◎赤脉の法~その2=赤脉のパーターン別解釈
〈原文を現代表記に変換〉
①此の如く、目尻より赤脉起こりて晴に入るものは、計らず他処より危窮の災難来る。慎しまざれば、其の身全きことを得ず。
②此の如く、晴より瞳に赤脉太く入るときは、至って大切なり。是、眉乱れて□からず。頬骨に赤気発すれば必ず火難か剣難に逢う。何れも一命危うし。(□=「しさし」という仮名が振ってある)
③此の如く赤脉起こるといえども、眼勢ぬるく晴と□の間に有りて、晴より赤脉消えかかるときは危うしと雖も、慎み守るときは必ず其の難に至らず。(□=目偏に白で、目の白い部分)
④此の如く赤脉の勢い強くして、晴より瞳を貫くときは、誠に一生懸命なるべし。
〈原文解釈=わかりやすく書き換えた文〉
※文章とイラストから、「瞳」は黒目の中心部分、「晴」は黒目の外周部分、ハクは白目の部分であると解釈できる。
①この様に、目尻側の晴に赤線が出ると、予想外の急な災難が起こる。災難が通り過ぎるまでおとなしくしていないと危険である。
②この様に晴から瞳の中に太い赤線が入っている時は、深刻である。(「眉乱れて□からず」の意味は不明)頬が赤くなると必ず火難か剣難に遭う。いずれも命にかかわる。
③この様に赤線が出てきても、目の勢いが弱く、晴とハクとの間で晴から赤線が消えかかっていた場合、おとなしくしていれば災難が来ても深刻な事態に至らない。
④この様に、勢いの強い線が晴から瞳を貫いている時は、命懸けのことが起こる。
※目の充血は、普通に「疲労」のサインなので、仕事のミス、車の運転ミス等、注意をして、休息をとるよう心掛ける。「慎み守るときは必ず其の難に至らず」というのは、(疲れていたら)休息をとりなさい、という事。