凸版印刷は18日、バイオマスポリエチレンを使用した紙カップを開発したと発表した。
紙コップの内外面に水などがしみ出さないようにするフィルムを石油由来から植物由来に変えた。
飲料・食品メーカー向けに2015年1月に発売する。
飲料やデザートなどを入れる容器に活用する。
紙カップは中の液体を長期間洩らさないため、ポリエチレンのフィルムが紙と張り合わされている。
石油由来と同じように成型できる技術をバイオマス素材で確立し、シール性能も同等の性能を保持する。
価格は石油由来のフィルムを使った製品と比べると数%高くなる。
今後はバイオマスPEを使っても価格が同等になるよう研究開発を進める。
凸版印刷はバイオマスプラスチックスを使用した製品「バイオアクス」を拡充しており、17年3月期に
120億円の売り上げを目指す。
(記事参考: 日経産業新聞 9/19)