工学博士であり絵本作家でもある
かこさとしさんの自伝。
お友達が「とてもよかった!」
と勧めてくれたご縁で読んでみた。
本当に、とってもよかった。。
良すぎて言語化できない🫣
私が言葉を選ぶと、それ以外の事柄が
漏れてしまいそうだから。
それはもったいない❗️
〈私が思う
この本に合いそうな人やタイミング〉
⬜︎かこさとしさんの絵本が好き
⬜︎未来のために自分に何ができるだろうと思案中
⬜︎綺麗事ばかりには嫌気がさす。
善悪両方あるのが自然。
⬜︎毎日生きにくさを感じている
はじめに、を一部抜粋するので
ピンと来た方がいらっしゃったらぜひ✨
〜本書 はじめにより〜
敗戦のとき、僕は十九歳でした。
(中略)
十九歳というのは、当時の数え年で言ったら
二十歳ですから、もう大人です。
子どもではありません。
当時の大人は、私を含め、
開戦にも敗戦にも責任があります。
軍人を志した同級生たちは、
みんな、死んでしまった、
自分はその生き残り ‥
というより 「死に残り」 でした。
死に残りの自分は、 これから何の償いもせず、
出来ずに、 おめおめと生きていくのか。
そう思うと、自分が本当にだらしなく、
はずかしい大人であり、
必要のない人間に思えました。
それでも生きるなら、
その先の人生をどうして過ごすのか。
だから必死で考えました。
自分は何をすればよいのか。
少しでも償いが出来るのか。
生きる目的もなくて、なんで生きて いけるのか。
どうしたら生きていけるのか。
それは今思っても、なかなか出口が見えない
自問自答の日々でした。
親がいたから自殺するわけにはいかないし、
自殺する意味も自分にはない。
せめて人間らしい意義あることがしたいと、生きるよすがを必死で探していたのです。