汚染土壌について、効率よく浄化する技術を開発した

と発表した。

物質の吸着力を持った鉄粉を土に混ぜ、ヒ素を取り出す。

自社工事で汚染土壌を見つけた際に利用していく。


開発した技術は、巨大な円柱形の掘削機ですすむシールド工法を使う際、環境基準値を超える自然由来

のヒ素を含んだ土壌の処理に活用する。


汚染土壌に鉄粉を入れてかき混ぜ、ヒ素を吸着させる。

小型の磁気分離装置で鉄粉を回収し、土を浄化する。

特殊な酸で鉄粉の吸着能力を回復させ、リサイクルすることも可能という。


首都圏で今後、渋滞を緩和するために地下深く道路用トンネルを掘る工事が続く。

これまでヒ素を含んだ土壌はセメント原料として再利用したり、埋め立てに使ったりしていたが、

手間がかかっていた。

新技術で効率的に排出土の活用ができる。


(記事参考: 日経産業新聞 10/16)