【327】信頼性を測るものさし① カタカナ用語の多用
武術が世間から胡散臭く見られる理由の一つに、「オカルト系武術」や「疑似科学系武術」の存在がある。
オカルト系・疑似科学系武術は、最近では勢力を縮小し、表舞台には登場しなくなった。これは、「カルト集団はヤバい」と云う認識が世間に定着してきたことによるものだろう。
このような「ヤバい集団」は影を潜めている一方、「ヤバい人」は、依然として武術の世界にも存在し続けている。
先週、東京で行った稽古の中で、私は「(自身の)影を以て、(相手の)影を動かす」と云う表現を用いた。勿論、「影」と云うのは「方便」であり「比喩」である。
「影を以て、影を動かす」の真意は、視覚・触覚等の複数の感覚を、同時に(そして多重的に、一瞬で)誤認誘導する、と云う事。
もし、私が「影を以て、影を動かす」と云う言葉を、「シャドゥ・ムービング」(笑)などと、疑似英語に言い換えたら、怪しい「オカルト的」雰囲気を帯びてしまい、一気に「オカルト指数」が上がってしまう。
「気の力」「気の作用」などと云う表現は、未だ、許容出来る。ところが、「気のパワー」とか「気のエネルギー」などと、横文字を使い出したら、発言者のオカルト指数は可成り高いと判断して良いだろう。
稽古の中で「パワー」や「エネルギー」などの用語が多用されるようになったら、オカルト指数急上昇の兆しなので、そこから距離を置くことを(個人的に)お奨めします。
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