Flower Ring事務局(フローランガーデン内(東京・渋谷、福寿満希社長)は9月8日から、

日比谷花壇グループのフレネット日比谷の協力を得て、廃棄していたカーネーションを

副材料に使った再生紙でつくった名刺とはがきの販売を開始した。

廃棄されている花を再資源化し、紙に再資源化するプロジェクト「Flower Ring

~花の再資源化プロジェクト」の第一弾。

販売は専用ウェブサイト(http://flower-ring.jp )で行い、初回は名刺2000人分(100枚/人)、

はがき500枚を出荷する予定だ。

値段は名刺100枚で2980~5800円、300枚で8700~1万5700円、はがきは10枚セット

で1000円としている(すべて税別)。


店頭に並ぶことなく捨てられる花が多くあり、その花を生かす方法を考え、「花の第二の人生

を作りたい」という想いで、花の再資源化活動を通じて、花と人、環境がつながる取り組みを

行うことにした。


第一弾として、物流の段階で廃棄せざるを得なかったカットした茎や開花が早かった花などと

いった母の日時期のカーネーションをフレネットHIBIYAから預かり、再生紙を作成、

名刺やはがきなどの最終商品にする。


提携先のパルプ工場で繊維質が多い茎と、花を同時にカッターにかけてチップ化し、

循環水によるECOパルプ製法でパルプにし、他の古紙と混ぜて独自の再生紙を作る

(茎・花の再生率10%)。

プロジェクトを通じて新たな雇用を生むことを活用する。


第二弾ではバラを利用した再生紙を予定しており、今後、様々な花を使った再生紙の開発や

その他花の再資源化方法を検討・試作していく予定だ。


(記事参考: 週刊環境経済新聞 9/15)


東芝は工場で使うシンナーの再生利用を始めた。

塗装用具の洗浄に使ったシンナーを蒸留し繰り返し使う。

新液の購入が抑えられ、廃液の処分費用もかからない。

東芝グループ全社で掲げる化学物質の排出量削減と生産コスト抑制の両立を進める。


ベトナム南部のビエンホア市にある東芝産業機器アジア社の産業用モーター工場に、

シンナー再生装置を導入した。外部企業の開発装置を基にしている。

モーターの塗装工程でスプレーガンや治具などの洗浄に使った廃シンナーを18リットル缶ごと

再生装置に入れる。

蒸発器窯で加熱して気化させ、コンデンサー窯で冷却して液体に戻す。

これにより洗浄時に混ざった混合物を取り除いたシンナーができる。

ほぼ無制限に再生できるとみられる。


東芝のベトナム工場では約100万円をかけ装置を導入した結果、これまで毎月約440リットルを

購入していた新規のシンナーが不要となった。

シンナーの新液購入や廃液処分の費用を合算すると、毎月14万円が削減できているという。

中国のモーター工場やモーター以外でも、塗装の洗浄工程でシンナーを使う工場で導入を検討

していく。


東芝は環境に直接影響を及ぼす化学物質を「削減対象物質」として取扱量を削減している。

生産高あたりの化学物質の取扱量(生産高原単位)を2015年度に10年度比で5%減らす

目標を上げていたが、すでに13年度に8%減を達成した。


対象物質の取扱量の9割以上が半導体など電子デバイス分野と、モーターなど電力・社会

インフラ分野で占める。

化学反応や排水処理工程で主に使うためだ。


東芝では目標を前倒しで達成したが今後も削減は継続していく。

回収再生利用が容易な紛体塗装を推進したり、キシレンやトルエンなど揮発性有機化合物の

使用量を削減したりする考えだ。


(記事参考:日経産業新聞 9/12)

神戸製鋼所は燃料電池車(FCV)の普及に向け、複合素材の開発に着手した。

FCVは車体が衝突しても内部の水素タンクが損傷しない強度と軽さが必要になる。

従来の鉄に代わるアルミや炭素繊維など、最適な素材の組み合わせを自動車メーカーに提案できる

体制を整える。

2025年をメドに実用化を目指す。


基板技術の研究を担う技術開発本部内に専任の部署を設けた。

鉄やアルミ、合成樹脂など異なる素材のつなぎ合わせ方や、複合材を車体に採用した場合の耐久性

などの研究を進める。

従来は素材ごとに研究部門が分かれていた。


欧米では燃料規制が強化され、自動車かk者は自動車の屋根やトランクにアルミのパネル材を使うなど、

車体の軽量化を急いでいる。

北米のアルミパネル材市場は足元で年間約10万トンだが、2020年に100万トン規模に拡大する

見通し。

神鋼は専任部署の成果を基に自動車の設計段階から関わり、自社製品の採用拡大を目指す。


新日鉄住金も12年秋に水素エネルギーの活用拡大を見越し、新素材開発に向けた基礎研究部門を

強化した。

水素の輸送に使うパイプラインや水素供給拠点用のタンク向けに、高圧や超低温に耐えられる鋼材

の需要が大きく増えるとみている。

20年代の実用化を目指す。


(記事参考:日本経済新聞 9/11)