122 疾風 ~WWⅡの翼から第12回~

帝国陸軍四式戦闘機キ‐84「疾風」

 

毎日見ていただいてる数は0~2くらいなんですが

いきなり二桁・・20から30くらいになったりすると

「やっっべぇぇぇ!!? オレなんか!やらかしたぁ!?」

とビビりまくります...あまり見ないでください

 

本文とは関係ない写真もありますが気にしないでください

大量輸送の花形ノースウェスト航空のボーイング747と

国産超音速戦闘機F-1

ジャギュアにそっくりじゃんとか国内では言っちゃダメだぞ!?

マルヨンやファントムⅡの面影があるとか

アメリカ大好きなのにジャギュアと同じエンジン使ったこともナ

 

ネットで調べれば誰にでも判ることを偉そうに語るエッセイ

今回は第2次世界大戦前後の戦闘機シリーズ

大東亜決戦機と呼ばれ、この期に及んでさえも

温存しようとした帝国陸軍最強の戦闘機

四式戦「疾風(はやて)」です

 

千歳基地航空祭のT-2ブルーインパルスと米空軍のF-16C

F-16が今も売れてるのは安くて高性能から

日本機がやたら高価なのはドメスティックな公共事業的製品だから

 

ちなみに「支那事変」や「大東亜戦争」が

なぜ禁忌になったかというと

 

CHINAの当て字なんですけど

日本では

中国の人に対する蔑称として使ったから

 

腰高な黒人さん(人種ハラになるのかなあ)が

メガネ掛け、ハーフパンツを目一杯下げて

「ニッポン人♪ニッポン人♫」と言ってるようなもんだな

日本で腰パンとして流行ったのは

カッコ悪いのがカッコイイという青い春のパッション

たぶん全世界共通

あとで頭を抱えたくなる黒歴史のひとつかな

 

 

2023千歳基地航空祭に展示された旧名HU-1

もじってヒューイと呼ばれたが公式にはイロコイ

色恋じゃなくてインディアン部族の名称

インドじゃないのにインディアンと誤認し

差別用語になったりしたけど

「インディアンと呼ばれ白人と戦ったことに誇りを持っている」

とか言われたりしてよくわからないことになってる

ネイティブアメリカンてのも、なんだか上から目線だよな

 

事変とは、いろんな解釈があるけど

「戦争じゃありません、コメントは差し控えます」

軍事政権が侵略の実態を

世間からだまくらかすために使った方便ってことかな

 

多分東千歳駐屯地で展示されてたHU-1H

原っぱでの離着陸もかつては当たり前だった

 

大東亜戦争ってのは

植民地化されてたアジア諸国を開放するという名目

実態は

欧米に変わり日本幕府が支配したいという

アジア日本化計画あわよくば世界制覇じゃぁ♪

という妄想をカモフラージュするための戯言

 

戦後多くのアジア諸国が独立したから

間違ってはいないと未だに正当化するヤカラもいるけど

元が真っ黒だったから、何をか言わんやである

 

入間基地航空祭に展示されたKV-107

タンデム・ローターヘリの傑作

昔乗せてもらったことがあるよ

 

も一つ 「転進」って

予定がキャンセルになったりしたから

別の方へ言ってみよう♪

良い意味で使われたりするけれど

実態は、全滅あるいはそれに近い撤退作戦を

他の任務に振り分けるフリなんかして

書類上の手続きでごまかし

国民をだまくらかした虚言(ウソ)です

 

 

九六式艦戦と九七式戦

東大で優秀な人材を育て

第一次世界大戦終結で仕事のなくなった

ヨーロッパの技師やら軍人を招聘し学ばせ

ようやく日本人の手で作られた戦闘機

それまでちょお中古や駄作で我慢させられてた

軍部は欣喜雀躍・狂喜乱舞! せいせいせい♪

 

明治維新という暴力革命後

文明格差に愕然として封印してきた

攘夷思想がたちまち復活

「欧米に追いついた

もはや彼らに学ぶものはなにもない!」 (えっ!??

世界はすでに一〇〇〇馬力、時速五〇〇キロ以上が

目前あるいはすでに誕生してたんだけどな

 

桶川で展示飛行したアメリカで復元された零戦

エンジンは栄がなくてアメリカ製に換装したから零戦五五型かな

 

零戦・隼・鍾馗

500馬力じゃすでに時代遅れ...仕方がない

ただし、格闘(旋回)性能はそのままにしてね

どれだけ軽量化してもパワーは2倍・・・つまり重い

格闘性能が劣ると罵倒されたのが隼と零戦

 

前作がすでに役に立たなくなってことはスルー?

格闘性能が劣るといわれながら

空の狙撃兵とも呼ばれた座りの良い隼

手のひら返しはおてのもの

 

ドイツ製、軽量小型高速高機動

戦闘機の未来を変えたのがメッサーシュミットBf109

陸軍国ドイツ大好きな帝国陸軍

大評判を受け、真似た重戦が鍾馗

 

若気の至り

到底無理な要求の隼より、こちらが本命と

Bf-109を超える高翼面荷重..つまり小さな翼に

開発中の大馬力エンジンの組み合わせ

当時の飛行場(原っぱ)事情も無視したから

エンジンの信頼性不足とともに

離着陸速度が過激になり事故続出

後家づくり(未亡人製造機)などと怖れられちゃった

 

2024年7月訓練で飛来したスペインのA400M

日本のC-2と同じでいろいろ問題はあったけど

なんとか実用化したエアバス製中型輸送機

 

飛燕と紫電

先行き真っ暗でも戦争特需に遅れたくはない

「うちにも戦闘機作らしておくれやす」

ドイツで大活躍した液冷1000馬力級エンジンの

ライセンスを買って、和風に仕上げたのが飛燕

 

製造会社で復元されたけどちょっと怪しげだった飛燕

いうなれば飛燕風?

 

本家ドイツではすでにパワーアップしてたから

ほぼ5年遅れなのに

当時日本の工業技術では

精巧過ぎて不良品続出

エンジンの無い機体ばかりが増えてしまった

 

帝国陸軍最後の戦闘機となった五式戦

名前はまだない

飛燕改・改か飛燕Ⅴ型くらいかな

 

やむなく1500馬力級空冷エンジン

無理やり換装したのが五式戦闘機

パワーアップしたから性能低下が少なく

敗戦間際のパイロットに好まれたのは基本センスの良さ

製造が追いつかないのは僕のせいじゃありません

偏差値優秀な設計者が陥った未熟な戦闘機

 

A400Mとともに来日したドイツ空軍のC-130J

 

水上戦闘機「強風」を受注後

さらに陸上戦闘機型をと売り込んだのが紫電

インターセプター雷電の開発難航もあり受注に成功

じゃがしかし!

頼みの新型大馬力エンジンは信頼性不足

主脚は長過ぎて折れまくり

戦闘損失より訓練損失の方が上回る大失態

多くの操縦士を失い、オスプレイなど目じゃない欠陥機

雷電とともに国を滅ぼすと陰口を叩かれた

 

疾風より先に実用化されてた米陸軍P-47サンダーボルト

これは初期型

排気タービンを装備して主戦場はヨーロッパ

後期型なら時速700キロ以上は出た

 

ハー45

疾風のエンジン、紫電や紫電改と同じ

帝国海軍は「誉」(ほまれ)と名付けた2000馬力級

高オクタン燃料使用前提の軽量小型空冷式発動機

 

2023千歳基地航空祭で展示飛行を行うT-4ブルーインパルス

T-4も国産

世にも珍しい完全非武装軍用練習機だ

 

 

偏差値優秀な技術者たちの夢がつまったエンジン

例により、当時の日本の製造技術にとっては無理無体

信頼性不足で故障続発

 

ソロ2機でコークスクリューを行うT-4ブルーインパルス

 

 

現場の整備兵にとっても

ろくなマニュアルも与えられず経験と勘

あとは根性だけでは手に余り

馬力制限までかけられる始末となった

 

初期型のP-51

戦争直前軍用機を1機でも欲しかったイギリスに

「いいもん作りまっせ」とノースアメリカンが売り込んだ

本来は対地攻撃仕様だったけど素性の良さが買われ

イギリス製エンジンに換装

第2次世界大戦最優秀レシプロ戦闘機になった

 

プロペラ

さすがにハミルトン・スタンダードの使い回しも限界か?

同じくライセンスを買ってたフランスのラチエ社の電動可変

4翅ペラを勝手に改造

 

2024年7月パシフックスカイズ訓練でやってきた

NATOのA330MRTT空中給油兼輸送機

この機体はいちおうスペインが管理してるみたい

 

しかし電動も信頼性不足なうえ

直径は零戦とほぼ同じ3.05メートル

理由は脚を短くしたかったから

ヘルキャットやコルセアがほぼ4メートル

推進効率や上昇力よりも短足が優先  ああっ!

 

誇らしげに日本機撃墜マークを描いたヘルキャット

もちろん日本機にも撃墜マークを描いた機体は多数ある

自称300機以上撃墜したという人もいたが

アメリカの損失機数をはるかに上回っちゃうから

何を撃墜?したのかは不明

 

しかもその主脚さえ疾風はよく折れたと言われている

アメリカから引込脚機を買って真似た国産品も

重量増加に追いつけなかったのかな

 

疾風は

鈍重になった隼と敬遠する操縦者もいたそうです

 

戦後アメリカで撮影されたらしい集合写真

先頭が疾風

カタログ性能と一騎打ちなら善戦も期待できたけど

そんな時代じゃなくなってたし

この中では最弱の戦闘機だな 悲しいけど

 

エンジンの信頼性が高まり

離着陸性能にさえ慣れれば突っ込みの聞く鍾馗

あるいは頑丈さと軽快な機動性で

5式戦闘機の方が好まれたともいわれます

少しでも生き残れる可能性があるのは?

ってことでしょうか??

 

2024年7月遠征訓練で飛来した

スペインのユーロファイターC.16

ドイツのユーロファイターEF2000(写真と同型機)や

内地ではフランスのラファールも展開してる

アジアや南太平洋はヨーロッパにとっても重要な地域

プーチンがやらかしたように

習ちゃん金ちゃんがやらかしたら日本も巻き込まれ世界大戦となりかねない

 

昭和19年(1944年)台湾

4機で空中哨戒する疾風

1機が上空にヘルキャットの編隊を発見

しかし、リーダーにも僚機にも伝えるすべがない!

やむなく空間に向けて機銃を発射したという戦記があります

 

戦後も対地攻撃機として重宝したF4Uコルセア

新機軸満載で苦労しそうだったから

保険で作られたがF6Fヘルキャット

対日戦はヘルキャットで十分だったことはナイショだ

 

その5年前のヨーロッパ

地上からのレーダー支援を受け

編隊間での相互通信すら可能な組織戦闘が

すでに実戦で運用されてました

 

フルスペックのカタログ性能では

疾風はヘルキャットより優位だったかもしれません

しかし基礎工業は水準以下

エンジン、プロペラ、脚は日本機の大弱点

油圧は漏れ、電気は不安定でした

 

戦闘も、ラグビーの試合に

お相撲さんを寄せ集めて参加したようなもの

個人の戦果ばかりを大げさにもてはやしましたが

ちまちました各個撃破の間に

試合は一方的になるばかりでした

 

 

改装中の札幌てれびトーさん

 

軍事帝国の理不尽な要求に

いろいろ目を瞑って盲従することを選び

個別性能を自画自賛しても

世界では置いてけぼり

多くの操縦者を殺した事実に

目をつぶってはいけません

 

頑丈で機動性にも優れた平凡な傑作機

ヘルキャットを超える戦闘機は最後まで作れなかったのです

 

ヘルキャットはレーダーを搭載した夜戦型まで作られた

 

日本機を一番撃墜した1位と2位

その搭乗機が格闘戦能力皆無といえる

双発戦闘機P-38ライトニングだったことは

日本戦闘機の限界を示しています

 

太平洋戦争劈頭

実戦経験もなく日本軍をなめきってた頃は

ペロ8(ハチ)と侮られたけど

日本機は低速だとわかってからは立場逆転したP-38

 

 

帝国陸軍の期待を一身に背負った「疾風」

過去に拘りすぎた隼と

最新に目がくらんだ鍾馗の中間を狙った疾風は

凡庸な性格で信頼性不足

戦場に嵐を呼ぶことなく

はかなく消えてゆく運命(さだめ)でした

 

たぶん、戦後集められた疾風 

後方の列線は隼

 

追伸

帝国陸軍最大のは帝国海軍でした

逆もまたしかりです

閥を作り、武家時代と同じように権謀知略を駆使

足を引っ張り、互いの勢力を削ぐことに懸命でした

 

日本を焼け野原にしたB-29

複列星型2200馬力エンジンなどという

日本では想像も設計も製造もできないようなエンジンを積み

与圧され高度30000フィート以上で

乗員はTシャツで過ごせたといいます

巡航速度467キロ

ほとんどの日本機が追いつけません

ただし初期には高性能エンジンを含め信頼性不足

半数近くが出撃不能だったこともあったそうです

 

陸軍は海軍などいないかのような大陸侵略計画を立案

海軍は、それなら敵国まで橋を渡して進軍したらよろしと

言い放ちました

 

スマホであわてて撮ったからアングルは悪いけど

JR北海道の最新型通勤車両737系だ!

 

明治暴力革命以降の軍閥政権は

徳川幕府の後釜になりたかっただけ

現実的に欧米の真似した拡大路線に転じたものの

薄氷の勝利(日清・日露戦争)に慢心して夜郎自大

世界に追いつきかけたところで孤立(鎖国)路線復活

身の程を知らず自爆しました

 

札幌駅に到着したカムイ

本文でわからないことは自分で調べてね

不親切なブログ

 

今世界中の政党政治が同じ道を歩んでいるような

気がしてなりません

当時の軍部が一番恐れたのは

常識を持った天皇や一部の国民

 

疾風は足が短い

それでも折れました

プロペラもエンジンも身の丈を超えていました

武士の栄華から逃れられなかった軍事政権の宿命と

密着する御用達商人の不健全な関係が

多くの人命を奪った事を

正しく伝えなければならないと想います

 

共産主義や独裁政権、軍政国家

あるいは宗教により洗脳

もしくはただの欲にまみれた勘違い権力者たちが

もっとも怖れているのは良識の民

そんな気がします