90 さらばRECONファントムⅡ
~RF-4E&EJ 退役~
千歳基地航空祭で展示されたRF-4E
こんにちは
別タイトルを考えていたのですが
某「航空◎ァン」誌において
航空自衛隊の偵察型ファントムⅡが退役という記事に接し
急遽チェ♪~んジ♫
昔撮ったマイ フォトを見せびらかして
フェアウェル RECONファントムⅡ
ワンスアポンアタイム
千歳基地航空祭
(年代不明・・スマンm(_ _)m データベースとかに興味がなかったのね♪)
地上展示されたRF-4E
主に、米軍の命名法でFはFighter
RはReconnaissanceつまり偵察
Rに改造したFってことだな
末尾のEは仕様変更の順番でアルファベット順(A~E)
たまに輸出用など飛び番も存在する
救難カラーのバートル(V-107)の方が目立ってるかな?
F-4の機首下面に
数種類のカメラを取り付けられるようにして偵察型ファントムⅡ
米空軍がRF-4C、続いて米海兵隊がRF-4Bを採用した
(CがBより遅いのは新型Cの成果を見て改造したから)
米海軍はすでにRA-5Cとか持ってたので不採用
F-4Eを改造したRF-4Eは主に輸出用
西ドイツ(当時)やイスラエルそして航空自衛隊で運用された
ちなみに隣に写ってるF-104J(574)はまだ現役の頃だな
RF-4Eは
20ミリバルカン砲を装備していた場所に偵察カメラを収納し
カメラ窓を付けた非武装の偵察専用機だ、
ステップ(はしご)がまだ黄色いな
日本で唯一だった偵察航空隊の部隊マークはウッドペッカー
武田信玄の啄木鳥戦法(囮作戦)が由来とされてる
(知らない人は各自各様に調べてね♪)
後方にはナイキアジャックス(地対空ミサイル)の先端(白いの)が見えてる
バートルといい写真は過去を鮮明に切り撮っている
国産の支援戦闘機(戦闘攻撃機)F-1と並ぶRF-4E
ベトナム戦争時代風の迷彩が施されていた
後方には203飛行隊のF-15Jも見える
ベトナム戦争は、断固たる決意
日本を含め大儲けした商人
後半、USAの終わらぬ戦いへの厭戦・超反戦思想
せめぎ合うカオス
迷彩は過酷な戦場を物語るけど
一般ピーポーの間では、のほほんとした時代に流行ったりする
RF-4Eは、尾翼しか写ってないぞ!
垂直尾翼の部隊マーク競演♪
302飛行隊のオジロワシファントムⅡは秀逸
パンダにしか見えない203飛行隊のヒグマちゃんも捨てがたい
C-1はシャチホコ、海上自衛隊のP-3Cはオリオンなのだ!
RF-4Eのコックピット周辺
なにげににヘルメットが置かれてたりする
「906」前下方の台形は側方カメラ窓
隣のタグ車の目玉やステアリングとかがス・テ・キ♡
撮影データにこだわらないという
カメラマンにはあるまじきヘンタイだけど?
これは、1986年8月6日千歳基地航空祭のRF-4Eらしい
上と同じ908号機のコックピット周辺
前後席が別々に開くツーピースタイプもファントムⅡの魅力
コレも同日、垂直尾翼の部隊マークがわかる一葉
手前からC-1のワシ(当時)、パンサー、キツツキ、尾白鷲、ヒグマ
F-1は対艦ミサイルを搭載しているし
後方にはT-2ブルーインパルスも見える
翌1987年8月7日の千歳基地航空祭
F-4EJのオマケだな
航空自衛隊のF-4EJは、この塗装がやっぱり一番好き♪
同じ機体を左側面から
F-4EJは水戸の梅をあしらった305飛行隊(梅組ファントムⅡ)だ!
千歳基地の誘導路を行くRF-4E
迷彩がグリーン系
日の丸や部隊マーキングもオーバースプレーされてる
後席は、寒い?のかキャノピーを閉めてて珍しい
たぶん1988年で、後方にはANAやJALのボーイング747が見える
これも1988年に撮ったノーマル塗装の906号機
1988年の水戸組とRF-4E
ウッドペッカーがオーバースプレーされてちゃってる
なんてことするんだ!
同じRF-4E
日の丸や機番もオーバースプレーされてる
同RF-4Eのエンジン排気口部
ジェット排気の高温にさらされるから
アレスティングフックも含め耐熱素材が使われている
年代不詳(おそらく1988ー1989頃)のRF-4E 910号機
増槽タンク内側に搭載されているのはAN/ALQ-131(V)ECMポッド
敵のレーダーを撹乱する
同じ時期に撮影されたと想われる904号機
内側パイロンはたぶんトラベラーズポッド
パイロットたちのお泊り用品が入っている...はず
1989年8月7日の千歳基地航空祭
目玉は手前のT-33A用遠心式エンジンかもしれないな
かなり初期のジェットエンジンで、その後軸流式が主流となり
前部にファンがついてジェットエンジンはほぼ完成形
寒そうな冬の千歳に展開したRF-4E群と在日米空軍のF-16C
1990.08.06千歳基地航空祭の914号機
ステップがグレイになってる
同じ904号機の胴体
黄色い帯はパネル編隊灯といって
夜間お互いに機位を判別するためのもので光る
翌1991年8月4日の911号機
側方カメラ窓後方インレットの白抜きは
搭載カメラの内容とかをグリスペンで書くためのメモ欄
ちなみにRF-4Eのカメラはフィルムタイプなので
持ち帰らないと現像できなかった
1992年8月9日雨の航空祭
キャノピーを閉めて寂しそうな902号機
かつての千歳基地航空祭は毎年雨に祟られたので
開催月を変えたんだけど、降るときにゃ降る
なにせ千歳神社※があるし
※ 千歳神社例大祭には必ず雨が降るというぢモトネタ
1993.08.08千歳に並ぶ904号機
F-4EJは、小松基地の306飛行隊イヌワシマーク
同年の904号機を反対側から
インテークベーンにスクープのイラストが描かれている
スクープはファントムⅡのマスコットキャラでファントムおじさんとも呼ばれてる
翌1994.08.07
どうみても8飛行隊パンサーズのスペシャルマーキングのついでだよな
1995年8月6日は902号機
航空祭への参加には大抵はトラベラーズポッドを付けてるみたい
同年を反対側から
F-1のマークは鎧武者
翌1996年も902号機
主翼端前方についているのはRWRという
相手のレーダー波を捉えて警報を与えるための受信機
RWR=Radar Warning Reciever
1998.08.10は908号機
空気取入口前方のベーンには忍者のスペシャルマーキング
見敵必撮の文字は501飛行隊のモットー
もとは見敵必殺というブッソ~な出生不明の四文字熟語
冬の千歳に展開した偵察機群、1997年頃らしい
1機だけブルー迷彩が混じってるが
実はF-4EJ改造のRF-4EJなのだ!
コレもRF-4EJ
機首のバルカン砲はそのまま
カメラは外部搭載方式になっていて中央胴体下面にある
偵察機は外部搭載方式が主流となり
普段は戦闘機や攻撃機のママになっている
F-15Jへの更新が始まり余剰になってきたF-4EJ
RF-4Eの減勢も重なり、改造したのがRF-4EJ
デジタル化されリアルタイム電送も可能となっていく
洋上迷彩のRF-4EJ 406号機
胴体下はTACERと呼ばれる戦術電子偵察ポッド
写真だけじゃなく電波情報さえ収集できるようになった
同じ406号機を斜め後方から
機首や搭載物がないとEとEJの区別はつかない
実は水平尾翼とかにも識別点があるけれど
ヲタクの世界だからな
やめとこ!?
時期不明な千歳基地航空祭で国産のF-2と並ぶ904号機
国産と言っても政治的都合でF-16改だけどな
対艦ミサイルを装備したF-4EJ改328号機
隣にいるReconの情報に基づいて出撃することもあるんだろうな
なかったけど
上の機体をほぼ正面から
生産数も少なく地味な機体だけど好き!
災害発生時にも偵察活動で活躍していたんだぞ!
単機による超低空侵攻
攻撃することなく、目標を高速通過し一目散
戦場偵察はかなり危険な任務なのだ
だから偵察衛星や無人機が主流となっっていく
ドラッグシュートといって着陸時に展張して行き足を止める
制動傘(パラシュートみたいなもの)を収容している後部の蓋が開いている
これはたぶん2000年
千歳基地に展開した906号機たち
埼玉でウロウロしていた頃
横田基地のなんか(?)で展示されてたRF-4EJ
2002年8月4日の千歳基地航空祭
後方は松島基地のT-2とすでに退役したF-104Jの尾シリ
バルカン砲を装備したF-4E系は鮫口が似合う
偵察型ファントムⅡもよく描かれた
これはベトナム戦争時代風、正統的(?)なシャークティースだ
隣にいたのは洋上迷彩をまとったF-4EJ改362号機
これは、F/A-18Dを改造、機首のバルカン砲を撤去して
ATARS (新型戦術機上偵察システム) を搭載したもの
でも戦闘攻撃機のまま、機関砲を撤去したのは
かなりのパイロットから不評だったらしい
さすがガンマンの国だな
2011.08.07
千歳基地航空祭での913号機
オマケ♪
同じく今年、陸上自衛隊を退役したヒューズ(当時)OH-6観測(偵察)ヘリ
米陸軍のネーミングはカイユース(インディアンの部族名)
インディアンについては、白人との戦いで
そう呼ばれたことに誇りを持っている先住民もいて
必ずしも蔑称ではないという意見がある
これは初期型のOH-6Jで約120機弱生産された
1988年の千歳基地航空祭に早朝飛来
スキッドにキャスターを付けて展示位置に移動中のOH-6D
尾翼がT型になっった
JからDへグレードダウンしてるように見えるけど
JがJAPAN仕様の飛び番だったんだな
200機弱生産された
ちなみに陸自のコールサインはオスカー
これは1989年に飛来したOH-6D
千歳周辺には陸上自衛隊の駐屯地がたくさんあるから当日飛来が多かった
ほぼ直下まで見えそうな前面ガラス張り
後方の対戦車ヘリAH-1の直線的ゴツさとは対照的
「空飛ぶタマゴ」とも呼ばれたのがよく分かる
四人乗りなのだ
ちなみにはるか昔、体験搭乗したことがあるんだけどほとんど覚えていない
OH-1という後継機が国産されたけど
あまりに高価すぎたのか・・・
ちなみに帝国陸海軍は
世界に類を見ないほど偵察専用機を発注し
「我に追いつくグラマンなし」などと威張ってたけど
たちまちレーダーが投入されると未帰還機続出
さらに、命からがら持ち帰ったデータさえ
自分たちの都合のいいようにしか解釈(妄想?)されず
ほとんど役に立たなかったという哀しいオチ
2014年千歳基地へ着陸進入中のRF-4EJ 380号機
センターに撮影ポッドを搭載していて
脚柱が伸び切ってる
武士が政権を取って以来の長き軍事政権
あるいは中露の一党独裁体制
もしくは昨今、Tランプを選んじゃう世界は
決定的にインテリジェンスが偏ってしまう
みんな俺様たちファーストなのだ
2014年別の日に飛来したRF-4E
そういえば
某国総理大臣の心友・盟友・僚友って
K学園長・K池夫妻?K川検事長
KネにKたなくKなりKっつこ悪い
Kたよってるよな
これは2015年に飛来したEJ380号機
偵察ポッドに旅支度(トラベラーズ)ポッドの定番だ
同じ日に飛来したRF-4E 909号機
カメラは内臓なので燃料タンクとお泊りセットだけ
2017年千歳基地から離陸するRF-4E
災害派遣任務に何度も出動
深夜の地震被害偵察に出たRECON
海上からの進入で山に激突するという悲劇も起こっている
2017年の千歳基地航空祭で展示された907号機
ウッドペッカーの偵察航空隊RF-4は静かに退場
地震・津波等の災害派遣任務で
人知れず活躍してた偵察型ファントムⅡ
ありがとう さようなら