「在宅で仕事だけど、朝から妻の機嫌が悪くて家の空気が重いガーン

「自分も仕事しているのに、夫の気のつかなさにイライラするおーっ!

「会社の上司とのコミュニケーションがやりづらい真顔

「彼氏 (彼女)の気持ちが分からない滝汗

 

 

そんな時ありますか?

 

それのための役立つ情報、世の中にきっと色々あると思うのですが。

 

これまで私が知った中で最も『そうだったのか!!』と生きる知恵になり、職場でも私生活でも役立ったのは、黒川伊保子さんの本でした。

 

近年「妻のトリセツ」がブレイクしたのをきっかけに目にした方もいらっしゃるかも知れませんねニコニコ

 

 

根本にあるのは

「右脳と左脳をつなぐ脳梁(のうりょう)と呼ばれる神経線の束が、女性のほうが男性より約20%も太い。このため女性脳は右脳と左脳の連携が良く、感じたことが即、顕在意識に上がってくる」ということ。

 

 

今回の記事は、男性/女性というカテゴライズをし、一緒くたに話を進めることに抵抗感がある方には向かないかな😅

ジェンダーフリーなこの時代だし、抵抗ある方も当然いると思うので、そういう場合はもうここで読むのやめちゃいましょうてへぺろ

 

 

我が夫は「女性だから男性だから〜というのは嫌い。個人としてどうかが重要」と言います。

 

その考えもごもっともな面もあるので、ブログ記事にしようかやや迷いましたが。
 
 
それでも、
👩「まさにそう。うちの夫だけじゃないんですね」
👨「すごいっ!分かりやすい!妻にも伝えます!」
と、知ることで見方が変わり、楽になったという人も実際に沢山目にして来たので。

この場でも誰の役に立つ可能性があるなら、と一つの説として、世の中の一部の人に向けて載せることにしました。

合わない方、ご容赦くださいね🍀

 
 
以下、黒川伊保子さんの著書から要約抜粋

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🔴『恋愛脳』より


・男と女の脳は、構造が違っている。このため、ものの見方も感じ方もずいぶん違う。そのせいで、相手に良かれと思ってしたことの多くは裏目に出ているし、男の誠意が女を傷つけたり、女の親切が男をうんざりさせたり、なんてことは日常茶飯事。笑えないくらいにすれ違っている。

 

・小学生は、小学校へ何の疑いもなく通う。「将来のために必要だ」とか「好きだから」とかいちいち考えない。男の愛は、これに似ている。

 小学校のほうも、小学生を裏切らない。どんな小学生でも「きみは、どうも小学校を好きじゃないようなので、今日の給食はありません」とは言われない。毎日通えば、毎日教室に席があって、美味しい給食が食べられる。男が想像する女の愛も、そういうものである。

 ところが、女という「小学校」は、男の気持ちを勝手に探る。男たちは思いもよらないことで「誠意がない」と判断されて、席が教室の外にないあったり、ひどいときはなかったりするわけだ。女という「小学校」はあんまりである。


・男が、女性脳のキーワード「時間」を理解していない一方で、女たちは、男性脳のキーワード「空間」をあまり理解していない。

(例えば)「夕食が要らないなら、電話 (メール)の一本もくれればいいのに。トイレに行く暇にできるでしょう」と。夕飯を作って無駄にされる妻の方は、30分以上のロスである。

けれど、これができないのが男性脳なのだ。

男性脳の思考空間は、1つじゃないのである。複数の思考空間が存在し、その間を行ったり来たりして生きている。仕事モードに遷移すれば家族の存在は、昨夜見たホームドラマくらいに遠い存在になる。夕飯が無駄になって申し訳ない、なんて実際に夕飯の皿を見るまで思いつかないのが大半である。

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🔴『夫婦脳』より


・夫婦ほど、脳科学的に興味深い関係も珍しい。

 生殖の相性は、免疫抗体の型が遠く離れて一致しないほどいい。理由は、免疫の組合せを増やすほど多様性が増え、子孫の生存可能性が上がるからだ。

 

・「バン!」と大きな音がしたら、どちらがしゃがみ込み、どちらかが逃げ出すのが、夫婦という組合せなのである。こうして行動が違えば、どちらかが生き残って、子どもを無事育てることも出来る。

 

動物学的には理にかなった組合せだが、心理学的には、ことごとく予想を裏切る行為に出るので、癇(かん)にさわることになる。

 

・つまり、恋に落ちる相手とは、そもそも生体としての相性は最悪、その行動は、かなり理解に苦しむ相手ということになる。

 

・考えてみれば、人類の一部が、戦争や飢えと無関係のように、清潔な都市生活が出来るようになったのは、ここ百年のこと。それまでは、夫婦は、互いに快適であるより前に、共に生き残らなくてはならなかった。

 現代社会の清潔で安全な仕組みが、夫婦を「快適に過ごせるパートナー」だと勘違いさせてしまったのかもしれない。

 

・恋における、脳の反応を知ったとき、私(著者)は、声を上げてしまった。正直言って、この結婚が正しかったのかどうか長い間判断に苦しんでいたのだが、私たちの相性の悪さは生殖相性の良さ、そう考えたら、この結婚も正しかったのだと妙に納得した。

 以来、オットが理解に苦しむ行動に出れば出るほど、25年前に恋に落ちた自分たちを改めて愛しく感じ、オットに優しくしてあげようと思う今日この頃である。実行するまでに至らないのが、残念なのだが…。


・右脳と左脳の連携がよく、感じたことが即ことばになる女性脳。だから、女たちは、脳に溢れることばを口から出さないとストレスが溜まる。

 アメリカのある心理学者によれば、女性が1日のうちに口にしなければならない単語数は2万語とも言われる。

 したがって、男性からみたら、かなり無駄なおしゃべりを遂行しているように見える。

 そんな男性脳の方は、「垂れ流されることば」にストレスを感じる。1日せめて30分の優しい沈黙が必要なのである。脳の仕組みから言えば、ぼんやりした時間を許されない男性脳は、早死にしたっておかしくない。

 男が休日の午前中パジャマを着たまま、リビングでゴロゴロしているあの時間…女からすれば「疲れてるのなら、寝てればいいじゃん。起きてるなら家事、少しは手伝ってよ」と言いたいところだが、男たちは無駄にぼんやりしているわけじゃない。彼らの脳は、今週の出来事を、無意識のうちにイメージ領域に持ち込んで整理している。

 これができないと、整理できないまま明日が来る。沈黙が許されない男たちは、神経のストレスが取れず、出世もままならないのである。

 

・夫婦には、ある法則がある。結婚7年目、14年目、21年目、そして28年目に夫婦の危機がやって来る。

 人間の骨髄液は7年で入れ替わる。骨髄は、ヒトの免疫の中枢を担っている。このため、満7年で骨髄液が入れ替わるのに連動して、生体の免疫システムも入れ替わってゆく。

 結婚7年目、夫婦の免疫システムは、互いの匂いを環境の一部だと納得する。ドキドキしなくなる。

 7の倍数は「離婚の決心」の多発年なので、もしもこの年目に離婚を考えたなら、1年やり過ごしてみてほしい。

 

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🔴『家族脳』より


・察する天才の女性は、男性にも期待してしまう。けれど、男性脳の主機能は俯瞰力。この能力のおかげで、荒野の果てまで行くし、複雑な機構を組み立て、宇宙論とか世界経済にも強い。「家事や育児を思いやりで察して、半分やって」なんて、土台無理な話なのである。

 男性脳にとっては、いきなり「英語でスピーチして」と言われるよりも難しい。

 

・空間認識力に長けている男性脳は、人の話もこの領域で聴く。「この会話のゴールはどこ?そこに行くまでポイントはいくつ?」

 とりとめのない話を延々聞かせると、男性脳は免疫力が落ちる。

 

・男の子が、女の子に比べて理解力が低いように見えるのも、彼らの脳が生活空間よりも宇宙を眺めるのに向いている脳だから。8歳以下の男の子や後に理系の能力を発揮する女の子は、生活のそこここでぼうっとしている。このとき、脳は、空間認識力の領域を洗練する作業中なのである。成人男性もたまにこれをする。彼らにもこれを許してあげないと、明日の発想力が保てない。

 女に1秒たりとも無駄話の時間がないように、男たちにも1秒たりとも無駄”ぼうっと時間”はないのである。

 

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「どの脳も素晴らしい存在。だから、難儀だけど少しでも心地よく共存できるように」というエール/愛情が黒川さん本の根底にありますハート


初めて読んだ時は20代後半で、よくある夫婦喧嘩の例を読んでは「あー!うちの両親のパターンと同じだびっくり」とか、「上司はこんな見方してたんだな」とか、とにかく納得感があり、自分と違うタイプの人も理解しやすくなりました照れ



もしご興味沸いた方は著書が沢山あるので、好きなものを選ばれたら良いと思います。

上記3冊は新潮文庫からのもの。

 

論理的文章の方が好みであれば『キレる女 懲りない男』『妻のトリセツ』『夫のトリセツ』とか。

 

今回は主に夫婦にまつわるものをピックアップしましたが、職場や子育てのシーンでも役に立つ情報も散りばめられています。

 

 

最後に。

「恋愛脳」の本は元々2003年に「LOVE BRAIN」という単行本で刊行されたもの。30〜40代の女性向けのつもりが、実際は幅広い年齢層の方からの反響があり、最高齢は79歳の女性の方だったそうです。

 

『今日まで55年余、口数の少ない主人を傲慢な人と憎んで暮らしてきました。けれど、男女脳の違いを知り、主人の誠実を理解しました。今日、初めて、この人が愛しいと思えました。これからは、主人との時間を大切にしてまいりたいと存じます』

(「恋愛脳」結びからの抜粋)

 

 

55年も傲慢と思ってた旦那さんのことを「愛しい」と思えたってびっくり

 

相手は何も変わってないのに、ただご自身が相手のことを理解しただけで、世界が一変してしまったんですね目

 


何かヒントになることがあったなら幸いです☺️