96 旅記 ~特別阿房飛行~
ADOのボーイング737-700 スリーピング ベアドゥ
目的のある旅は
阿房列車
あるいは阿房飛行や阿房船とは云わないらしい
初回往路の翼
後方には新コロ(COVID-19)の影響により減便
地上待機させられている機体が見える
目的もなく出かけ
観光はせず、遊興にふけることもなく
ときには、旅館で風呂にも入らず
お酒は飲んで
出かけたから帰ってくるのが阿房旅行の醍醐味らしい
セントレアに降りてリバース(ブレーキ)をかけるベアドゥ
まだ寝てる!?
とはいえ、内田百閒さんも
時刻表とにらめっこして旅程を作るのを楽しみ
お気に入りの宿があったし
旅先では知友の好意により、雨中を観光する羽目になったりして
天下の雨男が旅の道連れ・・・ということにしている
旅先や中途に用事が待ってる阿房列車もあったりして...
てゆ~か、阿房旅行の中途に用事をつくり
旧交を温めたりもしている
新コロ真っ只中でも、変わらずお出迎えてくれる常滑猫たち
本人いわく
「すなわち、やむを得ないものはやむを得ない」
セントレアでは常連のドリームリフター
とはいえ乗員や搭載要員の人たちもいろいろ大変だろうな
今回は、収まらない新コロ影響下
急用ができて北海道から名古屋へ複数回往復することになった
やむを得ない阿房旅行の顛末
国際線エリアも閑散としており
地上待機機が無聊を囲っている
コロナといえば太陽の冠
あるいは日本では暖房器具のメーカーであって
中国からやって来てほしくはない
しかし、きてしまったものにはやむを得ない
というより、否応(いやおう)がない
名鉄セントレア線にて
転轍のS字ラインがなぜかス・キ❤
急遽名古屋へ行く事情が出来し
新コロの収束が見通せないなか朝一番に新千歳空港へ向かう
減便の影響により、却って乗る便が限られるから
けっこう混んでいた
もっとも、もろともにマスクをして強制的に距離を置く旅景色は
人を寄せ付けない異様な風景でもある
セントレアにあるお風呂の食堂できしめんをいただいた
お風呂に入らなくても利用でき、割とリーズナブル
でも次に行ったら新コロの影響か閉館になってた(泣)
急用ではあっても、名古屋に着くまで用事がなく
心は配っても、心を痛めてはいけない
難しいことではあるけど
乗り物に身を任せ、まんじりとするしかない
一度では済まず2度三度と往復することになった
だから写真も日をまたいでいる
セントレアの駐機場にたむろ?するボーイング737
今回の特別阿房飛行
初便は「北海道の翼 AIRDO」のボーイング737
元はANAのお下がりだ
日本版LCCの元祖ともいえるが
先駆者としての苦難苦闘があり
切羽詰まってANAの支援を仰ぎ、共同運航便を名乗ったから
フルキャリアとLCCの間くらいの存在になっちゃった
東北か新潟あたりのどこか^^;
グーグル・アースで特定しようとしたけど頭痛くなった(-_-;)
頂に雲を載せた富士山
初回は全国的に不安定な天気で下層雲が張り巡らされ
見ることができなかった
朝便の搭乗率は、60から70%くらいで窓際の席がとれた
しかし、天候は全国的に不安定な曇り模様
この期に及んでもカメラを持参したけれど
雲上は退屈
眠れもせずぼんやりと過ごすことになった
雲下に出て、日間賀島と築見島の空撮
これはすぐにチェックできた
伊勢湾から沖へゆくLNGガス運搬船らしい
曇天の中部セントレア空港に着き
名鉄及び名古屋市営地下鉄を乗り継ぐ
ちなみに地下鉄の駅で待ってるとき
近くのJKに聞いていたが、わからなかったらしく
上品そうなおばさまから
むにゃむにゃへ行くにはどれに乗ったら良いのかを聞かれた
いかにも旅行者(風なはず)なのになぜ??
たまたま目的地を知ってたから親切に教えちゃったけど
名鉄セントレア駅にて
新可児の可児はカニと読む
昔からこういうことがよくあった
私服なのにデパートや電気店で店員に間違われ
函館駅では青函連絡船(当時)への道を聞かれた
俺も初めて乗る予定なんですけど
なんなんだろう???
早朝出発のためお世話になったホテル1階に展示してあった
クラシックカー
ALVISという英国の高級車らしい
3輪バイクも展示してあった
車種はいろいろ検索したけどよくわからなかった
マニアなら一発だろうな
アッ! 飛行機なら得意なんだけど
ともかく地下鉄を降りて地上にでたら土砂降りだった
ほとんでずぶ濡れになりながら、近くのファ◎マまで走り
ビニール傘を買った
エアドゥの機内安全ビデオ
ANAの歌舞伎モードよりこっちの方が可愛らしくて好き♪
新千歳を離陸し太平洋へ出る浜厚真周辺の海岸線
9月の名古屋は、まだ残暑厳しく汗まみれ
アレヤコレヤそれもかさなって
体調を崩してしまった
つまり、なにか食べたら直滑降!(ビロウですまん)
山上湖
あぁぁぁ、グーグル・アースは目がまわる!! 判らん・・どこだ!
雪をいただいた富士山
手前の日本アルプス連山と違い孤峰である
そんなとき
目に入ったのがスーパーに入ってた「寿がき▽」
名古屋では割と有名な格安ラーメンチェーンだけど
子供の頃は、袋麺しか食べた記憶しかない
おさげの女の子の図柄をなんとなく覚えてる
なんとなく食べられそうだったので
ダメもとでラーメンを注文した
諏訪湖が今回も見えた
バンクを取るベアドゥから見た富士山と手前にも連峰
例のラーメンフォーク(使わなかったけど)と共に
豚骨ラーメン風の白っぽいスープ
(気になったら調べてね♪)
備え付けの胡椒を振ったらドドバッ!と出て「ヤバっ!!!」
って感じになったけど、意外に美味しく食べられて完食
ありがとう「寿がき◎」
前に通ったとき、常滑に猫の巨大オブジェが見えて
今回
名古屋方面へ向かう、名鉄電車内から狙ってみたけど・・・
いつか行ってみたいな
別の日には、カレーセット(サラダ付き)に小ラーメンを試してみた
フツーに美味しかったので、また別の機会にも食べた
安定のそうるフードともいえる
雨のセントレアにいたロシア(旧ソ連)・アントノフ製の
An-124ルスラン
世界最大級の輸送機で日本やアメリカでもチャーターで使ってる
ルスランはオペラ「ルスランとリュドミラ」の主人公の騎士と同じ名前
ルスランとドリームリフター
ちなみにルスランは「獅子」という意味で男子名に使われている
ライオン丸ってことだな
出かけたら帰るのが阿房旅行
減便の影響で、当時は満席に近く
朝一番の便くらいにしか空きがなかった
早朝、タクシーを予約して最寄りの地下鉄駅
あるいはセントレアまで送ってもらうか?
ドリームリフターはボーイング用航空機パーツ専用の改造輸送機
だから異形
エアバス社も似たような改造輸送機を持ってる
まあ、大概のものは飛べるということだな
どの空港も閑散としていて
セントレアの館内も3分の1くらいは閉館してた
時間が合わず
営業してないフードコートの椅子でぼんやりと時間待ちをしたこともあった
ふと想いついて
セントレアのカプセルホテルは?
検索してみたら、意外と高く
値段に合わせて
深夜着、早朝発は身体にちょっと哀しい
バスケットボールリーグのキャラを描いたスカイマーク
いろいろシミュレーションしてみた結果
セントレアのホテルにシングルで泊まるのが
一番リーズナブルらしいということがわかった
タクシー代に少しプラスで済みそうだし
夕方以降にチェックインできて、とりあえずはくつろげる
ANAグループ内での10周年を記念したロゴをまとったボーイング737
ちなみに実際に予約してチェックインしてみたら
COVID-19の影響ですいているようだったし
なんと「GO TO トラベル」の対象となってて、さらに35%オフ
意外なトコロで
新コロの恩恵を受けることになってしまった
個人的には喜べても、補填は税金だよな
普段、どんだけ無駄遣いしてたんだよ、あんたたち!
っていう気もする今日このごろです
機内から撮影したアントノフ124
前脚や主車輪の数見えますかぁぁぁ!
これで重量を支えている
飛んでるときには、まるで役にたたないけど脚って大切
鳥だって、歩いてる時間の方が多い?
やつがたくさんいる
夕食はホテルに併設されてる「ファ◎マ」の弁当
部屋で、食べながらテレビのチャンネルを変えてたら
「刑事コロンボ」をやってた
早く寝るつもりだったのに、ついつい最後まで見てしまった
オソルベシ! ピーター・フォーク
やっぱ、いい俳優だよね♪
飛行中雲海にハレーションのような虹色が浮かんだ
時折その中に自機のシルエットが映る瞬間があり
懸命にシャッターチャンスを狙った
見えるかなぁ?
ちゃんとボーイング737の形をしてる
当たり前だけどな
朝食無料とあったけど、朝食込みの宿泊料とも言えるよな
バイキング形式
コーヒー2杯にオレンジジュース
おにぎり(小さい)にいろんなパン
あとはウィンナーなどおかずをいろいろ試してみた・・・
味は・・・フツーだったけど
ごちそうさま
北海道新千歳空港ランウェイ19Lへ進入中
恵庭市あたりかな??
精神的にも肉体的にもきつい旅ではあったけど
アレヤコレヤそれ
「寿がき◎」侮りがたし!
北海道では「セコマ」の利用が多かったけど
愛知ではなぜか「ファミマ」にお世話になることが多かった
あと、最近全く利用してなかったけど
ホテルってけっこう素敵
高校時代、とある先生(男・愛知県外出身)が「愛知」
「愛と知」いい言葉だよねぇ って言われたことを今も覚えてる
云われて以来、とても気に入っている
北海道と愛知
新コロに脅かされる地域の間で
ヤムを得ない事態ながら、せわしなくも行ったり来たり
特別阿房飛行
ノースエプロンに並ぶ全日空機
新コロの経済的被害は絶大だけど
人生には「焔の時」と「灰の時」がある
灰の時には何をやってもうまくいかない(伊藤 肇)
嵐の中でも時間はたつ(マクベス)
すなわち、やむを得ないものはやむを得ない
新千歳空港ターミナルの夕景